エッセイ【鯉】
とある公園での話。
その公園には池があり、多くの鯉が泳いでいる。
ぼくが橋の下から鯉を眺めていると、彼らは近づいてきて、エサをくれとばかりに口をパクパクさせている。
しかし、ぼくは餌をもっていない。ただ眺めているだけ。
数匹の動きにつられて、他の鯉たちもぼくの元へ集まってきた。
残念ながら、集まってきたところで餌をもらえることはない。
人間だってそう。人間にとってのエサはお金。お金もっていそうな人に人は群がる。
その人、本当はお金をもっていないのかもしれないし、ただの詐欺師なのかもしれない。
でもなんとなしに人が吸い寄せられていく。
結局エサは貰えないのにね‥。
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