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電子れいず七盤リーグ2回戦

(ロゴはイメージです)

 電子れいず七盤リーグ2回戦のターニングポイントを中心に振り返ってみよう、という勝手な企画。とは言え、いつものように筆者の観点で語るので、ターニングポイントは他にあったかもしれない。

配信ページ

 以下から敬称略でお届けします。

どうぶつしょうぎ

先手:ramhome 後手:suzune

 双方研究してきたと見受けられる序盤で1か所のミスが大きく響くことになった。それが19手目のB4キリンである。

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 実はこのシーンには見覚えがある。なぜなら第2期V盤王戦のタイトル戦で出てきた盤面と同じだからである。その時はA3ゾウと取られてずるずる決まってしまったが、本譜はA2ヒヨコ打とこれもまた好手で後手が勝ち切ることになった。

囲碁

黒:ramhome 白:suzune

 一局を通じて黒が主導権を握っていた。その中で差が開いてしまったのは序盤の白8手目である。

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 この白D3がちょっと抜き過ぎた手となってしまった。本譜のように黒F7と入ってこられると白石の当たりにもなり、かなり忙しい展開となった。

将棋

先手:ramhome 後手:suzune

 両者ともに本業で強いので、こちらから言うところはなかったりするが、やはり中継でもあった38手目の△4四角がうっかりだったのだろうか。

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 このあたりから少しずつ差が出てきていたし、その後の展開を見ても先手が困っていたところからして、ほかの筋が見えていたのかもしれない。その点は本人のみぞ知るところである。

オセロ

黒:ramohome 白:suzune

 中盤25手目くらいまではどちらに転ぶともわからない展開であったが、黒が間違えることなく少しずつリードを稼いでいった。

 最終的に勝利を手中に収めたといえるシーンがあるとすれば、白38手目だろうか。

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 本譜ではB2と入ったことで差が大きくなってしまった。この段階で白も相当厳しいが、勝負の綾を残すならばB1であるという。B1で黒に選択を強いつつじっと耐えると、チャンスが残されていたかもしれない。打つ場所も限られるが、Xに入るにはまだ少し早かったようだ。

チェス

白:ramhome 黒:suzune

 Italian GameからのTwo Knights Defenseの展開で進行した。最初の山場は10.Be3である。

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 ここは本譜進行のように10...Nxf3+が先に入り、11.gxf3から白のダブルポーンを回避できない。その後の展開でも白のキング上部がスッカスカで怖いまま対局が進む。

 その後はしばらく黒展開になったが、双方時間も減って形勢が分からなくなってきた場面で迎えた白41手目である。

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 40...exf3とプロモーション一本で攻めてきたが、この瞬間だけ大きな見落としがあり、実は41.Bxa2とルークが抜けるのである。ここが最後の山場であった。

連珠

黒:suzune 白:ramhome

 白の桂馬の網から黒が抜け出せずに決着へ持ち込まれてしまった一局。黒が息切れしてしまった白30手目(J5)が決め手である。

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 これで右下の白が広いために受けようがない。本譜はM8と止めたのだが、この場合は白K5→K4→I6→I4で白の四三が完成する。

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 ただ反対に黒I4と受けた場合でも、白K5の三から継続手が続く。

 第1図から最長変化時の盤面図を載せておこう。

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 ここから15手かけて白の四追いによる四四禁がある。とは言えこればかりはかなり難解なので、上級者向けの練習としておこう。実戦の対局者視点で言えば、間に見せ手を挟みながら追い詰めていけば十分勝ち切れるであろう。

(9/23 12時追記)
その後の有識者の検討によると、ここから全部で6通りもの四追い手順があるという。ぜひとも見つけていただきたい。

バックギャモン

先手:suzune 後手:ramhome

 これまた初心者?と言わなければいけないほどの好勝負。最後の6ゾロで引導を渡したものの、それまではどうなるかわからない勝負が続いた。そういう意味では出目勝負的な側面が多い。

 最後に評価が大きく動いたシーンはここである。本譜は24/20 11/5であったが、ここは2ポイントメイクの8/2 6/2がインナーを強化する意味でもやっておきたい手である。

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