口下手で不器用な夫と息子へのラブレター
息子が不登校になった昨年の5月。
夫は、仕事に国家資格取得に…余裕がなかった。
でも、私と息子は、物凄くしんどかった。それくらい不登校初期というのは、親子共に大荒れだ。
本当に、1番寄り添ってもらいたい時期に、夫は寄り添ってくれなかった。
今思うと、彼も余裕がなかったのだとは思う。
でも、そんなこたぁ~関係ない。
子どもがこんなに苦しんでるのに、私だって苦しんでるのに、無視はないやん!
自分のことばっかやん!
一時期かなり夫婦関係は悪化した。
その辛い時期を、私もなんとか耐えた。旦那にボロカス言ってしまうこともあった。でも、変わらない彼の姿を見て、もう放っておこう!と決めた。
もぅ、ええわって諦め力と、私自身のお笑い力を活かしながら、バカばっかやって、なんとか乗り切った。
心底辛い時は何やってもいい。正解なんてないし、マジメに乗り越えるのはしんどい。現実逃避しようがいい。
生きてさえいれば、食べて寝てが出来てさえいれば、笑ってさえいれば…それでいい。
そんな夫も、国家資格を無事取得し、少しずつ余裕が出てきた。息子の不登校問題には、やっぱり私一人では無理だ。夫を巻き込む必要がある。
夫改造計画を試みる。
夫を変えるにはまずは、私からなのだ。
夫に対して「なんでこんな事もわかんないの!」と苛立ちが多い私に気がついた。
夫がすぐには変われないのを、理解してあげる必要がある。
まずは、一呼吸。
そうすると、夫を思いやる余裕が出てくる。
息子の子育てのやり方がわからなくて、当然である。
夫は、仕事人間だ!真面目で責任感の塊のような人間だ。
子育てなんかは、私任せで、朝早くから夜遅い帰宅の為に知らないことだらけだ。
更に言うと、昔から勉強もスポーツもできるタイプの人間でもある。そして、自ら努力して、結果を出していくタイプだった。
でも、息子は境界知能で発達にも凸凹があり、繊細である。頑張ってもできない。
夫には、息子が怠けているようにしか見えないだろう。
そんな息子とは歩んできた道のりも、性格も違う夫に、急に息子の気持ちを理解しろ!なんて無理な話だ。
ゆっくり、ゆっくり理解させてあげないと。
上から目線で言うと、思い通りにはいかない、手強い相手だ。
慎重に夫を改造しないと。
こんな言い方をしたら生意気に聞こえるかもしれないが、男の人は褒めるに限る!そして、上手に甘えて頼ること!
まずは、ここを徹底的にしていくべきだと、勝手に思っている笑
この土台作りを、私は丁寧にした。
夫が、私の話を聞く耳を持つ為の土台作りを、とにかく丁寧に行う。
戦略的に行う必要がある。
これは、私の仕事なのだ!
と言い聞かせていた。
まぁ、細かくどうしたかまでは、面倒くさいので省略していくが、とにかく今ええ感じに育ってきている。
戦略的に進めた改造計画が、上手いこといっているのではないか?と勝手に思っている。
まず、不登校の息子について2人で話し合うことが多くなった。
「どうしたらいいのか?」私にアドバイスを求めてくることも増えた。
2人っきりで、外に行くことも増えた。
息子が、夫に甘えることも増えた。
夫が仕事から帰ってくると、息子は大喜びだ!
きっと、上手いこといっているはずだ。ようやく今、2人で子育てをしている感覚だ。
夫と一緒に子育てをしていくのには、時間がかかった。
生意気に、夫の改造計画なんて書いているけども…これは、私の力だけではない。
夫だって、きっと悩んでる。
本当はとても辛いんだ。
不登校の息子を、どうにかしてあげたい!と心底思っているに違いない。
彼自身も、変わろうとしている。
息子の為に、変わらなければいけないと思っているんだ。
口下手な彼は決して私には言わないけども、そんな不器用な彼の心を、理解してあげるのは、私だけなんだろう。
私の家族
夫も息子も、私と違い…
本当に口下手だ。
非常に面倒くさい。
でも、そんな不器用な彼達を愛している。
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