舞台「インフェクター・Z」設定について
Please Mr.Maverick第12回公演
「インフェクター・Z!」
大変ご好評いただき、ありがとうございました。
台本はもっと書きたい事や考えた設定がたくさんあったので
一部、書いてみたいと思います。
●ガイアシステムは3基のAIで構成されている。
ネイディンに「ガイアシステムはどうだ?」と聞かれたエヴァンの台詞で、「一基は稼働しています。まあ人間相手にはこれで十分でしょう」というものがありました。ガイアシステムは三基あって、資源が足りないために二基は稼働していません。ガイアシステムを完全修復して龍馬のディスペリオンに対抗するというパターンもありましたが、長くなりすぎるのでやめました。
ガイアシステムはヨルディスカのレイヴン・ドノヴァン・アップローデリック(ジェイドの父)が開発した三基のAIによって運用されており、。最初に完成したのが「ベリタス」。ベリタスは知識と論理を重視する自立思考型AI。これにより、古代民族ヨルディスカは、文明が大きく発展し、この世の春を謳歌した。だが、ヨルディスカが利益を優先するあまり、自然が失われ、資源が枯渇し、戦争が起きた。
それから、レイヴンは倫理を体現する「エシカ」と創造性と審美眼を持つ「アルス」の二つのAIを作る。「ベリタス」とあわせて三基で「ガイアシステム」を構築。この三基の高性能AIがそれぞれ自立思考を行い、それぞれの特性で答えを統合したり多数決させて、より正確な答えを出すことができるようになった。その結果、ナノボットを体内に入れて、体調や感情をコントロールしたほうがいいという結論に至り、ヨルディスカはそれを実行している。
●ディスペリオンとジャイアントインパクト
恐竜が滅びたのが6600年前。現代では、原因は隕石衝突と言われているけど、ヨルディスカ同士の長期化した戦争に終止符を打ったディスペリオンの全力の「ジャイアントインパクト」だった。当時、ディスペリオンを着ていたのはレイヴンだった。イェルテ・クラウトベルクという、感情をエネルギー源とするヨルディスカの科学技術で作られている。あまりにも強大であるため、使用が禁止された。
●遺跡
ヨルディスカが日本にガイアシステムを置いている理由のひとつが水。水がキレイな土地を選んでいる。歳岡の鳥取の実家の近くに結構大きな遺跡があり、そこは米子市がお金を出さないので、放置されている。モデルは青木遺跡。
●ヨルディスカはどこに大量に眠っているのか?
ヨルディスカの生き残りは、コールドスリープで南極に眠っている。理由は冷やすのが楽なのと、もし地球に隕石が落ちても影響を受けづらいから。南極の地下4kmにあるボストーク湖には巨大なタコのような生物がいると言われているが、テンタクルス(舞が変身した)のモデルになっている。
●インフェクターZというタイトル
これをやると決めてから、後で検索したら「インフェクテッドZ」という割と最近作られた感染症の映画があり、えっめちゃ似てるじゃん、と思った。他に「インベスターZ」という高校生が投資をする漫画があり、えっめちゃ似てるじゃん、と思った。でも似ててもいいや、ということで「インフェクターZ」にしました。Zの読み方だけ“ゼータ”でちょっと違います。日曜朝の戦隊シリーズとか仮面ライダーシリーズなら、タイトルは「なんとか戦士ディスペリオン」になるんだろうなと思いつつ……(笑)ただ、それにするとかなり初期の段階でディスペリオンを出さなきゃいけなくなるので、それだと龍馬をやってるたかひろの体力がしんどすぎるので、どっちにしろそうはできませんでした。
他にもいろいろあるんですが、お時間がありましたら、また……。お尻が痛くならないようにと、「もっと見たい!」くらいで終わるのがベストなので、(いつもそうなんですが)いろいろと切って切って、あの舞台になりました。たくさんのお客様に喜んでいただけたようで、本当に良かったと思います。まだ配信もございますので、引き続き、「インフェクター・Z」を、よろしくお願いいたします!
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