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モノグサCFOの2023年個人的ベストブック

まえがき

2023年読んで良かった本について簡単なまとめを書こうと思ったら、1冊目で2時間以上使ってしまったので、いったんベストブックとして1冊だけ紹介したいと思います

時間があったら、あとの6冊も2023年中にまとめたい…!

2023年ベストブック

「最高を超える AMP IT UP」です!

スノーフレークCEOの経営・リーダーシップに関する本

コンセプトはタイトル通り「最高を超える」

あちぃ

ちなみに、テツノカイナの「ごっつあんプリファイ」の英名は「Amp You Very Much」


さておき

この本からぼくが大きく影響を受けたことが4つあります

AMP IT UP or Dieであるということ

最高に到達するだけでめちゃくちゃすごい、及第点でもよいじゃないと思ってしまうのだけど、「最高を超える」という哲学がないと、人・組織は緩やかに死んでいくという筆者の主張

そして、その責任はすべてリーダー(陣)にあるということ

組織のリーダー陣が力不足だったり、目移りしたりすると、物事はたちまち悪い方へ転がりかねない。人間の性として、多くの人は放っておけば氷河のようにゆっくりとしたペースでアウトプットするようになり、「及第点」を基準とすることに慣れる。そして焦点の絞れたリーダーシップがないと、無数の優先事項がかち合ってしまう。すると、優秀な人材は持てる才能や行動力を発揮できず、不満を感じてその組織を出ていく。ここまでくると、あとは悲惨な下降線をたどっていくだけだ。それを防ぐために、ぜひ最高を超える哲学を取り入れてほしい。

耳痛すぎて、千切れそうなのだけど、反論の余地なし

優先事項(Priority)は単数形

あまり意識をせず「優先順位付け」という言葉を使ってしまうのだけど、本質的には「優先順位付け」ではなく「(単独の)優先事項の決定」が必要であるという筆者の主張

なんも言えねぇ

優先事項を上から3つ程度であれば、たいていの人はすぐに思い付く。誰かに聞いてみるといい。私は訓練になるように、よくこんなことを聞く。「年末までに1つのことしかできないとしたら何をする?」「その理由は?」。難しい質問なので、皆が頭を抱えるのだが、それこそが訓練の狙いだ。間違った決定をすれば資源の配分に失敗してしまう。これは避けたい。ところが、こういうピンポイントな発言をしたがらない人は多い。5個とか10個の優先事項を並べるほうがよっぽど楽だからだ。けれど、もしかしたら本当にやるべきことはその中にすらないかもしれない。
「優先事項」(Priority)という言葉は単数形でのみ使われることが望ましい。優先事項がたくさんあるということは、つまり、どれも優先できないということだ。

これは自分の体感としてもそうで、組織が大きくなると、物事が意図通り伝わらないことがめっちゃ増える

それは怠惰だとか、頭が悪いとかそういうことではなくて、物理法則のレベルで不可避な事象なのだと思う

だから「優先順位付け」ではなく、「優先事項の決定」が大事

事業はプロダクトの器以上に成長しない

自分が非エンジニアということもあって、プロダクトも、マーケやセールスといったビジネスもすべて大事!と思っていたのだけど、コアはプロダクトであるということを痛感させられた

もちろんありとあらゆる活動が「最高を超える」ことに不可欠なのだけど、目を背けてはいけない真実なのだと思う

私の経験上、売上が伸びない原因は、たいていプロダクトが不十分か、ターゲット市場に届いていないかのどちらかだ。つまり、売りたい相手に響いていないということになる。営業チームが平凡でも、プロダクトに力があれば、苦況を脱し市場に届いていく。反対に、たとえ営業チームがすばらしくても、彼らにプロダクトの問題を修正したり、補ったりすることはできない。
営業には限界が存在する。できることとできないことがあるのだ。ほかの部分に関しても、世界レベルの実行力が求められるようなプロダクトだと、かなりまずい――そんな力をもつ人材は限られているからだ。

非エンジニアである自分にとって、思わずムッとしてしまうのだけど、自分が普段頻繁に使っているサービスも、結局そのサービスやプロダクトを気に入っているからで

どこまでプロダクトに投資し続けられるかはマジ胆力

カスタマーサクセスは概念

ある意味、この本を読んで一番驚いたポイントかもしれない

筆者はサービスナウ、スノーフレークの両社でハチャメチャな成長を実現した経営者なのだけど、両社で共通に行ったことがカスタマーサクセス部の廃止

カスタマーサクセスは全員の仕事

ここで取り得る別の戦略は、「1部署だけでなく全社でカスタマーサクセスに取り組むべし」と宣言し、常に強調することだ。問題が起こったら、すべての部門が解決する責任を負うということになる。全員の動機が、顧客の利益と完璧に調和している状態が望ましい。
基本となる部署がそれぞれ適切に機能し、責任を持って仕事をすれば、別途、部署を設ける必要はないのだ。お世話部隊が必要なほどプロダクトが粗末なら、プロダクトの改良にもっと資源を割こう。問題がもっとありふれたものならば、全員で真剣に受け止めて直ちに対処するよう、促せばいい。いずれにせよ、新しい部署を作ったからといって新たな価値は生まれない。むしと、顧客を失望させているかもしれない部署の責任逃れを助けるだけだ。

保身のために言うわけではないけれど、モノグサもカスタマーサクセスのチームはあるが、受け持っている顧客が既存のお客様、というだけで、カスタマーサクセスそのものには比較的全社で向き合えている方だとは思う

また、モノグサに限らず、カスタマーサクセスに従事している人を貶めるつもりも毛頭ない

ただ、モノグサが「最高を超える」ためには、もっと全社でカスタマーサクセスに向き合うフェーズであるということはヒシヒシと感じているので、2024年はそういう年にしたいと思っています

まとめ

改めて振り返ると、今年自分が行った意思決定や思考のバックボーンにかなり影響を与えていることが分かったので、それだけでも振り返った価値がありました

てなわけで、個人的に2023年のベストブックは「最高を超える AMP IT UP」でした!

ちなみに2022年のALL STAR SAAS CONFERENCEでのフランクさんと前田ヒロさんのセッションがまだ見れそう・・・!

非公開になる前にみなさまぜひ!!


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