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pythonで地図を作って可視化してみる(2)-basemapのバリエーション-

contextilyで指定可能なbasemap

前回の続きで、ライブラリcontextilyで使用できるbasemapについてです。

contextilyで使用できるbasemapの例

これはcontextilyのGitHubで示されているものです。これを使うにはcontextilyのユーザーガイドにあるように、ctx.providersに続けて指定するだけでOKです(例えばctx.providers.OpenTopoMap)。
ユーザーガイドには他のものも紹介されていますがその一覧を以下に示します。一部、さらにバリエーションがあります(この場合の指定方法はctx.providers.OpenStreetMap.Mapnik)が、全部書き出すと多いので、一部のみ抜き出しています。なお、サンプルとして使用してしたり紹介したりしているものは太字で示しました。
一部ライセンス(API access keyなど)が必要だったり、動かなかったりするものもあります。その点はご注意下さい。
色や地名表記の有無など色々なバリエーションがあるので、ぜひお試しくだあし。

  • OpenStreetMap

    • Mapnik

    • DE xyzservices.TileProvider

    • CH

    • France xyzservices.TileProvider

    • HOT

    • BZH

    • BlackAndWhite

  • OpenSeaMap

  • OpenPtMap

  • OpenTopoMap(標高)

  • OpenRailwayMap

  • OpenFireMap

  • SafeCast

  • Stadia

  • Thunderforest

  • CyclOSM

  • Hydda

  • Jawg

  • MapBox

  • MapTiler

  • Stamen

    • Toner

    • TonerBackground

    • TonerHybrid

    • TonerLines

    • TonerLabels

    • TonerLite

    • Watercolor

    • Terrain

    • TerrainBackground(デフォルト、ctx.providersを指定しないとこれ

    • TerrainLabels

    • TopOSMRelief

    • TopOSMFeatures

  • TomTom

  • Esri(ESRI社提供のBasemap、ArcGISで使えるものと同じ)

    • WorldStreetMap

    • DeLorme

    • WorldTopoMap

    • WorldImagery

    • WorldTerrain

    • WorldShadedRelief

    • WorldPhysical

    • OceanBasemap

    • NatGeoWorldMap

    • WorldGrayCanvas

  • OpenWeatherMap

  • HERE

  • HEREv3

  • FreeMapSK

  • MtbMap

  • CartoDB

    • Positron

    • PositronNoLabels

    • PositronOnlyLabels

    • DarkMatter

    • DarkMatterNoLabels

    • DarkMatterOnlyLabels

    • Voyager

    • VoyagerNoLabels

    • VoyagerOnlyLabels

    • VoyagerLabelsUnder

  • HikeBike

  • BasemapAT

  • nlmaps

  • NASAGIBS(NASA提供のBasemap)

    • ModisTerraTrueColorCR

    • ModisTerraBands367CR

    • ViirsEarthAtNight2012(夜間の衛星画像)

    • ModisTerraLSTDay

    • ModisTerraSnowCover

    • ModisTerraAOD

    • ModisTerraChlorophyll

    • ModisTerraBands721CR

    • ModisAquaTrueColorCR

    • ModisAquaBands721CR

    • ViirsTrueColorCR

  • NLS

  • JusticeMap

  • GeoportailFrance

  • OneMapSG

  • USGS

  • WaymarkedTrails

  • OpenAIP

  • OpenSnowMap

  • AzureMaps(Microsoft社提供のBasemap)

    • MicrosoftImagery

    • MicrosoftBaseDarkGrey

    • MicrosoftBaseRoad

    • MicrosoftBaseHybridRoad

    • MicrosoftTerraMain

    • MicrosoftWeatherInfraredMain

    • MicrosoftWeatherRadarMain

  • Gaode

  • Strava

地理院など日本のサービスも使用できる

上記に掲げたものは、デフォルトで準備されているものですが、あいにく全部英語表記(一部日本語以外の言語)です。
日本語を使いたいときは、国土地理院が提供している地理院タイルなどをurlに指定して使うことができます。urlは地理院タイルの紹介ページ(https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html)に記載されているものを選べば良く、例えば標準地図なら次のようなコードを指定します。

cx.add_basemap(ax,source='https://cyberjapandata.gsi.go.jp/xyz/std/{z}/{x}/{y}.png')

前回のコードで、このbasemap指定だけを変えるとこんな感じです。
地名はカタカナではありますが、そもそもアメリカだと効果が微妙です。

Basemapを地理院タイルの標準地図にして表現したもの

NPBの本拠地球場も表示してみる

そこで全く同じようにNPBの本拠地球場でもコードを書いて地図を作成してみました。やはりwikiの日本の野球場一覧の表を参考にしました。
ただしポイントは観客数ではなくて単純に位置のみの表示です。

Basemapを地理院タイルの標準地図にしてNPB本拠地球場の位置を表現したもの

ちゃんとBasemapが日本語の地名で表示されてますね。

まとめ

今回はcontextilyで使用できるBasemapのバリエーションの紹介と、任意に指定可能なBasemapの例として地理院タイルを使う場合の例を紹介しました。
次の機会には、このような固定した地図だけでなく、操作可能な地図を作るための方法を見ていこうと思います。

ここまでご覧いただきありがとうございました。
いつもは北海道に本拠地を置くNPOで、環境保全を主な題材としてGISやリモセンに関する仕事をしています。
コンサベーションGISコンソーシアムジャパン の活動もその1つです。

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