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【自著紹介】「執愛の薔薇〜甘い野獣と素直になれない美女〜」

【あらすじ】

「怖いものをなくすために、今からベルのことをたくさん愛してもいい?」

■息継ぎの間も惜しむような口づけに、頭の芯がクラクラしてしまうほど熱に浮かされる。
可憐な嬌声に煽られて、羞恥で染まる頬に手を滑らせる――。
森の古城に暮らすノイラート男爵家に嫁ぐことになったベルは、動揺していた。
父の強引な勧めで縁談が決まったものの、なぜ美しい姉妹ではなく、勝気な自分を見初めたのかと思い悩んでいた。
不安を抱きつつも嫁ぐ覚悟を決めるが、古城の主フィデリオは予想に反して優雅な立ち振る舞いの美青年であった。
しかし、彼には人のものではない柔らかな毛並みの耳、そして、尻尾がついていた。いにしえの呪いで、容姿が半獣と化していた。
最初は驚くものの、愛おしむように接してくるフィデリオの温かさに包まれ、彼の抱えている孤独や悲しみを癒したいと願うようになるが、
ベルは彼の深い愛情を信じきれず、傷つけてしまう。
真実の愛を知り、愛を得たときに呪いは解ける――フィデリオとベルのあいだに、愛の奇跡は起こるのだろうか。


TL小説6作目は美女と野獣モチーフのお話です。

表紙のイラスト、普通にイケメンやん、野獣要素はないんか?というツッコミが入りそうですが、ケモ耳とかケモノ要素が海外だとNGだとか何とかで(ここのレーベルのおおもとの会社様は海外企業です)、ヒーローはこのような愛らしい姿をしております。大人の事情です。でも、めっっちゃ素敵で美しいカバーイラストですよね。なな先生に感謝です。

童話モチーフを書くのは私としては2作目ということで、今作は王道を狙って書いたつもりでした。ハラハラドキドキ、やきもきはするけれど、基本的には流れがわかる、安心して読んでいただける作品を目指しました。

なので、ヒロインのベルの悩みやフィデリオと心を通わせていくさまを楽しんでいただけるのではと思います。

それから、作者として強く推したいのはヒーローであるフィデリオの可愛さ!

ケモ耳に鋭い爪を持つ自分をベルが怖がってはいけないからとコソコソしまり、なかなか触れられなかったり、こっそり見守ってたり、可愛い系不器用ケモノ男子の萌えをつめこんでみたつもりです。

本編中に挿絵がないのが残念なのですが、カラカルというネコ科のケモノ耳が生えたヒーローとちょっとツンツンしたヒロインが仲良くなっていくさまを脳内でのびのび思い描きながらお読みいただければと思います。


美女と野獣がお好きな方、昔からの約束というワードにピンと来た方、ケモノ男子がお好きな方にはオススメしたいです!


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