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刃牙vs.ケンガンアシュラ 感想

※ネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意下さい。


刃牙シリーズは原作を9割読んでおり、アニメも途中飛ばしたとはいえ、「範馬刃牙」の最後まで観ました。

ケンガンアシュラは完全初見で、そういう名前の作品があったかな程度の認識しかなく、キャラも技も1ミリも知りません。

ですので、どんな強者が出てくるのか、ある意味刃牙サイドと同じ目線でアシュラサイドを見る形となりました。

本作はNetfilx配信でありながら映画という位置づけなんですが、観終わった評価は5点満点で2.5点です。

特に期待はしてなかった分、エンタメ作品としてはそれなりに楽しめましたが、仮に映画作品としてのクオリティを求めて観ていたら、もっと低い点数をつけていたと思います。

私はアシュラサイドの戦力は分かりかねるので、最後の刃牙戦以外は勝敗がどうなるか全く予想出来なかったのですが、口コミを見る限り大方は予想通りだったようです。

一番面白かったのが、第一試合の花山vs.サーパイン。
花山の拳を何発も受けて立ってられるキャラは刃牙シリーズでもそうはいないと思うんですが、このサーパインという人物は頭部が金属より固いそうです。

なにそれスゴイ笑

当然ながら、どちらの作品にもファンが付いており、どのキャラが勝っても負けても賛否がある展開になるとも思ったのですが、そういった意味では2つの試合で白黒ついたのは好印象でした。

こういった所謂お祭り作品は、ストーリー云々より、映像の迫力が作画や演出で表現される点が見どころだと思ってるんですが、それが始終イマイチだったのが渋いところ。

なんせ作中の人気キャラを多数登場させ、且つ試合を3つ行うということを踏まえれば、60分という時間はあまりにも短すぎる。

これなら外野は最小限の人物だけに絞り(例えば柴千春やガイア・オリバやピクルのシーンを削る)、試合に重点を置いて内容を濃く描いた方が、余程見応えのある映像が観れたのではと思えてなりません。

そのせいか、各キャラも強化と必殺技をダイジェスト的に駆け足で披露してるように見えてしまいました。

一番残念だったのが、超人気キャラの勇次郎の扱い。

終盤で突然現れ、そのまま刃牙vs.王馬に参戦するかと思いきや、徳川の話を受け、一回も拳を繰り出すことなく、「興が削がれた」と言って大人しく帰ってしまう始末。

とりあえず登場させました感が強く、誰よりも我を通す勇次郎というキャラの自然な言動というより、製作サイドの都合で動かされ言わされてるようにしか見えず、物語が締まらなかった印象です。

せめて刃牙と王馬にそれぞれ一撃を食らわせ、既に疲弊していた二人は気絶、そこに黒木というヒゲモジャおじさんが登場して、徳川の提案で試合は次回に持ち越しとかだったら、勇次郎の格を保ちつつ登場させた意味も分かるんですけどね……

まぁ少し厳しめの感想になってしまいましたが、双方のファンを喜ばせることを目的に、おそらく予算も大きくは確保出来なかったであろう中で、今回のような映像作品を創りあげた制作陣、それを許可した両先生には感謝の有難うしかありません。

続編があるとしたら、また観たいと思います。

※サムネイル画像 / 引用 範馬刃牙製作委員会

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