夢の毎月配当生活を月2,300円から!その4
突飛なネタポートフォリオに思考を重ねたところ、意外と文章が長くなって
しまった本企画。
これまでの記事はこちら
前回は、上場したばかりの国内ETFを取り挙げており、初心者はもとより
既に投資経験のある方でもカバーしていない可能性が高い、新入りの
超ド短期米国債ETF 133A:グローバルX 超短期米国債 ETFを紹介しました。
同期のライバルで2012:iシェアーズ米国債0-3ヶ月ETFがあります。
133Aと違い、年4回の分配であることと、信託報酬がいつものiシェアーズ費用0.154%であることから、紹介には至らず(企画の趣旨からも外れるため)
なお、2012は、なんと残存期間1ヶ月を切る消費期限ギリギリ間近の米国債まで扱っています。
また、133Aと2012とでは指標も異なります。
円建ての米国債は全てiシェアーズで揃えたいというフェチな方(果たして居るのか?)なら幸せかもしれませんが、私なら2012よりも信託報酬が安く(0.0975%)、かつ年6回も配当機会がある133Aを選びます。
続いて、名前からして何のアセットだかさっぱり分からない
2253:グローバルX スーパーディビィデンド-US ETFを紹介します。
(とりま、米国ってことだけ分かります)
本題に入る前に、2864:グローバルX ロジスティクス・REIT ETFといい、そもそも「グローバルX」という投資運用会社の業界的ポジションをある程度つかんでおく必要があります。
ETFを運用している運用会社を真っ先に挙げるならば、以下の3社です。
ブラックロック(iシェアーズ)
バンガード
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA)
※()かっこ内はブランド名
この3社だけで本土の米国ETF市場における純資産残高の8割を超えます。
これら3社とダダ被りするETFを用意したところで、資産運用の調達面
(要はカネ集め)で敵わないのは誰の目に見ても明らかです。
では、同社が用意するETFは大別すると何があるのか、Global X Japanの社長あいさつに端的にまとめられていました。
同社は、独自に新しい指数を用いた成長テーマ型、インカム型、コア型、ESG要素を含むETFを有する投資運用会社と言えるでしょう。
そのためか、メジャーなETFと比べるとニッチかつ、信託報酬が高くつきがち(0.5%超)の傾向があります。
投資のポジション志向と合致するのであれば頼りがいがありますが、如何(いかん)せん、同社のどの国内ETFも運用期間が短すぎて先行きが不透明です。
職業差別をするわけではありませんが、インディーズバンドでがっつり一儲けしてみたいミュージシャン的なノリで投資するETF群と捉えています。
バンドマンの経験はありませんが、ソロデビュー(個別株)よりはリスクが少なく、一発当たったらデカいよね?という夢追い型な感じ。
話を戻します。
2253を一言で例えるとリターンを放棄したインカム全振りETFです。
大本(おおもと)の米国籍ETFであるDIVのリターンがそもそもさっぱり冴えません。
ですが、6~7%を見込める(であろう)高利回りが魅力です。
セクターを見渡すと、エネルギー(24.16%)、REIT(17.96%)、公共事業(15.99)の3つで6割近くを占めます(DIVの月次レポートより)
それでいて組入銘柄に過度な偏りがないのは、分散が効いていて良さそげ。
ワンポイントで所有するならアリでしょう。
それにしても、グローバルXのETFはニッチ過ぎますね。
ETFの業界ポジションを考えるならば、致し方無いことです。
消極的な目線で言えば、グローバルXの国内ETFの純資産総額が低すぎる(2253は2024年4月時点で1.4億円)ので、二の足を踏んでしまいそうです。
2253を所有するにあたって好材料になり得るとしたら、本家のDIVは純資産総額が6億USドルを超えていることぐらいでしょうか。
ポートフォリオの隙間を埋めたいなら打ってつけでしょうが、広くは持ちたくはないですね。
刺し身に添えるタンポポ的な扱いです(あくまで個人の所感です)
次は、トリを務めるコア資産となる米国指標の国内ETFを紹介します。