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にゃむ❤️の『看護まがじ〜ん』

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30年以上、自分のスタイルでやりたい看護を自由にのびのびとさせて頂いています。緩和ケアや認知症に関する記事が主になるかなぁと思います。
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2019年2月の記事一覧

仙人が最期に選んだのは<ヘアゴム>

出逢いあの瞬間、ヘアゴムを指さしたあの仙人を 私は、心からかっこいいと思ったし、 足元にも及ばないと思った。 と同時にこれまでの人生の寂しさも感じた。 その仙人には、その日初めて会った。 俗っぽい世間から離れて 独特の世界を持たれている空気があった。 白い髪が伸びた齢を重ねた男性だった。性別も男性とも女性とも違う中間の感じがした。 まるで「仙人」のようだったので敬意をもって このようにここでだけ呼ばせて頂くことにした。 初めて会ったのにウエルカムな感じだった。 昔から

命がのびたコゲさん

コゲさんの選択余命1年の宣告を受けたのに2年もおまけの人生を貰っているコゲさん。 がんになってっもタバコを吸いまくって焦げ跡だらけなので命名コゲさん。 水分を失った痩せたコゲさんのカラダにタバコの煙がへばりついた。 ご本人にとっては、不本意なネーミングだろうけど。 火がついているだけで安心するのだという。 安心が形になった焦げ跡。 その焦げ跡を笑っていられる奥様も最高。(火事は怖いけど!) コゲさんは、お金には何も不自由がない人生。 お金に不自由だらけの私からは羨ましい。

訪問看護 : 担当制とチーム制どちらがいい?

担当制とチーム制について病院の看護方式は、チームナーシング、プライマリーナーシングのところが主流なのかなと思う。 訪問看護ステーションの中では、担当制のところとチーム制のところとに分かれている。 折角、両方を体験させてもらったので備忘録的に書いておくことにした。もし、これから訪問看護で働いてみようかなというかたに少しでもお役に立てるなら嬉しい。 これを振り返るにあたり、3つの視点で考えてみた。 1.お客様(患者様)からの視点 2.働く側からの視点 3.経営側からの視点

「天国のマメさんへ/お伝えしたいことがあります」

小さなベラさんと小さなマメさん「おーい!マメ、何やってんだよ!早くしろ」 「俺が決めたんだからそれをすりゃいいんだよ」 「はいはい、そんなに怒鳴らなくてもわかりましたよ」 狭い1ルームのアパートのベラさんと妻のマメさんのいつもの光景。70歳代の小さなお2人が暮らす中、毎週、お2人のお顔と体調を見に伺っていた。 ベラさんは、トイレには行ける日も時々あるけどほぼ寝たきり。 いつも小さな体から天井に向かって大きな声を出してめっちゃエバってた! べらんめえだからベラさんと命名。