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女性に増えている痔

痔の症状がある人は実はとても多いのです。特に女性。
ある肛門科専門外来では患者さんの8割が女性だとか。

これからのジメジメとする季節には、下半身にまつわる不調が増えてきます。今は症状がない方も、痔について知っておいてください。

痔のタイプ別

痔核・・・いわゆる、いぼ痔

この中に、肛門内にできる内痔核と、肛門出口にできる外痔核があります。
原因はほどんどが、便秘による排便時のいきみ、座り仕事などで血流が悪くなること、そしていろいろな要因で炎症を起こしてしまい、皮膚粘膜に異常が起きることです。

列紋・・・いわゆる、きれ痔、裂け痔

勢いよく便が出るときに粘膜が傷つけられて肛門付近がきれてしまってできます。
便秘ぎみで便が固くなっていることがひとつの原因です。

痔ろう

肛門内部の肛門腺に便の滓がつまって炎症、化膿した状態です。こうなると、手術が必要なことが多くなります。

漢方で考える痔


痔ができる人の下半身は冷えていて、水がたまっている人が多く、皮膚表面をさわると冷たいです。
皮膚表面が冷たいと、皮膚から体内の熱が上手に発散しきれません。出せない熱が体内に留まり、ひどくなり炎症を起こします。痔の場合、炎症の場所が肛門付近なのです。皮膚から熱を十分に発散させられる体質にするためには、冷え性の改善を考えましょう。
もうひとつ大切なことは、便秘や下痢を改善するということです。下痢の人は排便回数が増え、便秘の人は肛門付近に過度な圧をかけてしまい、痔になりやすいのです。

痔には、冷え性を改善する、腸内環境を整える

繰り返しになりますが、冷え性の人は皮膚が冷たいので、体内の熱(体には一定の熱がある)を上手に皮膚から蒸発できず、逆に熱が一定のところに籠って炎症をおこしてしまう。そのできる場所が肛門付近だったので痔になったということなのです。
ですから、根本的な体質改善を考えるのならば、皮膚から熱(水分でもある)を発せるような体質にすることです。

生活習慣の改善と漢方で痔は改善する!

どんな病気の改善・予防でも、またか、と思われる『生活習慣の改善』です(^^)/

①定期的に運動をして汗をかく

毎日無理なくストレッチやウオーキングをすることで筋肉も増えますから、熱を発する体に変わっていきます。そして定期的な適度な運動。

②身体が温まる食事をする

季節の野菜や玄米を含む雑穀、イモ類、豆類、をバランスよく毎日食べるとよいです。
できれば、生野菜でなく、具沢山のスープを毎日食べるのがおすすめです。
そしてコーヒー、パン食もほどほどにした方が良いです。
コーヒーのとり過ぎも、小麦を焼いた食品のとり過ぎも身体を冷やします。
このような食習慣の改善で、免疫力も上がり皮膚粘膜も強くなります。

毎日のお茶として薬膳茶を

毎日、自然のお茶を飲むことで確実に体質が良い方向に向かいます。
カフェインの入っていない自然な飲み物が、身体をやさしく健やかな方向に導きます。

痔におすすめの薬膳茶は

艾葉、うこん、紅花 、決明子
艾葉(よもぎ)は止血効果があり、痔の漢方薬にもよく使われています。
うこん、紅花は血流をよくしますから、血行不良の改善になります。
決明子はかたい便をやわらかくします。

漢方薬のおすすめ

現在便秘に悩んでいる方は、漢方薬を飲むという選択しもありますね。
代表的な痔の漢方薬を2つ紹介します。

乙字湯 
体力が比較的あって、便秘、炎症が強い傾向、いぼ痔、痛みがある、出血がある人向きです。
芎帰膠艾湯 (きゅうききょうがいとう) 
虚弱な人で、血不足タイプの人向きです。


痔には腸活!それはストレスケアでもある

肛門に過度な力を加えないためには、便秘にならないことが大切です。
腸活は上記したように、バランスの良い食生活も大切ですが、ストレスケアも大切です。
ストレスは腸内環境を乱します。副交感神経が優位になる休息時間を増やすことで、腸が働きやすくなります。自分がホッとできる時間を大切にしたいですね。
その為にも、リラックスできる薬膳素材を食生活に取り入れることをおすすめします。

おすすめ薬膳茶として手軽に飲めるティーバック式の『紫の香り』。
天然春ウコンの成分がやさしく腸内環境を調えます。
そして、アドレナリン量が自然に上がることがわかっていて、ストレスに対する耐性も! なんだか元気なる、とのお声の多い商品です!


これからの湿気の多い季節は、陰部にできものができたり、膀胱炎になったりなど、下半身のトラブルが起きやすくなりますので、予防対策してください。

この内容はポッドキャストでも発信しております。聴いていただけたら嬉しいです。











 


  
  





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