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修辞的、あまりに修辞的な

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2014年12月の記事一覧

デスマスク百景〜修辞的、あまりに修辞的な〜

あらゆる人間の死顔は安らかではない。

息を引き取った骸の顔は安らかであろう。しかしそれは人間ではない。人間、もっといえば生命というのは運動をする存在である。運動は単なる持続ではなく、持続が切断を呼びうるものとして運動は存在する。植物でさえもその点で、運動しているのである。生とは運動のことだ。死とは静止のことだ。静止は無常につながる。無常を知ったものは生きながらえて、骸になってしまった存在に近い。

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