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パソコンの速度低下がBIOS Updateで治った話

時季外れの記事となります。

以前高速化の投稿で少し触れましたが、パソコンは決められた以上の温度になると保護機能が働き、CPU速度(クロック周波数)を下げます。いわゆる「サーマルスロットリング」というものです。
これにより発熱が抑えられて、冷却が追い付いて温度が下がれば、クロックは再び元にもどります。ですが、そこまで負荷がかかっていると戻る事ほぼなくPCの再起動となります。

あるユーザより、「パソコンが突然遅くなり、PCを再起動してだましだまし使っている」という報告がありました。ライトユーザだったので、スロットリングは当初除外しておりました。

ヒアリングでは「朝方は調子は良く、午後から問題が発生する」事なので、まず、メモリ不足やアプリの動作不良(フリーズ)を疑ったのですが、「信頼性モニター(イベントログ)」に異常は見つかりませんでした。

問題発生現場に立ち会え「遅い」を確認できました。「スタートボタンを押して1分後にメニューが表示される」など応答は遅いのですが、こちらの操作は順次実行されており、LowスペックなPCを利用している状況でした。
タスクマネージャーでCPUの動作周波数を確認すると、通常では考えられないほど低い数字でした。

まずは、温度対策としてPCを浮かして様子見をしましたが、今度は起動直後に発生、さすがにサーマルスロットリングではないと判断して、「ダイアグ」を実施してもエラーは見つからず打つ手がなくなりました。

DELL製のPCでサーマルスロットリングの記事を確認すると、BIOS Updateが推奨されておりましたので、BIOSを最新版に更新し無事に治りました。

正直なところ、原因が不明のままな対処療法で終わった事例となりますが、
珍しい症状でしたので記事にしてみました、熱くなっていないのにCPUクロックが遅くなるPCに試されてみてはどうでしょうか?

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