いつからだろう。 自分の「そのまま」、は全部封印していた。 感じたこと、思ったこと やったこと、頑張ったこと、苦労したこと やりたいこと、目指したいこと、欲しいもの… 思ったまま行動したら怒られたから 感じたままを人に伝えたら微妙な雰囲気になったから 頑張ったことを伝えても認めてられなかったから SOSを出しててもどこにも届かなかったから だから私の発する言葉は 気付くと大事な部分を隠してたり どうとでも取れるように表現を変えてたり ふざけた中に真意を潜り込ませてみたり
今日もできないことだらけ 積みあがったその山に、いつの日か押しつぶされてしまうんだ。 山からのぞく光には、遠くてとても届かない。 山頂のない山登りに、疲れ果てるのはいつだろう。 今日も分からないことだらけ 広がったその海に、そのまま飲み込まれてしまうんだ。 空気のある水面に、顔を出すのもままならない。 息のできない海中で、いつまで生きていられるだろう。 こうやって毎日うまくいかないことだらけ 目を向けようとしたけど、やっぱり向き合わなきゃいけなくて でも、その事実は
窓を開けた。 真っ暗だったはずの庭は、部屋の光でそこだけ存在を取り戻した。 風が入ってきた。 冷たさを感じる肌は、そこに私が或る証拠だった。 息を吸ってみた。 肺まで入った冷たい空気は、私の存在を私につきつけた。 庭を眺めた。 なお残る暗さが、全てをのみこんでくれることを願った。 不自由な世界で 制限ばかりの身体で 狭い視野で ただその場を回ってるだけの私に 誰か、明日を見せてください。