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Polygon学習備忘録 【light paper】

"polygon"聞いたことあるけど、何なのかよくわからない。といった人向け。
今回はPolygon lightpaperを見ていきます。
polygon-lightpaper

Ethereumの課題

現状のEthereumが抱える課題として以下の点が挙げられます。

  • 処理能力の低さ

  • UXの低さ

  • 主権を持たない(??)
    共有された処理能力の目詰まり・技術スタックがカスタマイズ出来ない・ガバナンスに依存性がある

多くのプロジェクトがこれらの課題を解決・軽減できるような方法を模索しています。しかしこれらのブロックチェーンを構築するようなフレームワークや各々が接続できるようなプロトコルが存在しておらず、エコシステムの断片化を招いていました。

Polygonという解決策

エコシステムの課題を解決するためPolygonが登場しました。つまりPolygonの主たる目的は、Ethereumをベースとしているブロックチェーンの相互接続を可能にすることです。

特徴

ざっくり列挙していきます。

lightpaper-polygonよりFeatures

ETH Compatibility

業界の優位性、確立された技術スタック、ツール、言語、標準、企業採用

Scalability

専用のブロックチェーン、拡張可能なコンセンサスアルゴリズム、カスタムWasmの実行環境

Wasm
WebAssembly は現代のウェブブラウザーで実行できる新しい種類のコードです。ネイティブに近いパフォーマンスで動作する、コンパクトなバイナリー形式の低レベルなアセンブリー風言語です。さらに、 C/C++、C# や Rust などの言語のコンパイル先となり、それらの言語をウェブ上で実行することができます。 WebAssembly は JavaScript と並行して動作するように設計されているため、両方を連携させることができます。

https://developer.mozilla.org/ja/docs/orphaned/WebAssembly

(Wasmは時間見つけて勉強したい)

Security

Ethereumもしくはプロフェッショナルなバリデーターが提供する"security as a service"

Sovereignty

専用化された情報処理とリソース、カスタマイズ可能な技術スタック、主権的なガバナンス

Interoperability

他のブロックチェーンとのトークンの移動やコントラクトを呼び出すなどの任意のやり取り、外部システムとの橋渡し

User Experience (UX)

ガス代の安さ、トランザクション処理の速さ

Developer Experience

Ethereumと同じように、プロトコルに関する知識が不要、トークンの預金・費用・認証不要

Modularity

高いカスタム可能性・拡張性・移行性(アップグレード可能性)

技術仕様

Polygonによってあらゆるプロジェクトが専用化され最適化されたEthereumのインスタンスを作成することができる。
このインスタンスはスタンドアローンなブロックチェーンとEthereumの良いとこ取りをしている。

Polygonの持つフレームワークとプロトコル、二つのブロックチェーンからなる特徴を解説していく。

Framework

One-click deployment
Ethereumに適応したブロックチェーンを簡単にデプロイできる

Growing set of modules
開発者が機能を追加していくことが出来る
(ステーキングや実行環境など)

Protocol

Arbitrary message passing
Polygon上のchainとEthereum同士のやり取りが可能

Security as a service
Ethereumが直接、もしくは専門(構築したブロックチェーン独自)のバリデーターが提供するセキュリティーサービス

Stand-alone chains

Stand-alone chains
  • Ethereumと互換性のあるブロックチェーンネットワーク

  • 自前のセキュリティー

  • 柔軟性

こんな組織向け

  1. 企業のネットワーク

  2. 強いコミニティーによって設立されたプロジェクト

Secured chains

secured chains
  • security as a serviceの使用

こんな組織向け

  1. スタートアップ

  2. セキュリティーを重視したプロジェクト

アーキテクチャ

アーキテクチャ図

Ethereum layer

  • Polygonの基盤

  • ステーキング

  • Dispute Resolving

  • Ethereum chainとPolygon chainsの接続

Security layer

  • バリデーターの管理

  • Polygon chainsのバリデーション

Polygon Networks layer

  • トランザクションの検証

  • ローカルでのコンセンサス合意

  • ブロックの生成

Execution layer

  • virtual machineの実行

  • スマートコントラクトの保存

他ブロックチェーンとの比較

Positioning


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