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漢方の考え『秋の肺養生』

9月半ばだというのに真夏並みに暑い日が続いていますが、夕方は爽やかな風が吹いて、季節が移っていることを感じます。

『肺』の不調は鼻水、皮毛、にあらわれる。

初秋は乾燥の季節の入り口です。
咳、鼻炎、気管支、皮膚のトラブルなどの症状が始まる方が多い時節です。
秋の乾燥した空気、気温が急に低くなる、といった気候の変化が『肺』を傷め上気道に影響が出るからです。
また、肺が痛むと皮膚トラブルとして表れます。
『早めに予防の対策をする』というのが漢方の考えです。

『肺養生茶』で使われている茶葉

今回は『肺養生をするお茶』の中身をご紹介しますね。
これらは、ほとんどが、漢方薬にも使われている生薬です。
帰経と呼ばれ、どの五臓に効くかということが長い漢方医学の歴史の中でわかっていますので、記します。

ヨクイニン(肺・脾・胃)

 「はとむぎ」です。肺は体内の水を、呼吸と皮膚から発散させています。
  身体の中の水を抜いてくれる働き、皮膚のうみを取りのぞく働きは、肺
  の働きをサポートします。

びわの葉 (肺・胃)

  肺が痛むと熱を持ち、咳や痰が発生します。この熱による咳、痰を吐き
  出してくれるのがびわの葉です。

桂枝(肺・心・膀胱)

  身体を温め、発汗力があります。それにより、免疫力を高め、初期の風
  邪や頭痛を改善します。体内の余分な水を排泄する働きもあり、これが
  「肺」のサポートをしてくれます。

大棗(脾・胃)

  栄養を全身に巡らせることは勿論のこと、精神不安や不眠を改善しま 
  す。すべての五臓に良い作用をもたらします。

ペパーミント(肺・肝)

  初期の湿疹、皮膚の痒みを改善します。皮膚のトラブルは『肺』が関わ  
  っていると考えます。

ローズレッドペタル

  リラックス効果は正常な呼吸リズムをサポートします。


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効能もありながら、大棗とローズレッドペタルのほんのりした甘みが効いていて、飲みやすい味になっています。
毎日のティータイムに、水分補給に飲んでいただき、心身に良き変化が起こることを期待しています♪

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