お返し

　五時間目。先生の話を聞きながらノートをとる。カリカリと動くペン先はしっかりと黒板を写しているけれど、頭の中は他のことでいっぱいで。群青讃歌 小豆沢こはね コスプレ衣装

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　杏ちゃんを高校まで迎えに行く。
　左手をぎゅっと握りしめながら今日の目標を頭の中で繰り返す。
　神山高校は宮女より授業が終わるのが早いらしく、練習に行く日は早く終わるから、といつも杏ちゃんが迎えにきてくれる。
　だけど、たまには私も杏ちゃんを迎えに行きたい。そう思っていた時、スケジュールに書かれた『短縮授業』の文字を見つけた。
　そして、今日がその短縮授業の日。いつもは六時間ある授業も今日は五時間で終わる。これなら、杏ちゃんを迎えに行ける。
　今はその事で頭がいっぱいで、ノートはとっているものの、意識は授業から逸れている。群青讃歌 星乃一歌 コスプレ衣装
　……杏ちゃん、突然迎えに行ったらなんて言うかな。喜んでくれるかな、なんて浮かれた思考がぐるぐる回る。
｢じゃあここを……小豆沢｣
｢は、はい！｣
　突然名前を呼ばれ、焦りながら立ち上がる。どうやら指されたみたいで、黒板にはまだ答えの欄が埋まっていない数式が書かれている。
｢え、えっと……y=3x+2です｣
｢よし、正解だ｣
　ほっと胸をなで下ろして席につく。ちょっと浮かれすぎていたのかもしれない。ちゃんと集中しなきゃ、と思考を切り替えて授業を受けた。群青讃歌 天馬司 コスプレ衣装