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「不要不急」の外出を控えるとは?

新型ウイルスの感染拡大を阻止するため「不要不急の外出を控える」という協力要請があった。

そもそも不要不急の外出とは、どういうことを指すのだろうか?

具体的には、どのような外出があるのかと想像してみた。

真っ先に浮かんだのは、レジャーの範疇にはいるようなことだ。

映画館で映画を観るとか、テーマパークで遊ぶとか、あるいは、友人との会食など。そういったことを想定しているように思う。

しかしながら、そういうことであっても、「2人が出会った記念日だから」とか、「子どもの誕生日だから」とか、それ相応の理由があり「その日」でなければいけないものなら、それは不要不急の外出とはいえないのではないだろうか。

あるいは、銀行で振り込みをしてお金を支払うということも、この手の外出になるケースがあるだろう。

支払期限までにお金を振り込まなければならないとしても、支払期限が3週間先ならば、今少し自宅で待機しておいてから支払うようにして欲しいといったことではないかと思う。

◇◇◇

不要不急の外出とはどういうものかと想像しながら、自分自身の生活を見直し、自粛をしてみた。

しかしながら、面白いことに、私の生活はほぼ平常通りだったのだ。

通常、車で出かけて1週間分ほどの食料をまとめ買いする。そして、何か足りないものがあれば、週に1回から2回ほど、徒歩、または自転車でスーパーに出かけていき、不足分を買い足す。

敢えていえば、不足分の買い足しで出かける頻度が少し減ったかもしれない。その分、冷凍食品や根菜類といった日持ちする食材を多用しているのだ。

その程度の変化しかないから、なんだか何も変わらないなと感じた。

もともと、出かけるときには、一気に用事が済むようにと計画的に動くようにしている。それも一つの理由かもしれない。

◇◇◇

その上で思ったのだ。

「不要不急」と呼ばれるような外出を日常的にしている人は、どれくらいいるのだろうか?

それが日常の人は、不要だとか不急だとか思えない大事な日常の一コマかもしれない。

お友だちと食事をしたり、映画館で映画を観たりすることを、他人の基準で「不要不急」といい切ってしまっていいのか疑問に感じた。

そもそも、不要不急の外出を控えるという言葉で十分伝わることだったのだろうか?

他に何か伝えるべき言葉があったのではないだろうか?

不用意な外出をして感染源となる人々の話を見聞きし、そんなことを思ってみた。