千幸希(ちゆき)

書くことを始めてみようと思いました。 思ったことをその時の言葉で綴ることしかできません。 それでも、残したいものがそこにあるなら

千幸希(ちゆき)

書くことを始めてみようと思いました。 思ったことをその時の言葉で綴ることしかできません。 それでも、残したいものがそこにあるなら

最近の記事

「そのまま」

いつからだろう。 自分の「そのまま」、は全部封印していた。 感じたこと、思ったこと やったこと、頑張ったこと、苦労したこと やりたいこと、目指したいこと、欲しいもの… 思ったまま行動したら怒られたから 感じたままを人に伝えたら微妙な雰囲気になったから 頑張ったことを伝えても認めてられなかったから SOSを出しててもどこにも届かなかったから だから私の発する言葉は 気付くと大事な部分を隠してたり どうとでも取れるように表現を変えてたり ふざけた中に真意を潜り込ませてみたり

    • ないの中

      今日もできないことだらけ 積みあがったその山に、いつの日か押しつぶされてしまうんだ。 山からのぞく光には、遠くてとても届かない。 山頂のない山登りに、疲れ果てるのはいつだろう。 今日も分からないことだらけ 広がったその海に、そのまま飲み込まれてしまうんだ。 空気のある水面に、顔を出すのもままならない。 息のできない海中で、いつまで生きていられるだろう。 こうやって毎日うまくいかないことだらけ 目を向けようとしたけど、やっぱり向き合わなきゃいけなくて でも、その事実は

      • まっくら

        窓を開けた。 真っ暗だったはずの庭は、部屋の光でそこだけ存在を取り戻した。 風が入ってきた。 冷たさを感じる肌は、そこに私が或る証拠だった。 息を吸ってみた。 肺まで入った冷たい空気は、私の存在を私につきつけた。 庭を眺めた。 なお残る暗さが、全てをのみこんでくれることを願った。 不自由な世界で 制限ばかりの身体で 狭い視野で ただその場を回ってるだけの私に 誰か、明日を見せてください。