現地参加備忘録 【さなのばくたん。-王国からの招待状-】
おはようございナース。
3933です。
この記事は『さなのばくたん。-王国からの招待状-』を中心に、『さなのばくたん。レストラン』や『Vの宴2024 feat.さなのばくたん。』の感想、雑感、妄言、狂言、戯言の類です。
今回の記事は11,618文字です。
1.さなのばくたん。レストラン
この記事を読んでいる物好きな方は”既知”であると思いますが、「対象店舗でコラボメニューを頼むとコースターが貰えて、対象店舗全てでそれを行うとポストカードが貰える」というスタンプラリー要素とコラボカフェ要素の『両方の性質を併せ持つ♧』イベントです。
(1)白熊堂
『西郷・Z(ぜんざい)・いろり』と『フルーツの大群ゴクゴクティー』を注文。
名取の描きおろしイラストが印刷されたノベルティが貰える、こちらの2商品を注文。
俺はフルーツティーに入ってるレモンの皮まで胃に収めたけど、お前は?
白熊堂、去年の場所から移転していて、店内座席多めで嬉しかった。
去年は店外座席にて、オタク達が凍えながら外でかき氷を食べていましたね。
お店が広くなっているの本当にありがたいし、今年はホットドリンクだけでなく、あったか~い商品にぜんざいの選択肢もあるのが嬉しい。
3月はまだ寒いですからね。
来年もあったかいフード枠があって欲しい。
(2)Amici
『ごらんアヘエビ きみの仲間だよピザ』と『茄子大集合ショートパスタ』と『いろりの超絶オシャレ ノンアルカクテル』を注文。
この日初めての食事だったので、お腹減りすぎて全部頼んじゃった!
シングルオタクとシングルオタクが相席して、無言でお互いに似たような商品を頼み、無言でお互いに写真をパシャパシャする光景、ちゃんと「視聴者同士のなれ合い禁止」が浸透している。
シュールな光景だけど、なれ合わない事がせんせえである事を示していて、せんせえたちが名取の意思を汲んでなれ合わない、という図式は結構きれいだと思ってる。
(3)Lanapia
『アヘエビ印のウキウキバーガー』と『お誕生会へようこそ!パンケーキ』と『同じクラスの名取さんの冬のお気に入りショコラテ』を注文。
Lanapia、めちゃくちゃデカいスクリーンで一生名取が歌ったり踊ったりしていた。
レストラン、去年と比べると全ての店舗で座席が多かったため、回転率が以前より良くなったような印象があります。
今年は去年より「さなのばくたん。」のキャパを増やしていたので、現地参加せんせえも増えている?
増えているのであれば、実際は違うかもしれません。
「さなのばくたん。レストラン」に限って言えば、総来場者数は多分想定より多かったのだろうな~と思います。
コースターやスタンプラリーの台紙が無くなったりしていたので。
Twitter(現X)や人の流れ的には回転良いような印象受けました。
よいことです。
(4)食炒音
『百鬼夜行御用達 キョンシー名取のラスク』と『間違いない味! キョンシーレッド(いちご)』と『あま~い虜に!キョンシーブラック(小倉バター)』と『うさちゃんせんせえ印の高級食パン』を購入。
ラスク以外を作ってハニートーストを作りました。
よければそちらの記事も併せてどうぞ。
遠征期間中、「さなのばくたん。レストラン」とは関係なく、普通の食事をしにここへ2回足を運んでいます。
その上、ジャムとラスクを買いに1回、高級食パンを買い求めに一人で1回、フォロワーの付き添いでもう1回、計5回行きました。
5回目、流石にお店に人に顔を覚えられており、照れてしまった。
ランチのラーメン、チャーシューがうますぎる。
俺はラーメンのチャーシューそんな好きじゃないなと思っていたのですが、ここのチャーシューは本当にうまかった。
夕食を食べていたら、食炒音の店員さんが
「名取さん、好きなんですか?」と話しかけてきて「え!?あ、まあ、へへ…」などと返し、ビックリしながら会話のキャッチボールをしていると
「名取さん経由でご結婚された方も居るみたいですよ〜」
と言われて、
「いくらなんでもそれはなれ合いが行き過ぎてないか?流石に国籍剥奪されたか?でも名取さん、優しいからな。立場上強い言葉で国外追放するけど、内心『私が仲人じゃん』ってニヤニヤしてるんだろうな」
と、キモい妄想をする所まで行った。
現地に足を運んだ方は分かると思うんですけど、このエッグい男女比の中でそういう事あるんだ…と思った。
2.LA CITTADELLA COLLABORATION
『LA CITTADELLA COLLABORATION』の中に『さなのばくたん。レストラン』も含まれるのですが、「レストラン以外の部分」をこの項で、お話します。『LA CITTADELLA COLLABORATION』、というのはね、
(1)HillValley
『ポップコーンボウル』と『ポップコーンセット』を購入しました。
関東に到着したその日にフラッと行ったんですけど、雨の日という事もあり、全然お客さんもおらず、店員の人が「魔女の宅急便のポスター」みたいなポーズになっててよかった。
(2)ELOISE's Cafe
緘口令が名取から出ていた訳でもないのに、事前情報がシャットアウトされていた例のアレです。
ホットコーヒーと入場券を購入し、二階へと続く階段を昇って行く。
今年のヌォンタートも豪華だな~。
ラ チッタデッラはこの期間、オタクとミモザの写真を撮りに来たマダムとが入り混じり、結構混沌としている。
自分は普段オタクを隠してというか、自分の好きな物の話をあまりしないようにしている。
好きな物の話を他人にしたい・共有したいという気持ちよりも、自分が好きなものが不意に攻撃されるとダメージがデカいから。
あと、自分をよく思っていない人間が好きなものって、嫌なものっていう印象から入っちゃわないですか?自分が他人からどう思われてるのかなんてのは知らないですけど…。
ラ チッタデッラ内でコラボ店舗を回りながらも、名取のトートバッグは提げないし、グッズも身に着けない。
オタクは隠さないといけないから。
そういう自分にとって、『既に名取さなが好きな人』しかいないこの空間はかなり特異的だった。
ドリンクを片手に映像を見るせんせえ、様々な角度からフィギュアを撮るせんせえ、展示物をくまなく撮るせんせえ、全員せんせえなんだ。
全員オタクなんだ。
オタク、隠さなくていいんだ!!!!!
解放的というには狭い空間だったけれど、押し込めていた気持ちが解放されるようだった。
Vtuberという文化、視聴者同士での競争や格付けみたいなものが少なからずあるように思う。
「俺はこんなにグッズ持ってるんだぜ」
「俺は認知されているぜ」
「俺は切り抜き・イラストをRTしてもらったぜ」
この界隈にも、少なからずそういうものがあると感じている。
ただ、それはあくまで主役がいる場においてであって(配信やTwitter上)、このような場所であればみんな対等に存在できる、というのも心地よかった。
だって全員ただのオタクだから。
主役がいなければ何も始まる事はないのだけれど、主役が用意した主役不在の場というのが
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おるやん・・・?
名取おるやんけ!?!?!?!?!?!?!?!!?
俺の勝ち!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
フン・・・、”あいこ”か。
今日の所は勝ちを譲ってやるぜ
ありえんぐらい全身の写真撮りまくった。スマホが熱持つくらい。
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・
「下から見れますよ。下から見れます」
アルバムの中をパンッパンにして、大満足でカフェを後にした。
(3)タワーレコード川崎店
予約する事ができた『名取さな ミュージックコレクション Vol.4』を受け取りに行きました。
今年は名取さなのCD推薦文のコーナーはなく、店舗前で告知PR動画が流されていた。
名取さな完売!!!!!
予約分の受け取りも結構並んでいた。
タワレコ川崎店では3,000円分以上の購入で、名取さなのサインが印刷されたレシートがおまけでつくので、予約できてよかった。
物販での販売分にはこちらのレシートが付きません。
オタクはおまけが大好き。
今年はVol.1の再販が無かった。
再販に関しては元々、在庫整理して出てきた分を回してる、というスタンスだったような気もします。
4年目ともなれば在庫整理しても、もう追加在庫は出てこないのかもしれない。
この日の段階では「流石にそろそろアルバムとか出さないんですかね?」と思っていたのですが、1stLIVE合わせでアルバムを出すのかもしれない。
未収録楽曲もチラホラ出て来てる、新規のせんせえも増えている、新曲も1stLIVEで用意している…。
名取さん、フルアルバム出すならこのタイミングじゃないですか?
俺はVol.1~Vol.4全部持ってるけど、最近狂ったように毎日名取を描いてる俺のフォロワーは多分フルアルバム欲しいと思ってるよ。
このフォロワーには後日、Vol.4を追加購入して誕生日プレゼントとして渡しました。5か月前倒しで。
(4)その他
【時報】
ラ チッタデッラ内では、終日名取さなの楽曲が流れていたのですが、毎時37分に「名取さな」のアナウンスが流れていた。
こういうちょっとした拘りがいいですね。
【サイン入りポスター】
各所に貼ってあるポスターに直筆サインがあります。
こういうのを探して歩くのも楽しいですね。
【さな歩き】
聖地巡礼要素。
どのスポットでの映像か探しながら練り歩くのも、また一興といった感じです。
今年度分のものを一つだけ貼っておきます。
リアルイベントの度に聖地が増えているので、『ラ チッタデッラの全てが聖地化』している可能性もあります。
3.さなのばくたん。-王国からの招待状-
ここから「さなのばくたん。」本編です。
これを投稿する時には配信チケットも終了しているはずなので、ネタバレに関しては一切配慮していません。
「3.さなのばくたん。-王国からの招待状-」の項ではあまり深堀しないので、あんまり気にしなくて良いと思います。
混雑緩和のため、当日は予定より若干早めに館内への入場が始まりました。
毎年「パロディポスター」や「フラスタ」が用意されており、一枚一枚写真に収めて行くのであれば、余裕を持って入場しておくのが良いとされています。
パロディポスターも全て写真に収めているのですが、自分や他の人の映り込みが結構あったので、フラスタの写真からどうぞ。
(1)フラスタ
会場にあったフラスタを一挙公開。
多分漏れなく撮ってるはずです。
多分、多分全部載ってます!
全部載ってなかったらすみません。
他意は一切ありません。
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おるやんけ!!!!!
こちらの企画に参加させてもらってました。
本当に自分は絵を描いて渡しただけなので、でっかい感謝しかありません。
主催者のnote記事もありますので、宣伝しておきます。
noteは記事を直接埋め込むと相手に通知が飛ぶ仕様なので(うろ覚え)、Twitterを経由するように埋め込んでおきます。
参加締め切りギリギリまで、参加するかどうか悩んでいました。
技術的に~とか、気持ち的に~とか、俺が参加していいのだろうか~とか、描けなかったらどうしよう~とか、他の締め切りが~とか、全身入り立ち絵指定だけど全身描くの苦手だよ~とか、様々な要因で…。
結果的に、これを描いてる途中や、描いた後、色々と考える事や思う事があった。
久しぶりに他の人の絵を見て研究したりとかもしたし、現状自分が到達できる最高地点の認識を得る事ができたりとか、ここしばらくラクガキや手癖しかやってなかったのでよかった。
フラスタは贈り物だけど、こういう企画があるとイベントに楽しみを更に付与できて、楽しかったな。
また機会があったらこういうのやりたい。
主催者の方へは多大な感謝をしています。
(2)本編
館内の写真を全て納めたので、与えられた座席番号へ向かいます。
チネ10でした。
席に着くと、こちらの映像がループ再生されていました。
「報酬のデカい唐揚げ」が欲しいので写真を撮り、SNSへ投稿したり、ぴかぴか光る棒を出したり、荷物をまとめたりしながら開演を待ちます。
オープニングが始まる。
カウントダウンに合わせてみんなが声を出す。
これめっちゃ楽しかった。
去年までの声出しなしの現地に行っていたなら、ここで声出せるの気持ち良すぎるだろ!になったと思う。
チネ10、声のデカいオタクがちゃんと居てくれたので自分も声を出せました。
ありがとう声のデカいオタク。
声出しして良い初の「ばくたん。」なので、コール&レスポンスの練習から始まる。
声出し練習から始まる初見のオタクにもやさしい仕様。
そこからコール&レスポンスな楽曲が立て続け始まる。
「声を出していいんだ!」という感覚が、ここで一気に共通認識になる。
本当に楽しい。
ライブパートで温まった会場から、今回のお話は始まります。
ざっくりあらすじ
謎解きパート、かなりしっかり難しくて全然分かんなかった。
足し算をさせられる所で、適当な事をデカい声のオタクが叫んでたりしてて面白かった。
名取が喋って、せんせえが変な事言って、それに名取が返す、というパターンは普段の配信となんら変わらない。
変わらないのだけれど、声と文字のキャッチボールではなくて、声と声のキャッチボールである。
名取さなの実在性も、せんせえの実在性も、場所やコミュニケーションの媒体が変わるだけで、こんなにも色濃く強まるのだなあと感じられた。
「トイレ行ってもいい〜!?!?!?ありがと〜!!!」
「俺も〜!!!」
って元気にトイレ行くせんせえ達にめっちゃ草生えた。
トイレは先に行っておいた方がいいですよ。
閉幕後、アンコールがあって、終了。
「さなのおうた」をここに持って来るのズルいだろ。
いや~、本当に楽しかった。
去年は身体も精神もガタガタ言わせながら宿に戻ったので、素直に「あ~!楽しかった!」と言いながら宿に帰れたのは本当に良かった。
クラブイベントまで間に1日あるので、ゆっくり宿で休みます。
4.Vの宴2024 feat.さなのばくたん。
クラブイベント!
夜の遅い時間から明け方まで!
人生初のクラブイベントです!
クラブイベント参加の実績解禁!
「ライブハウスで行われるオールスタンディングライブの拡張版」というようなイメージで行ったのですが、大体そうでした。
(1)入場前
当日は喰炒音で夕食を摂った後、クラブチッタまで徒歩数分の宿で夕方から丸くなっていました。
明け方まで、ラストまで居るぞ!の気持ちだったので、事前に少しでも寝ておくか!と思い、何時間か寝ていた。
Twitter(現X)で列形成が開始したという情報を元に、現地へ移動開始。
到着時点で丁度折り返したくらいの所に並ぶ。
寒い寒いと思いながら並んでいると、すぐに列は伸びて行き、横浜駅まで列が延びていたらしい。チッタの噴水辺りまで伸びていたみたいです。
何も知らない人が「なんだこの列!?」と驚いていたり、運営スタッフの人が「早っ!?えぇ!?」と言っていたのが印象的でした。
なすどツアーを実行してから参加した人もいたらしくて、流石にびっくりしました。
人間の身体って、そういうのに耐えられるようにできてるんだ…。
(2)開演
開場と共に、オタクたちがクラブチッタへ流れ込んで行きます。
物販でダンシングうさちゃんせんせえTシャツを購入し、その場ですぐに着て、喫煙所に向かいます。
喫煙所で「今日自分DJをするんですよ!」という人に話しかけられて、コミュ障を爆発させた。
フォロワーのフォロワーだったから、フォロワーの名前出したらもうちょっと会話が弾んだかなと思いつつ、まあ会話弾ませた所でな、だし、自分のフォロワーを手札の1枚にして会話するのって下品だと思ってるから、その場の浮かれた雰囲気に呑まれてそういう事しなくて本当によかった。
吸い終わった所で場内へ戻り、PINKフロアへの入場が始まるまで全く動かない人混みに混ざる。
入場開始と共にゾロゾロと人が入っていく。
他のフロアにもちゃんと人いる!?大丈夫!?というぐらいギチギチに人がいた。
ノリノリ音楽に合わせて揺れてみたり、動画を撮ってみたり、DJ交代のタイミングで入る名取の声を聞いたりしながら楽しく過ごす。
は~!これがクラブイベントか~!
フロアで音楽に乗るのも良し、疲れたら一回外に出て休んで漏れ聞こえる音を聞いていても良し、お酒を追加で買って気持ちよく酔っても良し、これはめちゃくちゃ楽しいです。
深夜にこれだけ自由な場所が与えられて、自由に楽しんでいい、メチャ良い。
ライブハウスでのライブ体験、もう何年も体験してないのですが、音で臓器が揺れる感覚、足元が震える感覚、やっぱり音楽はハコで爆音、これだね。
(3)離脱
2~3時間経過した所で、フォロワーが「厳しい…!」という空気を放っていたので、「喫煙所一回行きませんか?」とジェスチャーで伝えてフロアを出る。
喫煙所では流石に声が通るので、状態を確認すると「足が棒になっちゃった!」との事。
幸い、入場時に渡されたリストバンドを提示すれば再入場も可能なので、一旦フォロワーを宿まで送り届ける事にする。
送り届けてから、自分も一旦座って休むか~と思いながら腰を下ろすと、想像以上に自分もヘトヘトだったみたいで、もう一度立つ事能わず。
疲れに身を任せてそのまま気絶。
終演まで居られなかった事は心残りだけど、大体クラブイベントの感覚は掴めたので、次回以降は今回の経験を活かしてもっと楽しみたい所です。
5.オタクの雑感とか
あんまり推敲とかせずに、思った事をそのままだらだら書いている節があるので、適当に読み流したらいいと思います。
(1)4回目の景色
延期になった1回目は、念願叶っての公演となり、名取にとって『見たかった景色』ではあるものの、『本当に見たかった景色』じゃないんだろうな。
きっと今回みたいな「声と声のコミュニケーション」とか「コール&レスポンス」のある景色が、真に名取もせんせえも求めた景色だったと思う。
2回目を経て『見たかった景色』は『この先も見られる景色』になった。
3回目は時勢的には声出しOK(主催の判断による)で、今年マスクで声出しOKにするなら3回目でもしてよかったんだろう。
それでも、声を出さずに静かに見守って欲しくて、声出しなしにする判断と、それを見守った人たちと一緒に4回目の『本当に見たかった景色』をお互いに見られたのって、かなり良い。
3回目で「名取第一部、完」って感じではあったので、第一部完してからのさなのおうたの「すきだよせんせえ」「おれもー!!!」のオタクのコール、泣ける。
(2)7年目ってすごくないか?
Vtuber、俺は遠巻きに距離を置いて見ているので、ちゃんと関係性を築けてないし、それ故に提供されたものを食指が向けば摂取するし、向かなければ摂取しない。
ただ、関係性を大切に結んで積み上げてきたからこそ、失う物があったり得られたものがあったりもするんだろうなとも思う。
そして、そういう層がちゃんと居るっていうのが、7年間活動してきたという事の重みなんだよな、と感じる。
リスナーは気に食わなければ逃げられるけど、配信主はチャンネルを捨てないと逃げられない。
それこそVtuberって顔出し配信よりも(言い方悪いけど)よっぽど逃げやすい媒体であって、逃げずに7年間、人対人じゃなくて、人対集合的無意識であるリスナーと向き合って活動してるのってすごいな。
8年目、9年目と続けて行って欲しい所ではあるけれど、『ハロー・マイ・バースデイ』の事を思うと、彼女の中では『想定している幕の引き方』があるように感じる。
『ハロー・マイ・バースデイ』は名取さなの物語を、いくら察しが悪い人間であっても分かる形で、一歩進めた話だった。
何年先か分からないけれど、ずっと名取さなが続いていく訳ではないのだろうな。
でもやっぱ、死にかけの状態でせんせえ達に古墳作らせる所まで活動しててほしい。
俺も古墳作り参加したい。
(3)やっと完成した曲たち
コールアンドレスポンスを意識して作られた曲達が、声出し解禁でようやく、ようやく完成された感じがして「あ、あ、あ…」ってなった。
『PINK,ALL,PINK!』に関しては名取も振り返り配信で
「4年かけてやっとこの曲は完成したな」
とコメントしていて、「うんうん、分かる、分かるよ」と分かるオタクになっていました。
やっぱモモーイがコール&レスポンスを意識して作った曲、一緒に曲を作ってるような感覚がかなり良いよね。
「さなのおうた。」のそれは、一緒に曲を作るというより「魂の発露」だ。
多分名取も「好きだよせんせえ」に「俺も!」と声で返してもらえるの、きっと、多分、嬉しかったと思うよ。
この1年、ギスギスとした大人の喧嘩みたいな雰囲気があったけど、「名取もせんせえが好きで、せんせえも名取が好き」というのを、お互いに声に出して確認。確認を行ってから、今回のお誕生会は閉幕!というのは次の1年にとってとても大切な事に感じた。
(4)俺にとっての名取さな
黎明期からVtuberを見てたオタクなので、「居るな~」くらいには思っていたけど、ちゃんと認知するようになったのってやっぱり「さなのおうた。」辺りからですかね。
せんせえが作ったイメージソングを、名取が歌って、(元は)ファンメイドの3Dモデルを使って、すごいMVがついて、本当に夢が詰まった楽曲とMVだ。
この時の名取とせんせえの距離感と、今の名取とせんせえの距離感はきっと違うんだけど。
これをきっかけに、切り抜きを見て見たり、配信を見て見たり、動画を見て見たりしていた。
ただ、この楽曲を見た後では「名取とせんせえ」の関係性は確立されているんだろうなという感覚もあり、せんせえの群れに混ざる余地なんてのはなくて、半年ROMってろみたいな状態だと思っていた。
そのまま半年が経ち、1年、2年、3年………。
俺は名取の配信で、一度もコメントをした事がないと思う。
リプライも、「そういう流れでみんなが同じ事を言っている時に混ざって一緒にする」みたいな事はあっても、基本は全然しない。しないというかできない。酔った勢いとかでしたことはあるかもしれないけど。
こうして、俺と名取さなの距離感は「オタクが集まる部活で放課後を同じ空間で過ごしてて、話してみたいけど一度も言葉を交わす事なく卒業式を迎え、式後の懇親会でその場の雰囲気でやっと一言二言、お互いに楽しく言葉を交わすけど、連絡先も交換せず、それ以降一度も会うことがない同級生」みたいな距離感となっていく。
それでも彼女が提供するイラストやコンテンツは魅力的だし、発せられる声や、インターネットに造詣が深い姿、粗雑で粗暴な態度とは裏腹に稀に垣間見える謙虚さや優しさには惹かれるものがある。
一歩引いたところから見ていないと、名取さなという女に狂わされてしまうという確信がある。
多分俺は、この先もこうやって「いつでも逃げられる位置で何かあった時も比較的ダメージを受けないような距離感で、好きか嫌いかで聞かれたら好きだよ」と言ってしまうような所から、名取さなを観測し続けるのだろうと思う。
安全圏で静かに観測できるというのが、自分なりの丁寧なインターネット生活だから。
(5)この1年のお金の匂いの話とか邪推とか
言及している人のnoteを読んで、「ああ~~~~分かる~~~~」になった。
この1年、お金の匂いすごかったのはマジでそう思うし、それに対してせんせえたちが思う事多かったってのも分かる。
「関係性をお金に変えられた」という表現は、Vtuberの文化を楽しむ時に、本当に一旦冷静になって考えなきゃいけない言葉だよな~~~。
ただ、こういう“関係性”があるからこそこの文化って楽しい、みたいな側面もあるし、個々人で適切な距離感で”関係性”を作っていかないといけないよな。
俺もカレー皿、欲しかったけど流石に高いと思った。分かる。俺だけじゃなかったんだ。
それでもまあ、楽しそうならバスツアーも行くし、かわいい物ができてて、値段が相応であるならグッズも買うよ。
名取が「嫌儲」という考えを知らない訳がないんだから、「これやったら楽しいでしょ!」「こういうのあったら嬉しいでしょ!」が根底にあるのは変わらないと信じたい。
名取「なんでこういう反応が返ってくるんだ!?」
せんせえ「なんでこういう反応が返ってくるんだ!?」
というミスマッチがあり続けて、食い違いがこの1年間を通してあり続けた感じは否めない。
デビル名取の「有罪と無罪」を決める投票。
あれってどちらに転んでも『禊』になるような作りだったんだろうなと思うんですよね。こういう事を考えるのも先述したnote記事読んだからなんですが。
これって、どっちが最後に殴るか、という話であるように感じた。
有罪であれば、せんせえたちが名取を最後に殴って、名取が「いってぇなあ!」で和解。
無罪であれば、せんせえが「ええんやで」と言って和解、という形になるんじゃないのか~?
どっちが大人かと言われたら、「有罪」判決を下してしまったせんせえよりも、名取がギリギリ大人だったって事なんですかね。
先述したnote記事では「いっかい書いてさようなら」は仲直りの歌であると解釈されていたんですけど、俺みたいな鈍感な人間はそこまで思い至らなかった。
思い至らなかった人間でも「さなのおうた。」で締められたら「名取、すこだ…」になって帰る事になるんだから、深読みせんせえも鈍感せんせえも、
「名取いいよね」
「いい…」
になって、今回はみなさん会場を後にした事でしょう。
いや、ほんと、お金~~~!!!って空気とか、ギスギスした感じとか、全部ぶっ飛ばすくらいのパワーがあるよ、声出してのアンコール「さなのおうた。」
ズルだよ。
ズルだけど、ズルされて気持ちよかった。
長々とだらだらと、気付けば1万文字以上書いてしまった。
次にまた名取さなの話をするのは、9月のライブ後だろうなと思います。
それでは。
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