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12月中席夜『年の瀬に聴く、芝浜と柳田格之進』(2017/12/17於鈴本演芸場)




(白鳥師匠にギリギリ、間に合わなかった残念・・・)
一朝 短命
小菊 粋曲
琴調 赤穂浪士 赤垣源蔵徳利の別れ
ホンキートンク 漫才
歌奴 掛取万歳
正楽 紙きり
馬石 柳田格之進

研修にてお江戸出張、夜の文化活動はどうしましょうか。こってり系の研修なので、脳もそれなりに疲労しているし、初めての場所や敷居の高い演目は面倒(本当は歌舞伎座が近いので、この研修と絡めて行きたい・・・と毎回思っているのだけど、しんどいのよね)。定席で年の瀬らしい特別興行をやっているようなので、これにしようと出かけてきました。

馬石師匠の柳田格之進は、品のある物腰で、登場人物の誠実さがすっと入ってくる。重なるやり取りや説明をなるべく省いてあって、そのぶん人物の佇まいが引き立つ感じ。師匠の大きな手がまた説得力に一役買ってるんだよなぁ。
その日の客席はとてもあたたかく集中力の高い良い雰囲気だったのだけど、笑いの少ない人情噺、展開の緊張感が高まっているその中盤、どこかの席からケータイが鳴ってしまったのはとても残念でした。

講談は忠臣蔵の話だったし、ホンキートンクにもしっかり笑わせてもらったし、紙きりではお囃子でジングルベルが奏でられる中サンタクロースが出来上がっていくし、12月ならではの演目ばかりで狙い通りに年の瀬を満喫、笑い納めました。
余談のようなでとても印象的な出来事だけど、その夜の高座返しの前座さんが、先週夫が末広亭で見たという、美しすぎる前座( https://ameblo.jp/dreamcoming/ ) その人で。前座数多いる中、年に1回定席に足を運ぶかどうかという我々が、2週続けて彼女が座布団を返す会に出かけていて眼服に預かるという偶然、なんとも面白かったです。