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リユースビジネスの難しさと課題

今回の記事は、物々交換のサービスを始めるにあたり当時考えていたことを書いていきます。

元々、若い頃にリサイクル(リユース)ショップに疑問がありました。
買取価格安くない?販売価格高くない?・・・と・・・

次にメルカリが当たり前になった時に、これで私の疑問は解消された!と思いましたが、新たに販売者と購入者で、今までのリユースにはなかった問題が出てきました。

まず、リユースショップの買取価格と販売価格の問題ですが、小売業で大きな課題の一つは仕入れです。仕入れて売るというのは、売れる期待を持って先行投資をするということです。そして過剰在庫を減らし最小の仕入れで最大の利益を出すことが理想になります。

リユースショップは仕入れのコントロールができません、そして過剰在庫はしょうがないというのが当たり前となっているビジネスモデルです。
そうなると、仕入れを最安値で行い、全体の仕入れや在庫管理を考えて、値付けをするのでそれなりの販売価格が必要になります。
しかし、売り買いのお客様は納得できません。そう、お客様のためにというビジネスモデルではなくリユースショップの都合なのです。ここに課題があります。
買取のお客様<>リユースショップ<>購入のお客様、この三社がアンバランスの中でバランスをとって保っていると考えました。
買取のお客様はすぐに目の前から物を手放せる。リユースショップ利益。購入のお客様は新品よりも安く買える。というバランスです。(これ以外にも色々とありますが・・)
お客様の納得感はないとは言いませんが、すごく満足かといえばそうでない人も多いと思います。

次にメルカリ、ヤフオクといったCtoCのリユースビジネスのビジネスモデルです。
このビジネスモデルでは、リユースショップが間に入らない分、「価格」についての課題の解消になると考えました。実際にリユースショップが問屋業をしないため、売りたい人は高値で売れ、買いたい人は安値で買えます。
リユースショップの「価格」の課題は解決しました。しかし、リユースショップが担っていた、「検品」「本物鑑定」「値付け」「売り方」がすっぽりとなくなりました。
「検品」がなくなると粗悪品が販売されます。これは「評価」という仕組みである程度は抑制できると思います。
「本物鑑定」に関しては「利用規約」で抑制できます。
しかし、「値付け」と「売り方」はユーザーを成長させないといけません。
この「値付け」と「売り方」の二つに対してユーザーの成長がメルカリのターゲット層にはかなり難しい課題だと私は思いました。

メルカリには相場の関係ない値引き交渉と、相場を釣り上げる転売屋が現れ、ユーザーがストレスを感じ、モチベーションを下げてしまいます。しかし、それでも売れる、安く買えるからみんなが使います。
それならば、「値付け」と「売り方」が必要ないプラットフォームができないかと思ったのが、Chain を考えるスタートラインの手前です。(これが Chain を考えたキッカケではありません。)

私自身もリユースに課題があると考えていながら、リユースビジネスを利用していた一人です。ユーザーであるからこそユーザーの課題がどうにかならないかと考えました。

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