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にゃむ❤️の『看護まがじ〜ん』

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30年以上、自分のスタイルでやりたい看護を自由にのびのびとさせて頂いています。緩和ケアや認知症に関する記事が主になるかなぁと思います。
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#病院

一晩だけ

神さまは 一晩だけ 家族の待つ家に 彼女を 帰らせてあげるねと言った そして ニ晩目を迎える前に 約束の日だね・・・って 天使たちが迎えに来た 最期に 地球の空気を 小さく吸い込んで 動きを止め やわらかな光を放った ……⭐︎ 働き者で 元気いっぱいの楽しい彼女のまわりには 沢山の親族が囲んでいた この人たちにとって どれだけ大切な人だったのか お元気な頃を知らない私たちも 容易に想像ができた 意識もかなり薄れている状態で ようやく瞬きでYe

コロナ禍での看取りのヒント〜逢えない愛する家族への工夫をシェア〜

【はじめに】2020年1月から日本でもコロナ感染の報道が始まり、はや1年4ヶ月が経った。感染リスク回避の為、病院の中での「面会」や「看取り」の事情も大きく変化している。訪問看護の中でもコロナ禍においてもたくさんの看取りがあった。 看取りの場は、大きくは、「病院」か「施設」か「在宅」に分かれる。介護者のマンパワー不足であれば、ご本人が家で過ごしたいと思ったとしても叶わないこともある。それぞれの家族の事情や環境によって選択が変わってくる。 それに加えて今はコロナ禍。病院や施設で

きっかけは、2人のドクター

<はじめに>私が、彼らのことを職業的な「ドクター」としてというよりも1人の「人」として見るようになったきっかけがあった。 多分、2人のドクターがあの瞬間、生身の姿を見せてくれたおかげだと思っている。 そのきっかけをもらってから私の看護師人生の中でのドクターの見方は、人とはちょっと違ってきたのかもしれない。 元々、職業のプロフェッショナルな部分にはとても興味があるけど、職業的なカテゴリーにはあまり関心がなく、むしろその職業という殻の内側に興味津々の私だった。 ドクターに

だれかの「新大陸」を見つける

<はじめに>コロンブスは、1492年10月12日に『新大陸』を発見したのかも知れないけど、負けずに私は、2021年6月1日(昨日ね)に町子さんの『新大陸』を発見した。 2つの共通点は、コロンブスの新大陸も町子さんの新大陸も元々そこに在ったものだったということ。つまり、誰かがそれを発見して認識してくれなきゃ、無いってことになってしまうということ。 <町子さんのこと>町子さんは、70歳代の女性。息子様一家と暮らしている。脳梗塞後の言語障害(構音障害)や誤嚥性肺炎がある。現在、

老々介護で垣間見た「いつもの朝」に感動〜緊急訪問にて〜

〜 訪問看護の緊急訪問でみた光景 〜 朝5時半の緊急電話 布団の中から夢か現実かよくわからないまま、 電話の着信音に反応し、舌がこんがらがりながらも会社名と自分の名前を名乗る私。 電話の向こうでは、 「忙しい時間にごめんなさいねー」と女性の声。 いやいや、忙しくはない(笑) ご主人がベッドからずり落ちて 尻もちをついてしまい、何度か頑張ってみたけど 無理だったから来て欲しいとのお電話。 認知症のAさんの介護をされている奥様からのお電話だった。 ご夫妻二人暮らし。

『キャラ濃いめの人』は忘れられない?

自転車に乗っていたら、前に70歳代と思しき男性が自転車に乗っていた。 帽子(キャスケット)の上に毛糸のポンポンがついていてアニメキャラクターが、どデカく描かれた可愛いハイソックスを履いていた。そのポンポンは、絶対、後付けで付けましたよね?というポンポンだった。 知らない人だけど結構なインパクト。 翌日も同じ人を見掛けた。「うわっ、また見つけた!」とモグラ叩きのかわいいモグラを見つけた感じかアイスキャンディーの当たり棒を見つけた感じだろうか。 またあの後付けのポンポン帽子を被