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【25歳になりました】


25歳になりました、なっちゃいました。

お祝いコメント、メッセージくれた方々ありがとうございます。また、日頃からお話する皆さん、時たま思いだすようにご連絡いただく皆さん、いつもありがとうございます。
さて、去年も一昨年も、その前も書いたので誕生日をむかえた想いみたいのを書こうかなと思います。4分半ぐらい(たぶん)お付き合いいただければ嬉しいです。

25歳。なんとなくそれまで曖昧だった30歳が急に現実味を帯びてきました。画面の向こう側にあったものが、手元に取り寄せて持てるようになった感じです。ようは手応えを感じてきました。いよいよ20代も後半戦です。今日の備忘録は前半戦をふりかえつつ、後半戦はこんなことしていきたいなという、妄想で、計画で、宣言です。そんなこといって大丈夫かなぁ。

私は今年でようやく社会人2年目です。けど2年目=業界歴かというと、そうではないようです(どこか他人事)。この林業、木材業界に本当の意味で関わるようになったのは、ちょうど5年前。もっと細かくにいうと4年と362日前。表参道で開催していたフェアウッド研究部会です。ホントにここでの様々な出会いが私の人生を大きく変えていったなぁと思います。研究部会の方々ありがとうございます。さて、この当時から私は休学して日本全国の林業地や山村を巡る旅をしますっていっているのです。そう意外と早くからいっていたのです。でまぁ、とやかく言われるのです。「無理だ」「何を考えているんだ」とか諸々。けどワイス・ワイスの佐藤社長は違って、私の言葉を聞いて一言「挑戦しろ!」といって背中を叩いてくれてました。当時の私は今よりもおどおどしていて、自信なんて紙一枚の厚さすらありませんでした。けど何もないから勢いだけだと開き直って動いていたのは確かです。勢いだけが若者の特権だとよくいったもんです。だからはじめて背中を押してくれたことで自信がついたので、佐藤社長には感謝しかありません。向こうが覚えてくださっているかどうか知りませんが……。

そこからシンポジウムや報告会に行くようになって、皆さんと出会っていくようになります。その中には森林と市民をつなぐ全国の集いなどがあって、2月に企画した森づくりフォーラムさんとかのご縁があるから、何があるかわからないとはよくいったもんです。

そうこうして2年が過ぎて、ようやく休学して日本全国の林業地、山村を巡る旅がスタートしたのです。旅の想いとかは別の投稿でまとめていますから、ご興味ある方あれば読んでみてください。そして旅が一段落したのが2年前ですから、意外と時間が経っているのですね。言葉にして改めて驚いてます。それで大学生活最後の1年は、色々苦しんでいた、悩んでいた時期でした。身近な人にぶつかって、傷つけた、傷つけられた記憶があります。けど振り返るとどうしたら悩むのかわかったから、よかった気がします。もちろんあまり同じ思いはしたくないので、次はもう少しうまくやりたいです。
そうそうこの時期から私はイベントを開催するようになります。「モリコン!?」や「懇森会」というイベントです。実は結構の数を開催しているのです、リアルでは西川、京都、久万、智頭などで10回以上開催して、zoomを使ったオンラインでは次で11回目を迎えます。次回はドイツ林業についてです、よければ参加してください。あと7枠です。

この林業・木材業にまつわるオンラインイベントはこの1年でかなり増えましたね。「モリコン!?」と似たようなイベントは多いですし、はっきりいって上位互換のようなイベントもあります。悔しいです。そんでもってたぶんオンライン上のイベントというかオンラインスクールだと、伊那市さんが実施している「INA VALLEY FOREST COLLEGE」がひとつの正解みたいなので、一回検索するのをおすすめです。

このカレッジを企画、運営しているやまとわの奥田さんという人は、信大で森林を学び世界一周をしたのちにライター、編集の道に進んだ人です。私もライターや編集者として地域に関わっているので、いつも勉強になってます。気になる人は森づくりフォーラムさんで検索してみてください。森庄銘木産業の森本さんと鼎談もしてます。森本さんは最近でいうと、世界にひとつだけの名刺入れをつくってくれた人です。私は長男ですけど、兄がいるなら森本さんみたいな人かなと勝手ながら思ってます。いつもありがとうございます。

さて脱線しましたが「モリコン!?」です。色んな人が林業・木材業のイベントをやっているので、正直「今オンラインでやる意味があるのかな?」と思ったことは一度ではありません。たぶん無意識下で星の数ほどに思ったことがあるでしょう(たぶん)。けど続けています。リンカーン大統領ではないですけど(いきなりそんな大物の名前だして大丈夫か?)、「モリコン!?」は「若手の若手による若手のためのイベント」なんですもの。登壇してくださるほとんどが現場の人で若手です。けどなかなか聞けない話を持っている人がほとんどです。そしてキレイなプレゼンなんてありません。あるのは彼ら、彼女らの好きなことで悩みです。

そして「こうしたい!」という熱い想いです。

参加者は様々です、学生が多い会もありました。業界の若手が多い会がほとんどです。でも若手だけではないです。先輩が来て、応援したり、「ウチに一度来て勉強したらいい」みたいなことが起きてます。胸アツな展開です。この連鎖をとめたくなくて続けています。もちろん、ステキな人の話が多く聞かれるので勉強になっているので続けている一面は否定できないですが、でも画面越しでも伝わる熱量が好きだから続けています。

さていよいよ後半戦です。その前に、私は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言と同時に社会人デビューしてます。今いるとある出版社にいます(今は公開できないです)。

それを踏まえて後半戦は、世界を広げる、歴史を継承する、この2軸で動きます。
世界を広げる。こっちは言うは易く行うは難しの代表例です。なまじ別の業界の話を知らないまま、この業界にはいったものですから、足りない知識経験が多すぎます。マジで日々痛感してます。会社の仕組みって、会計の知識って? 国家と税の仕組みっていうような当たり前のことから、文章の書き方とか企画術とか、写真の撮り方とか、仕事に必要なものまで。
文章は1年前より少しはマシになったかなぁと思うけど、編集長の壁は本当に高いので日々意識して書き続けるしかないですね。読む本も変わりました、今までは森林、林業、山村の本だったのが、文章、マーケティング、社会人としての教養みたいな本。特に古典や昔の本を読み始めたのは大きな変化だなぁと。あとはセルフマネジメントや独学の本。

当たり前ですが本当に学びって大事だなと思います。けどこの辺を読んだら、もう一度森林、木材関係の本を読みます。なぜなら植物や木材の性質を忘れている。というよりしっかり覚えてなかった。大学1、2年のときの授業をもう一度受けたいぐらい。今大学生の人は、余裕があれば1、2年生のときの講義を聞くことをおすすめします。


世界を広げる。それは日本だけではないです。具体的な時期はまだ決めてないですけど、世界の森林、林業の現場に足を運んでみようかなと思います。次は世界中の森林、林業、木材を見て、レポートします(それまでに英語とかを覚えないと)。

最後に歴史を継承する。このことについて書いてみます。これから業界外の人が多く森林、林業、木材業に関わるようになるでしょう。というより既に関わりはじめています。それも働き盛りの優秀な人達が。そのとき若手が取れる選択肢は大きく分けて2つです。業界を出て実力をつけて将来的に森林、林業、木材業に関わるようになる。もう1つは業界の中で、尊敬する人の下について歴史を継承することだと思います。私はこっちです。森林にまつわるすべてのことは歴史が重要です。もちろん、他の分野でも重要ですが、この業界は特に重要だと思ってます。

森林にとって50年前が今日です、今日が50年後です。だから今日を知ろうと思ったら50年前を知らないと話にならないです。

私は「変革」という言葉があまり好きではなありません。
これだけ変化が激しいVUCAの時代に何をいっているんだと思いますが、最後までお付き合いください。業界外の人でよく「林業を変革を起こすんだ」という人がいます。ある1面では正しいと思いますし、そう宣言して行動する彼らを尊敬しています。けど「変革」は前提や歴史を否定する割合が多いです。トップが変わったときに、先代や前任より優秀な面を見せるため新しいものを導入します。それも前時代的なやり方といって検証すらせず、否定することがあります。私もやったことがあるので、彼らの心理は少しは理解できます。でも「変革」ではよい未来をつくれる可能性が下がる気がします。

じゃあお前は何が必要だと思って聞かれると、「改良」が必要なのかなと思ってます。

先代が積み上げた良いところは継承して、ダメだと思うところは捨てる。この積み重ねしかでしかないのかな。もっというと「変革」する余裕なんてないんです。大規模工事のような大きな変化で川の流れを変化させるのではなく、小さな工事を繰り返して川の流れを変化させるしかないです。もちろん、彼らからした積み上げてみるものがあるから、本質的には「変革」と「改良」は同じかもしれません。なので尊敬しているのです。

ただ出てくるイメージとして「変革」ではなく、「改良」がより必要だといってます。そのために歴史の継承が必要なのです。私は今の会社の編集長はじめ、業界の先輩ライター、ジャーナリスト、研究者の方を尊敬しています。もちろん、現場の方も尊敬してますし、頭が下がる思いです。でも、次の時代に求められる、時代をつくろうとしているかは、ちょっと違う気がしてるところもあります。

だから後半戦は私なりのコタエをつくりあげます。少しでもよりよいミライを皆さんと一緒につくっていければ嬉しいです。

思ったより長文になり、4分半以上お付き合いになったかもしれません。最後まで読んでくださり誠にありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。
※写真は先週いった赤沢自然休養林でとった写真です。

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