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長男との旅-4月1日

成田と名古屋まおまけ。
実はここからが本番。
というと、成田や名古屋にお住まいの方々には失礼にあたるかもしれませんが。
名古屋から、朝いちばんでこの列車に乗り目的地に向かう所から、長男に見せたかった日本の景色や生活になるんです。

駅弁として購入したのがこの二つ。
朝ごはんとして購入し、列車に乗った瞬間から食べ始めました。

前日の新幹線での苦い経験を繰り返すまいと、乗り物酔いする前に食べる。
一応、漁師の方々が言うには
「酔ったら食え」
だそうで、以前それを実践したことがあり、効果的だったことを思い出して、酔う前から朝食を。

天ぷら好きでもある長男は、初の天むすをまたも唸りながら食べ、焼き魚としては何度も食べた事のあるサバを棒鮨で。
これもサバの肉厚さとジューシーさに感動していました。

こちらは駅の売店で追加購入した揚げかま
これもとっても美味しくいただきました。

車内から見る事が出来る海の景色。
なかなかうまく写真に収めることは出来ませんでしたが、山の風景、桜の風景、海の風景と、日本の変化に富んだ景色を楽しんでいました。
約3時間半という長い列車の旅ではありましたが、全く飽きること無く、車窓と成田で購入したお菓子を満喫しておりました。

目的地でレンタカーを借りて移動。
まず最初に向かったのは

この桜の下で、私がコロナ禍でお世話になった方との初対面でした。
コロナ禍で仕事が無く、鬱になりそうな私をクラブハウスというアプリで受け入れてくれ、話相手になってくださった方。
この町に来ると決まった時、真っ先に連絡をして逢いたいと思った方でした。
この土地の銘菓をもってきてくださいました。
私の妻が生まれ育った町でもあるので、その銘菓は妻にとってもうれしいものでした。

短い時間ではありましたが、この方に実際に逢うことが出来てとっても嬉しかったです。

この日、時間を作ってくれてありがとうございました。

次に訪れたのが、このお店。
私の父親は奈良県十津川村の出身。
よく祖母が送ってくれた、さんまのなれずし。
日本最古のお寿司ともいえる、さんまのなれずしを食べさせてくれるお店。
また、大地町が近いことからクジラ肉もたべさせてくれる所でもあります。

私が子供の頃は、当たり前に東京のスーパーでも鯨のベーコンなどが販売されており、よく食卓に上がっていました。
カナダでは絶対に食べる事が出来ないもの。またこの地に来ないと食べることが出来ないもの。
そんな食べ物を提供してくれるお店があって本当に感謝です。

写真を撮る前にフライングしてしっぽを食べてしまいました。
発酵食品でもあるなれずし。
鮨と聞いてごはんがべちゃべちゃであることを予想していなかった長男。
ごはんの部分だけ違和感はあったようですが、味自体は美味しいと、半分づつ分けて食べました。
(実は長男が食べることが出来なかった場合に備えて、別のメニューを追加注文をすることも考えていたのですが、案外全く問題なく食べる事が出来ていました。)

祖母が作ってくれたさんまのなれずしよりも、優しいというか、酸味の薄い食べやすいものでしたね。
醤油に一味が入ったものが提供されましたが、まさにその食べ方。
食べ方さえも懐かしいものが提供されることがとっても嬉しかったです。

鯨肉の盛り合わせは、様々な種類の鯨やイルカの肉を楽しむことが出来ました。臭みもなく、長男も恐る恐るですが一つ一つを味わうように、そしておいしさに感動をして食べていました。

一つだけ、腸の部位は苦みがありそれはあまり好みでは無かったようですが、あとは美味しいと喜んでいました。

私が子供の頃慣れ親しんだ、さんまのなれずしのごはんに違和感を感じながらも、美味しいと食べている様子は、これも遺伝なのだろうかと、うれしく思いました。

次に訪れたのは、熊野速玉大社
新宮で生まれ育った私の妻がとっても好きな場所

私自身は初めての訪問となりましたが、やっと来れたという思いと、長男をここに連れてこれたと言う思いと、懐かしいような気持ちと、とても複雑な気持ちでした。
長男を連れて来る事が出来て、自然と涙が溢れました。
この機会とご縁に感謝をしてお参りをさせていただきました。

カルガリーの時間がまだ夜の9時頃でありましたので、ラインで妻につなげて一緒に境内を歩くことができました。

名古屋駅近くで購入したはずの御朱印帳は、御朱印ホルダーと言う物であったことをここに来て初めて気が付き、速玉神社の御朱印帳を改めて購入し、御朱印を頂くことが出来ました。

次に向かったのがこちら
本来は、山の下の方から続く古い参道を通ることも考えていたのですが、時間が押してしまったこともあり、お土産物屋さんが立ち並ぶ辺りまでレンタカーで上がることにしました。

苔むした古道を歩く。
太古の昔から続いている参道。
本来はそんなものを感じながら、歩く予定でしたが、かなえることは出来ませんでした。

この階段を見たとき、山の下から登ることをしていたら、日が暮れても熊野那智大社には着かなかっただろうと思いましたね。
出来れば一日かけて、苔むした古道も含めて歩いてみたいと思いました。
もし機会があったら、次回はそんな挑戦もしたいとおもいました。

登っても登っても続く階段
改めて、北米の生活は車社会であり、普段歩くことをしない生活に慣れてしまっていることに気が付かされました。
日本の方々はすいすい登っていくのに対し、何度も休みながら上を目指しました。

疲労困憊
ようやくたどり着いた熊野那智大社
ここの雰囲気も、熊野速玉大社と似ていて、神が宿る感じがしました。

二分咲き?
僅かではありますが、桜を見る事も出来ました。

熊野那智大社と言えば瀧

今まで登った分以上に下り、瀧へ向かいました。

この瀧をみた長男は
「ここに住みたい。この瀧を毎朝見たい」
と言っていました。
神の宿る瀧

私は小さいころ、父親から
「那智の瀧はすごいぞ」
と話だけは聞かされていましたが、実際にみるのは初めて。

ツアーガイドとして案内しているタカカウの滝よりは小さいものの、その雰囲気はこちらの方が上だと感じました。
どちらを上とか下とかランク付けするのは不謹慎かもしれませんが、日本人がこの瀧に神が宿ると感じたのも分かる気がしましたね。

駐車場までこの石段を登り、さらに坂道を登る必要がありました。
普段の運動不足を恨みましたね。

この日の最終目的地がここ。
川底を掘ると温泉が出ると言う場所。
川湯温泉。

お世話になった温泉旅館では、様々な郷土料理を楽しむことができました。

小さい子供を連れた家族連れもいることから、ビュッフェには、ナポリタンやエビフライなども用意されていました。
いつもは質問しても「全部」と答える長男
「今日の夕食で最も美味しいとかんじたのは?」
の質問にたいし
ニヤニヤしながら
「エビフライ」
と答えていました。
高校3年生とは言え、おこちゃまなんだなとも思いました。

長男にとっての初めての温泉
日本風のお風呂の入り方すら知らない長男ですので、一緒にお風呂の入り方を教えながら温泉へ。
この旅館では河原に露天風呂もあり、露天風呂でもゆっくりこの日の疲れを癒しました。

猫舌の長男ではありますが、温泉は大丈夫なようで、私よりも熱いお湯を好んでいるようで、私より長い間温泉につかっていました。

温泉というものはカナダでもあるのですが、どちらかというと、スパ。
水着で入るのが当たり前で、温水プールの感覚。

それに対し日本の温泉は、裸で入る。
湯舟につかる前に体を綺麗に洗う。

その辺りに対しては、長男は全く違和感なくこなしていました。

成田、名古屋でのお風呂は、部屋についているユニットバスでしたので、カナダと全く違和感がないものでしたが、この温泉宿と、宿坊では、大浴場という日本ならではのお風呂スタイル。
特に嫌がることも無かったので、一安心でした。





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