見出し画像

『技術は才能を凌駕する』

今回ブログを担当させて頂きます。
栗原大河(ジェフユナイテッド市原・千葉U18)です。
拙い文章ですが最後まで読んで頂けると幸いです。


私は運動音痴である。
一緒にプレーした事のある選手は周知していると思う。スピードやフィジカルという才能のない私が今までサッカーを続ける事が出来たのは「技術」を徹底的に追求してきたからだ。
技術に対するこだわりは誰よりも強いと自負している。
追求していく中で1つ辿り着いた真実がある。

技術は才能を凌駕する

この言葉を聞くと、身体能力のない人間の逃げ道と思う人もいるだろう。
身体能力がサッカーにおいて大きなアドバンテージとなるのは間違いない。
実際に身体能力に恵まれてない選手も多く、それが原因で挫折してしまう選手もいる。
私はそのような選手達の代表として、技術を武器に才能のある選手を上回る道筋を示すことが出来ればと思う。


小学5年生の時、福岡のBUDDY.FCで初めて才能の壁に当たった。
チームの平均身長が170cm。
私は当時150cmもなかったので、大人の中に子供が1人混じっているような感覚だった。
圧倒的な素質(才能)の差を突きつけられた中で、技術だけは周りに引けをとらないと感じた。
この瞬間から、技術の部分で勝負しようと決心した。


中学・高校で技術を磨く為、Jリーグ下部組織のアビスパ福岡とジェフ千葉に所属した。
そこで技術の概念が私の中で変わった。

「止めて蹴る」

これを撤退的に叩き込まれた。
既に止めて蹴るに関しては自信があったが、完全に否定された。

「止まってないし、蹴れてないよ」

止める事は、自分が1番蹴りやすい位置に勢いをトラップで殺してボールを完全に静止させる。
蹴る事は、芝生を滑らせて回転数の少ないパスを味方に出す。

これが「止めて蹴る」だと教わった。
実際に止めて蹴るが出来るようになると、見える景色が変わる。
ボールが止まると相手のプレッシャーが遅く感じるようになり、プレーに余裕が生まれてミスの回数が確実に減少した。
しっかり蹴れると味方がプレーしやすいパスを送る事が可能になり、チームに良いリズムをもたらす。

止めて蹴るは、グラウンドの状態・天候によっても変化する。
どんなシチュエーションにも対応できるように試行錯誤して、常に発揮する為にひたすら練習をした。

そして、ある日の練習試合。
小学生の時に何もさせてもらえなかった選手と再戦する機会があった。
結果は大勝。個人としてもマッチアップしたが、技術で相手を上回る事で中盤を支配することが出来た。
この瞬間、技術を追求することが間違いではなかったと証明できて、本当に嬉しかった。

このような経験を18年間のサッカー人生で何度も経験してきたので、技術は才能を凌駕することは可能であると私は思う。

私の場合は「止めて蹴る」という攻撃部分の技術を突き詰めてきたが、技術には守備やコーチングなど様々な種類がある。
このブログを読んでくれた方々には、何か一つ技術を追求して欲しいと思う。

その中で「止めて蹴る」を追求したいという人が居たら、私に教えてほしい。
私もまだまだ未熟だが、学んできた事を伝えられればと思う。

最後に
サッカー人生残り4カ月。
本気でサッカーと向き合い、中央学院大学の目標である関東2部昇格を達成して、笑って引退できるように頑張りたいと思う。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
次回は、「内定おめでとう」坂本治樹です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?