見出し画像

『思いすぎ・考えすぎ』が”脾”に悪い。

漢方の考えを学んで、自己養生に役立てていただきたいという思いで発信しています。、医薬品販売業、生態生薬研究会会員、上級漢方養生士、漢方ラボ チャカラティーズ代表の織田です。
最後まで読んでくださいね♪


漢方では過ぎた感情が五臓を傷めると考えます。
『脾』を傷めるのが『思いすぎ・考えすぎ』です。

思い悩んでいると、たいていの人は食欲がなくなりますよね。
消化機能が落ちてしまっています。

湿気の多い環境で生活、お仕事をされている方は、知らず知らず『脾』を傷め、その結果『思いすぎ・考えすぎ』
という感情にいきついてしまうこともあります。

『脾』が弱くなると、『気・血』がつくれなくなります。
思考というのは、『気』が頭の方に上がり、『血』が巡らされることで正常に働くのです。
『気・血』がめぐらなくなることで、思考がまとまらず、堂々巡りの考えに陥ってしまう、ということにもなります。
頭がこんがらかるイメージでしょうか。

ともかく、『思いすぎ・考えすぎ』になっている人は、ここから早く解放されましょう。
ひどくなると、西洋医学でいう『鬱』と診断される状況にもなりかねません。

今回は、鬱にならないための漢方薬をいくつか紹介します。

気を流す漢方薬

香蘇散

生薬:香附子、紫蘇、陳皮、生姜、甘草
症状:気が不足して、不眠、不安感
   胃が弱くて体力がない人の風邪のひきはじめにもよく使われます。
   香附子、蘇葉、陳皮、生姜、といった気分を晴れ晴れとさせ、低下し  
   た陽 を回復させる理気薬です。
   香附子はカヤツリグサ科ハマスゲの根茎で、肝鬱気滞を改善してくれ    
   ます。

半夏厚朴湯

生薬:半夏、茯苓、生姜、厚朴、蘇葉
症状:気分がふさいで、のど、食道に異物感ある 動悸、めまい、不安感
   不眠、神経性胃炎、逆流性食道炎   
   紫蘇は気を流してくれ、頭痛 鼻つまりにも効果があります。

桂枝加竜骨牡蛎湯

生薬:桂皮、芍薬、生姜、大棗、甘草、竜骨、牡蛎
動悸、不眠、不安、緊張がある 
症状:竜骨と牡蛎を主体としてる 精神を安定させる、
   竜骨は哺乳類の骨で化石化したもの。炭酸カルシウムが成分。イライ 
   ラをとってくれる。
   牡蛎(ぼれい)はカキの殻でかなりの工程の後、砕いたものを使われ
   ています。脳の興奮を鎮めてくれます。 

脾養生茶で”気を流す”

弊社で販売している脾養生茶は『脾』の消化機能を助け、気を作って流す食薬(理気作用があると言いますが)が多く入っています。
ふさいだ気持ちも、理気作用のある薬膳茶で改善されるでしょう。

『脾養生茶』(丁子、オレンジピール(陳皮)、山査子、レモングラス、大棗、枸杞子)
『つややかはとむぎブレンド』(はとむき、柿の葉、玄米、ペパーミント)を合わせています。

お味は、ビターオレンジ、というとわかりやすいでしょうか。クローブ、オレンジピールの味が前面に出てくるのですが、基本に爽やかでほんのり甘い味があり、このジメジメした季節に「キリっと爽やか」!というものです。冷やしても美味しいです。

さいごに

老化現象を加速させないために

『脾』が弱くなると様々な不調が起こりますが、動悸、不眠、物忘れにもつながります。これも『気・血』が作れなくなることが原因です。

『脾』の大切さわかっていただけたでしょうか。
この多湿な環境で悲鳴を上げている『脾』が多いと思います。
今一度、大切に養生していただきたいです。

この話はポッドキャストでもしていますので宜しかったら聴いてください(^^)/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?