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いわゆる「運用でカバー」にまつわる些末な話

システム導入」は「設計・開発」の立ち上げ業務から、実際に利用する「運用」の業務までが一体となります。設計で網羅出来ず、開発時に作り込めない部分が残ります。それが運用段階で発覚したときの対処が「運用でカバー」となります。

厳しい予算と開発期間から、機能の実現が優先で「運用」を考慮していないシステムが作られがちで、それにより数多くの「人手での対応」が運用期間終了まで続きます。

架空のたとえ話で、会社でリモート会議が導入されたので「全社員にヘッドセットを配った」ケースがあったとします。

設計段階でゴールが「配るだけ」になったりとすると、以下のような事例で「運用でカバー」が発生します。

  1. そもそも要らない部門があった。「倉庫に山積み後、新入社員に配布」

  2. 新入社員のヘッドセットの手配は?「入社情報を適時もらい配布」

  3. 退職者のヘッドセットの管理は?「回収して再利用する」

  4. 「イヤークッション」などの消耗品の管理は 「消耗品の予算取り後、一括購入して申請ベースで交換」

とくに費用が発生するものは、調整にことさら時間がかかります。このような実態ですが、運用部門の評価はあまり高くはなく、良い人材が定着いただけないのも残念な話です。

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