暗闇に迷い込んでしまった

2年8ヶ月付き合っている彼氏にプロポーズされ、天にも昇る気持ちだった夏。婚約指輪をもらい、親への挨拶も無事に終え、結婚式場を予約し、新居の賃貸契約も済ませた秋。そして冬、ここ2ヶ月は冷たく、深い深い暗闇に迷い込んでしまった。

元々掲げていた入籍予定日はさらっと過ぎていき、思い入れのある結婚記念日は儚くも散った。暗闇に迷い込んだと気付いた日から日記をつけていたが、明るい出口が全く見えない不安と、結婚式関連の締切も迫ってきた焦り、そんなことはお構いなしに忙しさを増す仕事に、心が潰れそうになったので、人知れず吐き出す場所を作ろうと思った。

暗闇を自覚した日、日記の表紙に書いた。
「いつか、あんなこともあったねって和やかに語り合えますように」

切なる願いだな。

結婚とは
夫婦とは
家族とは
人生とは

婚約破棄がちらつきつつも、彼と向き合い、自分と向き合い、自問自答を重ねていく。