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市民自由団体は、BC州の「原因不明の富」差し押さえ法案を非難

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ブリティッシュ・コロンビア州のデビッド・エビー新首相は日曜日、政府が 「原因不明の財産命令」(unexplained wealth order-UWO)によって財産を差し押さえることを可能にする新しい法案を提出することを明らかにした。

この法律案はカナダ人の権利を侵害するとして、市民的自由を求める団体が騒いでいる。

BC Civil Liberties Association (BCCLA)は、この法律案を権利の「容認できない侵害」であると指摘しています。

「BCCLAは、UWOは政府の権力の不必要な拡大であり、無実の推定、適正手続き、プライバシーに対するカナダ人の権利の容認できない侵害であると考えています 」と同団体は述べています。

原因不明の富の命令は、2019年にBC州不動産におけるマネーロンダリングに関する専門家委員会の報告書で初めて推奨されました。

「民事没収はすでに刑事訴追よりもはるかに容易に使用されているが、それでも犯罪行為との関連性を必要とし、特に国際送金が関与している場合は立証が困難な場合がある 」と、パネルは勧告のリストに書いている。

"Unexplained Wealth Orders "は、正当な資金源が明らかでない財産の没収に使用でき、刑事訴追や犯罪の証拠に依存しない別の民事手続き手段を提供することができる。

州首相は、政府の「より安全な地域社会のための行動計画」の一環として、この発表を行った。

Eby氏は、この法律は犯罪企業や富の出所を明らかにしない個人をターゲットにするものだと主張しているが、市民の自由を擁護する人々は、すでにこの法律の意味するところについて警鐘を鳴らしている。

エビー氏は、州のマネーロンダリングと組織犯罪に関する委員会の調査結果を指摘した。

「その状況を見ると、我が州には数十億ドル規模のマネーロンダリングの問題があるとする報告書、マネーロンダリングに関する公開調査も相まって、行動を起こす必要がある」とエビー氏は述べた。

この法律が承認されれば、2023年春に施行される予定です。

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ここからは私見です。

BC州、特にバンクーバーは以前中国共産党系の金持ちによる不動産投資が盛んにおこなわれた場所になります。それにより、多くのカナダ人がバンクーバーで不動産を購入することが出来ない程に、金額が高騰してしまいました。そこで、バンクーバーは、居住実績の感じられない不動産に関しては、固定資産税を通常の3倍にするという法案を通し、過剰となっっていた外国からの不動産投資のお金を鈍化させる政策を打ちだしました。

おそらくそれでもなお、バンクーバーを中心にBC州には外国からのマネーの流入があり、その中にマネーロンダリングの資金もまぎれているということなのかもしれませんね。

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