IRIS代表に対する愛知県教育委員の不適切な発言を非難する決議

愛知県教育委員会定例会における塩谷委員の不適切な発言及び
愛知県教育委員会の不誠実な請願処理を強く非難する決議


 令和4年3月28日に開催された愛知県教育委員会定例会において、本会の加盟団体である愛知部活動問題レジスタンス(IRIS)が提出した3本の請願の審査が行われた。審査に先立って口頭陳述の機会が与えられたIRISの代表は、請願提出に至った経緯を説明する中で、「人生の10年間を部活によって奪われた」という彼自身の率直な思いを語った。

 審査の過程で、愛知県教育委員会の塩谷育代委員は、「請願者の『自分の10年を奪われた』という言葉にショックを受けた。子供たちが教師からそのような言葉を聞いたときに何を思うのか」(※)と発言した。また、愛知県教育委員会は、部活動指導業務を教員に担わせる際に生じる労働法上の問題に関する実質的な議論を行うことなく、全ての請願を不採択とした。

 塩谷委員の発言及び愛知県教育委員会の請願処理は、いずれも教員の人権軽視の姿勢が表れたものであると評価せざるを得ない。「子供たち」や「教育的意義」を盾にすれば部活動に関する違法な運用が甘受されると思ったら大間違いである。本会は、塩谷委員が上記発言を撤回すること及び愛知県教育委員会がIRIS提出の請願を誠実に処理することを強く求めると同時に、部活動が誰かの犠牲の上に成り立っている現状からの脱却を切望する。

 以上、決議する。

令和4年4月17日
全国部活動問題エンパワメント

※会議録より抜粋。IRISによると、塩谷委員の発言の中にある「聞いた」は、実際には「投げつけられた」であり、会議録が何らかの意図によって書き換えられた可能性がある。

<参考>
事案の概要 https://note.com/iris_bukatsu/n/ne168d94a68ca
「書き換え」について https://note.com/iris_bukatsu/n/n2841d6775238
会議録 https://note.com/iris_bukatsu/n/n0e9fa0d03460
運動提起 https://note.com/iris_bukatsu/n/n07200ff05da9

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