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「転職を考えているが決断できない人」が言いがちな言葉

私が人材会社にいたときは、きちんと面談もして、面接対策もして、それなりにちゃんと求職者と向き合えているんじゃないかという自負があった。

ただ、日々弊社サービスゲキサポ!(1on1のキャリアコーチングサービス)でキャリア相談に乗っていると、

転職候補者が「転職しようかな」と考え、人材エージェントに登録するという具体的なアクションを起こすまでのプロセスで、

「次やりたいことがわからないから動けない」や「今、転職することは逃げなんじゃないか」

など、こんなにも人は悩み葛藤しているのかと言うことを知り、日々私は驚いている。

そして今までフラットに「この人は本当に転職すべきなのか」面談していくうちに、転職すべきか悩んでいる人に対して「転職、考えてもいいんじゃない?」と背中を押している人たちの悩みの声にいくつかパターンがあることが分かってきた。

ので簡単にまとめてみた。

①「居心地がいいんですよね…」

特に一通り会社で仕事を任され、そこそこにスキルや自信もついてきた20代後半から30代の人が多い。

「もうそろそろ会社の一通り見えてきたぞ」 と思いつつ、

・年収がいい ・それなりに待遇がいい ・人がいい(みんな優しい)

のいずれかの理由で居心地の良さを感じ、自分の人生や感情と向き合っていない人が多い。

「『居心地がいい』と感じたら、退化の始まり」と昔リクルート時代の恩師から言われたけれど、会社が用意してくれる環境に自分が満足しているのか、自分で切り開いた居場所で満足しているのかはちゃんと考えないといけない。ただなんとなく、そこに存在していて満足しているだけでは、年齢を重ねるうちに「何をするにしても怖くて決断できない人」になってしまう。

人生の選択肢が気がつけば狭まっているという状況にならないように、ちゃんと居心地の良さに気づき始めたときに、自分の心にムチを打って、行動するかがすごく大事だ。

「『居心地がいい』と感じたら、退化の始まり」なのだ。

「なんか、物足りない…」

若くてパワーのある20代の方に特に多い。割と学生時代から、受験・部活・サークル・長期インターンなど苦労しながらも過去それなりに夢中になってきたものがあった人にこそ陥りやすい現象だ。

意気揚々と社会人になったもののいざ働いてみると、「自分はあの時ほど夢中になれていない」と感じ、そんな自分に悶々とし始める。かといって、次なる選択肢が思いついているわけでもなく、どうすればいいのかわからない。

先日の記事にも述べたけれど、夢中になれていないのは、何かが噛み合っていない可能性が高い。

働く喜びを実感するには、組織風土・人間関係や仕事内容↔自分らしさとの相性がある

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今の課題をちゃんと特定して、自分のポテンシャル、持ち味を正しく活かせる環境で自分の価値発揮をするほうが、よっぽど生産性が良いので、自分が変わるか、会社の状況が変わるのが早いか、冷静に考えて、もう既に「頑張れる力」は持っているんだから、勇気を持って一歩踏み出しても良いんじゃないかなと思う。

③「尊敬できる人(ロールモデル)がいない…」

この尊敬できるの定義が、意外とスキル面というより、仕事をするうえでのスタンス面や働き方を指していることが多い。

特に「仕事の愚痴言う人、多いんですよね」 といった声を一番よく聞く。

意外とこれが日常で積み重なってくると、心が少しずつ消耗されていき、自分のモチベーション維持の弊害となっていく人も多い。「自分はもっと前向きな気持ちで働きたいのに…」という素晴らしい思いを持っているなら、その想いを健全に発揮できるところで働いたらいいのでは?と思っている。

また、「働き方」においては、特に女性は「ライフイベントを経ても長く働きたい」と思っている人が増えてきているからこそ、結婚・出産を経た女性たちが無理なく働けているかは日々すごく観察している。

「この環境、仕事内容で長く働けるのかな…」とうっすら疑問、不安に思いながらも、「まあ、今考えることでもないか」と先延ばしにしていると、結果、自分のキャリア形成・ライフイベントとともに全体的に後ろ倒しになったり、行きあたりばったりのキャリアになってしまうという人たちもよく見てきた。

特に女性のキャリアは、20代中盤くらいからより具体的かつ戦略的にキャリアをどうしていくか考えていくことが理想なので、長く働き続けたいと思っている欲張り女子ほど、早いうちから自分のキャリアの方向性、実績をどう積むかについて考えておいたほうがいい

④「これ何のためにやってる仕事?」

目の前でやっている仕事が、自分のキャリア形成や未来につながっておらず、かつ現職でなかなか解決も見込めない場合「転職、考えてもいいんじゃない?」と思っている。

たとえば、会社の体制が古くて非効率であり、本質的に「必要のない仕事」に時間を割いていることが多いとか、なかなか希望部署に配属されず、パフォーマンスが出ない中、なけなしのやる気を奮い立たせてなんとか頑張り続けている人も多い。

自分のこれから描きたい未来やキャリアに対して今の仕事が繋がっていないのであれば、一度立ち止まって、本当に自分のキャリア形成において何が必要なのか、考えるべきだと思っている。

今日はサクッと簡単に4つほどご紹介したけれど、今の環境に囚われすぎたり、日々流されずに、自分の最適解を考えて選んでいける人が増えたら良いなと思う今日このごろ😊

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