やりたいことがないとは
自分がやりたいことがない人間であると気づくのに、こんなに時間がかかると思っていなかった。
というより、自分はやりたいことがない人間になることは絶対にないと思っていた。
いろいろな情報があふれている中で、目につくものはだいたい面白いと思ってしまうし、後先考えずとりあえずやってみるし、なんならやりたいことがいっぱいありすぎて時間がない、とすら言っていた。
たぶん、どれも本音なのだと思う。どれも、興味がある。
でもきっと、いざ本気で極めようとすると、いまいち飛び込めないのだと思う。
社会人になるということに底知れない怖さがあり、終身雇用が当たり前じゃなくなった昨今においてもなんだか妥協で職を選びたくない。
なんでみんな若干4年やそこらでちゃんと行き先をきめられるのだろう、と思う。
職は人を成長させるもので、どんどん取り残された感じがする。自分だけまだ子どもで、というか自分が大人になりたくなくて、大人にならないでいい理由をずっと探している。
自分は特別な人間だと思っていて、普通のルートは歩きたくなくて、でも特別すぎるルートを歩く度胸もなくて、普通のルートに反抗しながら若干それた道を歩いてきた気がする。
新卒カードに縛られたくないといいながら結局新卒カードを何で切るか考えているし、学歴にとらわれたくないといいながら結局学歴にとらわれているのは自分で、
結局特別でいたいを捨てられないのだと思う。
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