自分の「人権」を守るということ
新居に住んで1年が過ぎたからなのか?
それとも、新型ウイルスの影響で自宅に居る可能性が高いと踏んだからか?
最近、勧誘の電話が多い。特に熱心なのは「電気代がお安くなります」の勧誘電話。
もちろん丁寧にお断りする。
この場合の丁寧というのは、どのようなことを指すのだろうか?
まずは、相手の言葉をきちんと聞く。
そして、その言葉に対して、丁寧に返してお断りするのだ。
ちなみに、たいてい1分以内には電話を切っている。
では、どのようにしてお断りしているのかというと、私流で至極全うな返しでお断りしている。
「奥様ですか?」
「いえ、違います。」
「では、どなたか電話料金の件でお話の出来る方はいらしゃいますか?」
「私でわかると思いますが、おそらく興味がない話だと思いますので、失礼させていただいてもよろしいでしょうか?」
だいたい、この辺で電話を切ることができる。
丁寧に返事をしながら、すんなりと電話を切ることができるのだ。
◇◇◇
私は既婚者ではあるが「奥様」ではない。
夫とは対等な関係であるから、自分を守るため、奥様という呼び方は受け付けないことにしている。
勧誘の電話をかけてくる人にとっては、そんなことはどうでもよいのだろうが、たとえ勧誘の電話であっても、その点は譲れない。
自分の言葉は自分が聞いている。
親しくない相手だからとか、一度限りの関わりだからとか、そんな感覚で、なぁなぁで話を合わせていると、自分自身が「奥様」であるように自分を洗脳してしまいかねない。
だから気をつけて言葉を発する必要があるのだ。
◇◇◇
世の中には、結婚したら一人前という言葉を発する人もいる。だが、私の感覚では、結婚したことで「人権が奪われた」と感じる事案が多々発生している。
既婚というだけで「奥様」と呼ばれたり、夫のことを「ご主人」と呼ばれたり。夫婦であることを理由に「2人で1人」という不当な扱いをされることもある。
それら全てに目くじらをたてることはしないにしても、自分で責任を持てる表現を使いたい。
だから、私は自分が発する言葉を丁寧に選ぶ。
誰かに「ご主人」といわれたら、「夫のことですか?」と聞き返す。真向から否定することで角が立つような相手に「奥様」と呼ばれたら「私のことですか?」と確認をしてから、返事をする。
無条件に相手の言葉に反応しない。それが肝心だ。
相手の表現の自由を許しつつも、自分はそれに流されないように。
それを積み重ねつつ、日々、自分の人権を守っている。