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にゃむ❤️の『看護まがじ〜ん』

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30年以上、自分のスタイルでやりたい看護を自由にのびのびとさせて頂いています。緩和ケアや認知症に関する記事が主になるかなぁと思います。
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2021年6月の記事一覧

イメージセラピーのシェア/がんと闘わないver.

<はじめに>これからの時代は、『治る病』と言われている“がん”。 今回は、“がん”のかたにイメージを用いて関わらせて頂いた時のことについてまとめてみた。どなたかのお役に立てるかもしれないと思い、少し前から大切にあたためていた記事でもある。 今は、生涯で日本人の2人に1人は、“がん”になると言われている。だから私だけではなく多くの人にとって身近な疾患だとも言えると思う。とはいえ、世間では、まだまだ重い感じはあるような気がする。 病院の中では、3大治療法【外科療法(手術)・放

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きっかけは、2人のドクター

<はじめに>私が、彼らのことを職業的な「ドクター」としてというよりも1人の「人」として見るようになったきっかけがあった。 多分、2人のドクターがあの瞬間、生身の姿を見せてくれたおかげだと思っている。 そのきっかけをもらってから私の看護師人生の中でのドクターの見方は、人とはちょっと違ってきたのかもしれない。 元々、職業のプロフェッショナルな部分にはとても興味があるけど、職業的なカテゴリーにはあまり関心がなく、むしろその職業という殻の内側に興味津々の私だった。 ドクターに

だれかの「新大陸」を見つける

<はじめに>コロンブスは、1492年10月12日に『新大陸』を発見したのかも知れないけど、負けずに私は、2021年6月1日(昨日ね)に町子さんの『新大陸』を発見した。 2つの共通点は、コロンブスの新大陸も町子さんの新大陸も元々そこに在ったものだったということ。つまり、誰かがそれを発見して認識してくれなきゃ、無いってことになってしまうということ。 <町子さんのこと>町子さんは、70歳代の女性。息子様一家と暮らしている。脳梗塞後の言語障害(構音障害)や誤嚥性肺炎がある。現在、

認知症/「忘れん坊だけどなにか?」って世界になればいいな

昨日、久しぶりに朗子さんの訪問に行った。 今日は、朗子さんとお散歩に行った時のことをちょっと書いてみようと思う。 朗子さんの病名は、アルツハイマー型認知症。 私たちは、受け持ち制ではないので、訪問がしばらく開いてしまうことがある。1年ぶりに会った朗子さんは、1年前とそれほど大きな変化はなかった。 4年前に訪問が始まった頃から私たちの顔も名前も覚えられない状態だった。 5分前のことを覚えていられない短期記憶障がいがあった。 “短期記憶障がい” 短期記憶障がいとは、認知症の