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【激化するAI戦争】覇権は握るのは誰だ?米国ビックテック6社のAI戦略と企業へのAI導入の未来を語る

みなさん、こんにちは。チャエンです!
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今年に入りAIの進化が激化している中、米国のビッグテック6社(Google, Amazon, Meta, xAI, Microsoft, OpenAI)は独自の研究開発と戦略的な投資によってAI分野における覇権を競い合っています。

引用:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1073Q0Q3A111C2000000/

今回は、各社のAI戦略や各社の未来についてを紹介していきます。各社が持っている強みをどのように活かしているのでしょうか?

またビックテックの動きを踏まえて、日本企業はどうAIに向き合うべきかも解説しますので、最後までご覧ください👀


1.米国ビックテック6社のAI戦略

この一年でOpenAIが提供するChatGPTを筆頭に、GoogleのBard・AmazonのAmazonQ・MicrosoftのCopilotなど各社がAIツールを発表・公開しています。
それぞれの企業が提供しているツールとAI戦略を解説していきます。

Google

Googleは、AI技術の開発において世界をリードする企業の1つです。自社で開発したAI技術を、検索、翻訳、画像認識、音声認識など、さまざまな自社サービスに活用しています。

無料で使うことができる生成AI Bardは、2023年5月に日本語でローンチされました。

また、AI技術のオープンソース化にも積極的でTensorFlowなどのAIフ
レームワークを公開しています。

GoogleのAI戦略の特徴は、以下の通りです。

  • AI技術の開発と活用を両輪で推進

  • AI技術のオープンソース化を推進

  • AI技術を社会に役立てることを目指す

Amazon

Amazonは、AI技術を活用してクラウドコンピューティングやeコマースなどの分野での競争力を強化しています。

2023年11月28日に、AWSは業務に合わせてカスタマイズできる生成AIアシスタント「Amazon Q」を発表しました。

文書作成や電子メールのドラフト作成、会議のアジェンダ作成などのタスクをサポートするだけでなく、AWSの機能に関する学習(例:「Amazon BedrockのAgentについて詳しく教えてください」)や使用方法の調査(例:「AWSでWebアプリを構築する方法は何ですか?」)に関する質問にも対応できるとのことです。

またAI技術を活用した新規事業の創出にも積極的です。

2023年9月に人工知能(AI)分野のスタートアップ企業である米国のAnthropicとの戦略的パートナーシップの一環として、同社へ最大40億ドル(約5900億円)の出資を行うことが発表されました。

AmazonのAI戦略の特徴は、以下の通りです。

  • AI技術をクラウドコンピューティングと組み合わせて活用

  • AI技術を活用した新規事業の創出を目指す

Meta

Metaは、AI技術を活用したSNSサービスの利便性や安全性を向上させるための技術を提供しています。
2023年9月に、Metaは各種サービスで使える生成AIチャットbot「Meta AI」を発表しました。

Metaが発表した「Llama 2」という大規模言語モデル(LLM)と、画像生成モデル「Emu」を採用したマルチモーダルなカスタムモデルが、米MicrosoftのBingとの検索提携を通じてリアルタイムの情報提供を可能にするとのことです。

また、AI技術を活用した新しいコミュニケーションサービスの開発にも取り組んでいます。
チャットやストーリーズ用にカスタマイズした新しいAIスタンプや、友人とAI生成画像を共同作成したりすることもできるようになるとのことです。

MetaのAI戦略の特徴は、以下の通りです。

  • AI技術を自社サービスの利便性や安全性向上に活用

  • AI技術を活用した新しいコミュニケーションサービスの開発を目指す

xAI

xAIは、イーロン・マスクが立ち上げた企業です。

人工知能を通じて人間の科学的な発見を加速することを目的としており、宇宙に関する理解を深め、知識を進展させることを使命に掲げています。

2023年11月4日に同社初のAIモデル「Grok」を発表しました。

xAIは、多様な背景や政治的な見解を持つ人々からのフィードバックを集め、彼らにとって有用なAIツールを設計しています。

最初は米国内のユーザー限定でβ版をリリースとのことですが、Twitter(X)に課金していると登録できるとのことです。( X Premium+ というプラン)

xAIのAI戦略の特徴は、以下の通りです。

  • AI技術の安全性や倫理性に関する研究開発を推進

  • AI技術の公正性や透明性を高める

Microsoft

Microsoftは、生成AIを活用したアシスタントツール「Copilot」を筆頭にMicrosoftサービスをより便利にするためのAI技術を開発しています。

Microsoft Copilotは、インターネットにある情報や仕事に関するデータ、PC上での作業内容の状況と知識を統合して活用することで、より高度なサポートが実現します。

また、粒子加速器や宇宙望遠鏡が集める自然界のデータを扱う研究に力を入れ、科学的発見などで新たな知性を切り開くことをめざすとのことです。MicroftのAI戦略の特徴は、以下の通りです。

  • AI技術を自社サービスの利便性や競争力向上に活用

  • AI技術を活用した社会課題の解決を目指す

OpenAI

OpenAIは、世界をリードする非営利のAI研究開発企業です。ChatGPTを始め、AI業界をリードしてきた企業と言っても過言ではありません。

ChatGPTが公開されてから丸1年が経ちましたが、実は公開5日で100万人のユーザーを獲得してました。

引用:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN289UJ0Y3A121C2000000/

OpenAIは、画像認識や音声合成の技術をChatGPTなどに組み込むことで人間の目・耳・口を備えることができました。多様で複雑なタスクを処理できるようになる可能性が高まりました。

OpenAIのAI戦略の特徴は、以下の通りです。

  • AI技術の安全性や倫理性に関する研究開発を推進

  • AI技術を社会に役立てることを目指す

2.各社の対話型AIについて

ChatGPTをはじめ、各社から対話型AIが登場した今年。

引用:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN289UJ0Y3A121C2000000/

それぞれ公開しているツールの概要やできることなどを簡潔に紹介していきます。

余談ですが、大規模言語モデルの学習に重要なのは、データセットという結果も出ています。

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