ある恋

ピンセットでつまんだような頭してあの論文は読んだかと問う

味噌汁に卵落として振り返る 私はあなたの母にはなれねど

口下手なあなたがもっと口下手な私の話にうんと頷く

陽の下でこんなにうつくしいものに抱かれていたのか夜の私は

坂道で置いて行かれる朝のこと筋の量では片づけられず

もう一度恋したかった空なんか見たことないって顔したあなたに

#短歌

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