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【自著紹介】「愛惑の人魚姫〜甘い嫉妬と恋の策略〜」

【あらすじ】

「……我慢なんてしねぇでお前のこと奪っちまえばよかった」

■深海で家族や友人たちに囲まれ自由気ままに暮らしていた人魚のキーラは、
荒れ狂う嵐の波で溺れてしまった高貴な雰囲気を身に纏う美しい青年を助ける――
命がけで助け出した青年は、王子チャールズだった。
恋慕の気持ちを募らせながら、その後の彼の行方を案じていたが、
人間嫌いの魔法使いアクセルの手を借り、キーラは人間の姿を手に入れる。
可憐で愛らしいキーラはチャールズに見初められ、綿菓子のように甘やかな毎日を過ごすが、ふたりの関係は一向に進展しない。
心身ともに愛されるためにアクセルの手ほどきを受け、キーラは自らの滑らかな肌へと誘う。
チャールズは瑞々しくも豊満な肢体の虜になり、毎夜のようにふたりは肌を重ねる。
囁かれる睦言に愛される喜びを感じていたのものの、チャールズには婚約者がいることが判明してしまう。
キーラを見守る、不器用だが心優しい魔法使いのアクセルと甘い容貌で愛を囁く王子チャールズに想われるキーラの選んだ結末とは……。


TL小説5作目は、童話「人魚姫」モチーフの三角関係のお話です。美しいカバーイラストからして、悩ましいでしょう? イケメン二人に想われるヒロインです。

テーマは【真実の愛】のつもりで書いたので、これは正確に言うと三角関係というよりも主人公キーラが真実の愛を見つけるまでの物語です。そして、陸に焦がれた人魚姫の罪と罰の物語でもあります。

人魚姫といえば声を代償に人間の足を得る設定ですので、キーラがほとんどセリフなしで物語を進めなければいけないのが大変でした。そのぶん、仕草や表情を細かく描写することで、一国の王子をメロメロにするかわいこちゃん!というのが伝わるよう頑張りました。

それから、魔法使いアクセルはとにかく不憫に不器用に書こうと思ったので、読んで気の毒がってくださればと思います。

王子チャールズは、チャーミングで優しくて素敵だけどだめな人という感じで書きましたし、思いのままには生きられぬ王族らしい人としても書きました。絵本として内容が簡素になっている人魚姫を読むと「おのれ王子…」となったんですけど、アンデルセンの人魚姫を読むと王子も人間なのだな…と憎い以外の感情が湧いたので、そのあたりを意識して書きました。

カバーイラストは弓槻みあ先生です。弓槻先生もTL小説のカバーでよくお見かけする人気の先生ですよね。男性の色気あふれるかっこよさもさることながら、女の子がとにかく可愛いのです!キーラもこんなにピカピカの可愛いお姫様に描いていただけて、本当に幸せです。


三角関係、ドロドロ、真実の愛、童話モチーフ、もしくは弓槻みあ先生にビビッと来た方にはオススメします!

人魚姫モチーフですが悲しいラストではありませんので、安心してお手にとっていただければと思います。

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