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戦う姿は美しい


みなさん、明けましておめでとうございます。

部活を引退して、日に日に日焼けが落ちて、肌が白くなっている古宇田です。

あっという間の2022年でしたね。

先日、年末の大掃除をしていると、ゴムチップが落ちていない事に、嬉しさと寂しさを感じ、複雑な気持ちになりました。



本文に入る前に少しだけ今の心情を書きます。


サッカー部を引退して早、1か月。

終わってみれば、一瞬の爆発かのように過ぎ去った大学サッカー。


その反面、


4年間どうだった?と聞かれ、簡単に答えられる内容でもなくて、、、とても濃密でした。

充実感に溢れ、無我夢中だったからこそ、瞬く間に時間は過ぎ、一瞬のように感じています。


しかし、


過ごしている最中は常に苦しくて、必死で、深い海を泳いでいるようで、時間の経過がゆっくりに感じていました。

うまく言えませんが、

それが答えで、

文字や言葉で表現することが困難な尊い日々だったのだと、腑に落ちています。



サッカーを通して切磋琢磨してくれた仲間たち、

競技の技術向上はもちろん、人間性も鍛え続けてくれた監督、スタッフのみなさん、

そして、どんな時も味方でい続けてくれた家族。

本当にここまで育てていただきありがとうございます。



僕は、引退と共にサッカーから身を引く決断をしました。

だからこそ、最後のこのブログで何を書こうか死ぬほど迷いました。

時間をかけながら、少しずつ、本当に書きたいことだけを残した結果、

夢や目標を追いかける後輩たち、そして同志たちにメッセージを残す事にしました。

暑苦しい文章になっています。笑

つけている暖房を、冷房に切り替える必要があるかもしれません。

握りしめているホッカイロを保冷剤に変える必要があるかもしれません。

そのくらいの情熱を込めて書きました。


前置きが長くなりすみません。笑

最後まで読んでいただけたら幸いです。それでは参りましょう。



 俺は、大学2年進学のタイミングで急遽一人暮らしを始めた。

一年時は、グラウンドや学校まで2時間かけて通っていた。
慣れてしまえば通える距離だった。

なのになぜ、しなくてもよかった一人暮らしを始めたのか。


理由は明確だった。


このままなんとなく大学サッカーが終わる気がした。

俺のサッカー人生がこのまま終わる気がしたからだ。



地元には、住み慣れた環境があり、応援してくれる家族がいて、仲の良い友達もいる。

居心地が良すぎた。

あまりにも甘えすぎていた。

爆発的に何かを変えなければあの時と同じで終わる。

何もなしえなかった中学、高校と同じように終わる。そんな気がした。



行動の一つや二つを変えるわけではない。

生活そのものを、コミュニティーを、自分の当たり前を変えなければならない。




19歳の未熟な脳みそと本能がそう叫んでいた。




2020年3月引越し完了。

戦場は、千葉県我孫子市。

東京育ちの僕には寂しすぎるほど田舎で、静寂な毎日。

圧倒的に1人の時間が増え、自問自答を繰り返す日々。

常に自分との戦いだった。


夜になるとアパートの隣の部屋からは、楽しそうな笑い声やパーティーの騒音が睡眠を妨げた。

AM6:30、眠い目を擦りながら朝練に向かう道で、遊びの朝帰りの大学生とすれ違った。

人生の夏休みなどといわれる大学生活。

誘惑だらけだったし、逃げ道なんていくらでもあった。

でも、今俺にできるのは自分自身と真剣に向き合い、サッカーに本気で打ち込むこと。

楽な道に逃げようとする自分に喝を入れ、毎日襟を正し続けた。




今年の初め、主将に指名された。

自分のサッカーキャリアで、キャプテンをやったことなんて一度もなかった。

でも、気づけば組織のリーダーを任せてもらえた。

一人暮らしを決断したあの日から、全てが変わった。

少しずつ、本当に少しずつ、積もり出した塵が自分の土台になっていた。


今年1年間も試練の連続だったことに変わりはない。

主将としてのあり方、立ち振る舞いや発言一つにしても、これでいいのかと何度も頭を悩ませた。

アミノバイタル千葉県決勝は、自分がPKを外して負けた。

試合中頼もし過ぎる副将の背中。しのとまおの存在感に何度も嫉妬した。

参入戦直前での半月板損傷。満足にプレーができなくなった。


でも、


我孫子に引っ越したあの日から、

主将になったあの日から、

あの日誓った覚悟が最後まで自分自身を支えた。


悔しかったあの日が、

悩み続けたあの日が、

今となっては、自分の財産だ。


サッカーがなくなった今も、頑張ることが急になくなって、自分の存在意義が不明確で、悩む日々。

それでも戦い続けるしかない。

進み続けるしかない。

だから、みんなもこの瞬間しかない今を必死に生きろ。

パーティーや飲み会でじゃない、
組織のために、己の目標のために必死に声を荒げて、叫べ。

アルコールでじゃない、
ピッチ上で走りまくってフラフラになれ。

なぜ地元や親元を離れてこの地にきたのか。

大学生にもなって、毎日のように体を酷使してボールを追いかけるのか。

その意味を真剣に考えろ。


一度きりの人生。一度きりの大学サッカー。やるなら思いっきり戦え。

カテゴリーや立場は関係ない。

トップチームは組織の顔だという自覚とプライドを持ってやり続けろ。

下のカテゴリーは、そのカテゴリーごとでの戦いがありドラマがある。

下のカテの活躍や頑張りがとてつもなくチームに影響を与えることを忘れるな。

泥臭く、がむしゃらに、挑戦することがどれだけ美しいことか、俺は引退して気づいた。


中央学院大学体育会サッカー部は今が強くなるタイミングだと思う。

2年連続千葉県優勝。今年は、関東一部のチームに勝ったし、プロも出た。

来年は、関東リーグだ。

流れがきてるぞ。ここでやれなきゃ男じゃない。


泥臭く不細工に頑張れば笑われ、
必死にやればまじめ君だといじられ、
SNSでは愚痴が飛び交う世の中。

負けるなみんな。

挑み続けろ。

決してダサくなんか無い。

戦う姿は美しいよ。


                         2022年度主将 古宇田旭


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