毎月積み立てたいREIT ETFはコレだ!
私なら以下の2本を保有します。
・1659:iシェアーズ 米国リート ETF
・2864:グローバルX ロジスティクス・REIT ETF
東証ETFで買っても良いなと思えるREITは4本あります。
・1659:iシェアーズ 米国リート ETF
・2018:グローバルX US REIT・トップ20 ETF
・2515:NEXT FUNDS 外国REIT S&P先進国REIT指数(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信
・2864:グローバルX ロジスティクス・REIT ETF
大別すると以下のとおりです。
<グローバルREIT>
・2515:NEXT FUNDS 外国REIT S&P先進国REIT指数(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信
<グローバルセクターREIT>
・2864:グローバルX ロジスティクス・REIT ETF
<US REIT>
・1659:iシェアーズ 米国リート ETF
・2018:グローバルX US REIT・トップ20 ETF
それぞれ見ていきます。
まず2515は日本を除く先進国のREITです。
先進国といっても米国(77.8%)と豪州(7.6%)の2カ国だけで約85%ちかくを占めます。
両国ともに国土面積が広く、天然資源の輸出国だからでしょう。
米国にいたっては、Amazonやウォルマートを筆頭にした個人消費の物流が手堅いところと予想できます。
次に2864は別の記事で触れました。
追記するとしたら、物流は景気動向に強いと考えています。
というのも私自身、電子機器の製造職を経て同じく電子機器の物流現場に身を置いていました。
新型コロナでは仕事が減るどころか半導体不足も相まって、仕事が増えすぎて大変な思いをしたからです。
千葉県海浜に隣接されているデータセンター群のエネルギー需給だけを考えてもサービスインにあたりSLAを締結していることもあり、決してシステムを止めることができませんから、どれだけカネをはたいてもエネルギー資源を買わなければいけません。
半導体や電子機器は空輸や海運、エネルギー資源はおもに海運です。
ガバクラに指名された「さくら」が3.11の東日本の際にエネルギー供給の逼迫(ひっぱく)により落城し掛けたことを忘れてはいけません。
当時の記憶が合っていれば経産省のバックアップが無ければ、さくらのDCが孤城落日していたことでしょう。
そのくらい、物流は経済基盤に直結しているということです。
残り2本の1659と2018はともに米国REITですが、後者の2018はグローバルX独自の指数で運用されています。
「東証マネ部」では、各ETFの詳細ページから「銘柄組成の思い」というリンクに飛ぶことができます。
「銘柄組成の思い」とは、いわば上場にあたりETFの志望動機みたいなものです。
ポートフォリオに組み入れる際は、運用会社の資料だけでなくあわせて
「要必読」です。
2018が取り入れているSolactive GPR US REITs Top 20 Index(円換算)の騰落率を見ると、2022年には-28.7%と大幅に下落しています。
同指数が有する7セクター(リテール、電波塔、ヘルスケア、住宅、オフィス、ホテル、工業)のうち、新型コロナショックでリテール、オフィス、ホテルが大打撃を受けたであろうことが分かります。
先に「物流は景気動向に強い」と言い放った2864:グローバルX ロジスティクス・REIT ETFと見比べますと、Solactive Logistics REIT Indexの2022年における騰落率はわずか-6%で踏み留まっています。
この比較から、ロジスティックスREITはワイドに取るべきという考えを持ちました。
次に各ETFの騰落をグラフにして比較してみましょう。
Google Financeを用います。
2018:グローバルX US REIT・トップ20 ETFが上場したばかりということもあり、長期間軸では比較できかねます。
ライバルの1659:iシェアーズ 米国リート ETFと同程度か、上回るかも
しれないという観点においては興味深いです。
YTD(年初来)なら少しはまともな比較になります。
2864が頭一つ飛び抜けてリードしています。
2515の約8割が1659または2018と考えると、差はわずかです。
なお、2018の気になる点が1つあります。
「過去8年において2回以上減配している銘柄を除外」とあり、はずれ成績の銘柄を除外して20株集まらなかったらどうすんの?という疑問です。
まぁ、その場合はトップ19とかになるのでしょうし、7セクターが軒並み減配ということは現実には考えにくいです。
とはいえ、2018の信託報酬が0.4125%に対し、1659は約半分の0.22%となっています。
両者が同程度の成績であると仮定するならば、長期投資の目線において0.2%の信託報酬差は見逃せません。
1659の年次運用成績を見ますと、2022年のトータル・リターンは-12.33%止まりで2018の同年度成績-28.7%より下落が大幅に抑えられています。
2515の約8割が1659であることを考えると、先進国のREITは米国が牽引しているということですから、割り切って2515ではなく1659だけで良いんじゃないか、と考えています。
実際にGoogle Financeで2515と1659を比較してみても、前者がNYダウ工業株で後者がS&P500と言われても信じてしまうぐらい、推移が近似しています。
それに、NYダウ工業株がS&P500に劣後しているように、2515は1659に対しアンダーパフォームしていることが手に取れます。
よって、米国7セクター全般REITの1659とグローバル(といっても米国と豪州が主ですが)の物流REITである2864の2本を持っておけば良いのでは、と結論づけます。
おしまい