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北朝鮮の”美容整形”事情 #33

こんにちは!

先日、更新回数を減らすと呟いてから初めての投稿となります。

毎週感じていた”金曜までに書かなくては”というプレッシャーから解放され、気持ちがずいぶん楽になりました。

さて、今回のテーマは美容整形です。
多くの女性は現状よりキレイになることへの憧れがあるのではないでしょうか?
ぼちぼちアラフォーであることを受容しつつあるとはいえ、私もその一人です。

20代を通り越し、30代に突入してもあまり身体の変化を自覚しなかった私ですが、ここ数年で一気に来ました。

やはり出産を経たのが大きかったように思います。家の中も外も走り回ってやりたい放題、はしゃいでると思っていたら今度は泣き叫んでいる我が子たちを眺めて、「こんなのをお腹から出したんだからそりゃ老けるわ…」と独りごちています。

妊娠線は頑張って回避できたものの、ホルモンバランスの変化による(と自分に言い聞かせている)産後太りでボディラインが変わったりと、ショッキングな変化はいろいろとありますが、中でも気になるのはシミやシワが目立ってきたことでしょうか。

シワは年齢を重ねた証として受け入れているものの、シミはなぜかそういう気になれません。化粧ではカバーできない領域に入っていて、鏡を見るたび目につきます。

いろいろと調べているうちに真剣に検討し始めたのが、美容整形クリニックでシミの治療を受けるかどうか。
影響を受けたのはこのニュース😆ネタではなく、これを見て本気で”ありかもしれない”と思い始めたのでした。

”思い立ったが吉日”を地で行くタイプなので、モニター価格の比較的手頃なプランを見つけるとすぐに、人生初の美容外科クリニックの予約を取ってしまいました。

私は一度で済む&安いプランを予約して行ったのですが、カウンセラーがやたらと高価で10〜20回通わなければいけないプランを勧めてきます。
自由診療とはいえ治療をお願いしている立場ですから、営業トークを「検討してみます」と笑顔でかわして、目立つシミをレザーで焼くという施術を受けてきました。

少し話が変わりますが、韓国は美容整形大国と言われていて、多くの人が当たり前のように整形手術を行なっています。

私が知っている脱北者の中にも、旅行などで韓国に行った際に鼻を高くする、瞼を二重にする、ヒアルロン酸を注射するといった整形手術を受けた人が複数人います。

韓国のとあるテレビ番組(テレビ東京の「ありえへん世界」で何度も紹介されています)では、容姿のために学校でいじめられ過去を持つ人や、就職の際に不当な扱いを受けた人などが応募し、美容整形を受けて別人になる企画が人気です。

視線を韓国から北に移して、北朝鮮における美容整形界隈はどうなっていると思いますか?(やっと本題にたどり着きました😆)

食うや食わずの生活が続き、”今日を生き抜くのに精一杯”という状況について過去の記事でお伝えしてきていますので、「それどころじゃないのでは」という声が聞こえてきそうですが、実は北朝鮮でも美容整形はそれなりに普及しています。

例えば、瞼を二重にしたり、鼻を高くしたり、眉毛や唇、目などにアートメイクをしたり、私が今回やったように顔のシミを取ったりなど、主要なメニューは一通りといったところでしょうか。

残念ながら、北朝鮮にいたときの私は怖がりで、上に挙げたものには何一つ手を出すことはできませんでした…

…が、友達や親戚がやっていました。
瞼を二重にするのは特に珍しいことではなく、私の周囲でも何人かビフォーアフターを目撃しています。ただ、驚くのは何の資格もない個人が家でやっていることが多く、麻酔もせずに施術すると聞きました。

鼻を高くする手術は平壌の総合病院で受けることができますが、巨額の賄賂が必要です。大学の同級生には、冬休みが終わる(北朝鮮は冬が寒いため、冬休みが長いのです)と急に鼻が高くなる人がいたりしました😆

そういった中でも、顔のシミについては忘れられないエピソードがあります。

私の従姉妹は4キロほど離れた学校に通っており、北朝鮮の地方は電車やバスなどないため、自転車で通学していました。

問題はこの自転車通学でした。氷点下が当たり前の北朝鮮の冷たい冬風が彼女の頬に凍傷を作り、赤暗い色が沈着したのと多くのシミを作ってしまったのです。

学校を卒業した後、彼女なりにいろいろな治療法を試してみたものの、治らなかったため、私が住んでいた地域の大学病院を受診することになりました。
受診には人脈と賄賂という二大アイテムが必須なのですが、人脈に関しては私の両親が協力したと聞いています。そのあたりの事情は以下の記事に詳しく書いたので、興味のある方はご一読ください。

当時、私の住んでいた地域では、顔のシミなどで悩んでいる人に密かに人気の治療法がありました。
詳しい内容は把握していないのですが、聞いたところによると”超低温の気体を肌に当てる”というもので、「魚の目」を取る際などに使われる治療法の一つのようです。

彼女は医師の勧めでその治療を受けたのですが、私は病院から帰ってきた彼女を見て唖然としました。顔がパンパンに腫れ、鼻が埋もれてなくなっているような状態だったのです。

彼女の家は私の住んでいる地域と比べて田舎にあったため、人目が気になってしまうようでした。”こんな状態では帰れない”としばらくうちに泊まることになりました。

2日経ち、彼女の顔はもっと酷い状態になりました。今度は顔全体が大きな水ぶくれで覆われて目も口も開けられず、見るのも怖いほどでした。
その後、水脹れが落ち着いてきたと思ったら今度は乾燥してカピカピです。軟膏などもないので、肌の乾きが辛いときは水で濡らして凌いでいました。

そんなこんなで時は過ぎ、顔の皮が完全に剥ける日がやってきます。
色素が沈着していた部分も含めて、顔全体が薄ピンク色のきれいな肌になり、ついに彼女は家に帰ることができました。治療を受けてから2ヶ月ほど経った頃の話です。

その後、1年ぐらい経ってから再び我が家へ遊びに来た彼女は、色白でシミ一つない肌をしていました。とてもキレイになったため、多くの人が羨ましがっていたのを覚えています。
しかし、治療直後の状態を知っている私としては、世界一の美人になれるとしても”あの施術は絶対に受けたくない”と思いました。

最後におまけとして、私が受けたピコスポットというレーザー手術の報告をさせてください。(需要はあるでしょうか?🤣)

下写真が施術を受けてから2日目のものになります。痛々しく見えるかもしれませんが、少しヒリヒリするぐらいで痛みはあまりありませんでした。

表皮が剥けて新しい肌になるという点は、北朝鮮の施術と共通しているのですが、ずいぶんマイルドな仕上がりです。これで私をしばらく悩ませていたシミとお別れできる(はず!)とワクワクしています。
気が向いたら追伸しますので、お楽しみに〜🤗

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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