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7/28は地名の日 地名GISデータについて

こんにちは。
7/28は地名の日です。
日本地名愛好会が2008年(平成20年)に制定したものだそうです。

さて、GISで地名データといえば、以前はこんなものがありました。

数値地図25000(地名・公共施設)


現在商品の在庫はないようです、残念です。

数値地図25000(地名・公共施設)ケース表面
数値地図25000(地名・公共施設)ケース背面

地形図記載の地名データをデータベースとして整理したものです。データはGISデータではないものの、格納されている緯度経度の情報を使うことで、ポイントデータとして地図上に表示して使うことが出来ました。

これはあくまで地形図の表記データなので、例えば、それが学校の位置にある学校名だったとしても、校舎(ポリゴン)の属性になるわけではありません。そのためそこは加工して使わないといけませんでした。当時、私は力技でこなしていましたが。

地名の表示は国土地理院の地理院地図を使うことで簡単に実現できますし、試験公開中の地理院地図Vectorをカスタマイズしたりプログラミングシたりするスキルが有れば利用できます。

地名データを試験提供しています

コンサベーションGISコンソーシアムジャパンでは、環境保全活動をされていて、GISをはじめたばかりの個人、団体の方に、GISを気軽に活用いただけるような情報提供を目指しています。
必ずしもネット環境の充実していない団体もあり、プログラミングがあまり得意でない方々も多いため、あえてGISデータファイルとして提供することも我々のメインの活動として続けています。
地理院地図Vectorからもいくつか有効そうなデータを取り出し加工して提供していますが、中でも道路中心線2020は一番人気のあるコンテンツとなっています。想像以上です。
で、地名についてはまだ試作段階ではありますが、一部地域についてポイントデータとして提供しています。リクエストが高まれば範囲を広げて提供していきたいと思っていますので、ご意見などお寄せいただければ幸いです。

用途は背景図としての利用は勿論、例えば、ある地域内の学校の位置、相互の位置関係を検討したりするのに使えるかもしれません。但しあくまで地図表示上の位置なので、校舎と1対1になっていなかったり、逆に大きな学校ですと敷地の真ん中1つにしか点が無いという可能性はあります。

下の図は神奈川県藤沢市の鵠沼(くげぬま)地域を表示したものです。南東には有名な江ノ島があります。この鵠沼は、難読な上につい字を間違えてしまうことで有名です。地図にも20以上「鵠」の字があります。

地名データ 神奈川県藤沢市鵠沼地域
「地理院地図 Vector(仮称)提供実験」(国土地理院)の提供データをもとに、コンサベーションGISコンソーシアムが編集・調整したデータを表示しています。


この図では、その地名のほか、道路中心線2020、河川、水域のデータも合わせて表示しています。リクエストの多い道路中心線2020については今後紹介記事をあげたいと思います.河川と水域のデータはまだコンサベーションGISコン ソーシアムでは公開しているものではありませんが、こちらもリクエストが有れば検討していきたいと考えています。

地名データには、地名のほか、学校、郵便局、警察などの種別データも入っていますので、地図記号を合わせて使うことも出来ます。下の図は地名データの位置を、学校、郵便局、警察のみ地図マークでそれ以外を赤丸で示したものです。また地名表示の角度もデータとして入っていますので、道路や川などの名称を表記するときに、線に沿って表記するようなことも出来ます。
地名ではなくて地図記号のデータ(田、畑、針葉樹林、広葉樹林など)も同様に一部公開していますので、これについても今後紹介記事をあげたいと思います.

地名データ 神奈川県藤沢市鵠沼地域 地名自体は非表示にして位置のみとした
「地理院地図 Vector(仮称)提供実験」(国土地理院)をもとに、コンサベーションGISコン ソーシアムが作成したデータを使用しています。


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