雪虫

その短い命の終わりを以て夏の終わりを告げる蝉。

同じように、その短い命で冬の到来を告げる雪虫。

たった一週間で、この地球に命を繋ぐ。紡ぐ。

雪虫を見た。

「雪虫が現れたら、もうすぐ、初雪が降るよ。」

春は、長き冬が終わる安堵。夏は、駆け足で過ぎ去り。秋は、せつなさを呼び覚まし、また、長い冬がくる。

巡る季節を。手を繋いで。

越冬することの出来ない虫たちの屍に知る命もある。想いもある。願いもある。

写真、撮れなかったので描きましたｗ

アブラムシの一種である雪虫は、ほわほわと白い身体でゆるゆる飛ぶ姿がまるで雪のようで、そう呼ばれている。オスは餌をとるための口がないため、寿命は一週間ほどだそう。メスも卵を産んだら死んじゃう。

今年は北海道の一部で大量発生してるみたい。服とかにめっちゃくっついてくるのよね。だから車に乗り込む時に、背中にくっついてるかもしれない雪虫を、背もたれでぷちっと潰しちゃうんじゃないかと、毎年心配になるｗ