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#ソシャゲの話をしよう。「コラボ限定は強くあるべきか」

#ソシャゲの話をしよう
どうも、死に急ぐ生命の果実です。

みなさん、ソシャゲ遊んでますか?
新しいソシャゲを始めたりしてますか?
ソシャゲを新しく始めるとき、どんな理由で選んでますか?
え?『好きなコンテンツとコラボしてるから』……なるほど。
今回は「コラボ限定は強くあるべきか」というお話。

お気づきの方もいらっしゃるかもしれないし、いないかもしれません。
今回からじょじょに文章を読みやすく章立てするなど工夫を始めようと思います。

さて、今回の主題は「コラボキャラは強くあるべきか」
ざっくり、以下のような構成でお話をできればと考えております。


1.ソシャゲにおけるインフレについて

まずはソシャゲにおけるインフレについてのお話です。
インフレとはインフレーションの略であり、ソシャゲの場合でいうとユニットのパラメーターが上がり続けることを指します。
これによって、全体的な難易度の上昇や、相対的に過去のユニットの価値の低下が発生します。

前提としてなのですが、ソシャゲ運営では一般的にインフレは「しないほうがいい」と言われています。
その理由は以下になります。

もしインフレが発生すると…

1.最新のユニットのパラメーターが高くなる
2.それを活躍させる場として、ゲームの難易度が高くなる
3.それにより、初期の比較的弱いユニットの価値が低くなる
4.難易度が上がり、初期のユニットの価値が低くなることで、新規ユーザー参入のハードルが高くなる
5.新規ユーザーが減り、全体のアクティブユーザー数が減る
6.収益を得るためゲーム内の物価は上がり、要求される課金額が高くなる
7.お金をかけた少ないユーザーだけが残るという構図になる

こうなってしまうと、もはやコンテンツの衰退が進んでいるといってよいでしょう。

また、副次的な要素として、初期ユニットの扱いが悪くなったり、これまで課金してきた古参ユーザーが損をした気持ちになる……なども見逃せないでしょう。

もちろん、新商品に価値を持たせるために、やむなく性能が上振れてしまうことは仕方ないでしょう。
とはいえ、長期的に運営するにはインフレをおさえなければならないのです。

という話を前提として、次の話に進みます。

2.コラボを求める人は何に期待しているのか

例えば……そうですね、今人気のちいかわあたりにしましょう。

ちいかわが、とあるソシャゲとコラボをすることになりました。
そうなったとき、ちいかわのファンがコラボに求めることはなんでしょうか

もちろん、人によって諸説あると思いますが。
恐らく「ちいかわがそのゲームで最強になって無双をするところを見たい」と考えている人は少数なのではないでしょうか。
むしろ「ちいかわたちの新しい側面が見える」ことの方が重要なのではないでしょうか。

ここで提起しておきたいのは「ファンは、そのキャラがゲーム内で最強であることは、別に求めてないのでは?」ということです。

3.コラボで運営は何をしたいのか

以前、コラボに関してはこんな記事を書きました。

要約すると、「コラボをやりたい気持ちもわかるしメリットもあるが、成功させるにはいろいろ工夫が必要」ということです。

ソシャゲ運営はコラボで何を期待しているのでしょうか。
それは基本的に、売上か新規ユーザーです。

コラボによって売上を出すか。
コラボによって新規ユーザーを定着させるか。
あるいはその両方か。

で、運営はこう考えます。

『コラボユニットを現環境で最強にして、新規ユーザーにガチャを引かせればいいのでは?』

恐ろしく短絡的な発想に見えますが、まぁこう考えてしまうのも無理はありません。
もっとも『前述のインフレの問題およびファンの心理から、そもそもが悪手である』のですが。

ここで本当に『コラボユニットを現環境で最強にして、新規ユーザーにガチャを引かせればいいのでは?』の実現に舵を切ってしまうと、ガッツリインフレが進んで恐ろしいことになります。

4.コラボの目的とは

冷静になって、コラボの目的を考えてみましょう。

コラボの目的は『コラボによって、本来行きかうことのなかった層につながりを作り、新たな客層を開拓すること』です。

つまり、これによる直接的な売り上げを狙うことは、そもそも目的とは乖離します。

コラボはあくまで『新しい層を集客するためのお祭り』であり、それに集まってくれた新規ユーザーを定着させる施策そのものではないし、ましてや高額で売るべき商品ではありません。

なぜなら、『集まってくれた新規ユーザーを定着させる施策』はコラボの有無に関係なく、常に仕組みとして存在していなければならないものだから。
なぜなら、『高額で売るべき商品』はインフレを避けるためには安易に連発してはいけないものだから。

コラボはあくまで、新しいお客さんに対して「このソシャゲ、楽しいでしょ?」と優しく誘いをかけるものでなくてはなりません。

「コラボで興味を持って始めてみたら、いきなりガチャに誘導された」というのは、ユーザーからして気持ちのいい体験でしょうか。
それよりも「一週間ログインしたら○○がもらえた」「その間に遊んでみたらゲーム自体もおもしろかった」という方が、みんな幸せになれるのではないでしょうか。

5.結びに

この記事の主題は「コラボキャラは強くあるべきか」

結論として言いたいのは、「強くあるよりも、コラボできた新規のお客さんに気持ちのいい体験を提供したほうがいいのでは」ということです。

もちろん、目玉商品として強いユニットを設定することを全否定はしません。
……が、主なターゲットが新規ユーザーであり、その満足度を上げることで定着を促すことが目的なのならば、強さよりも配布方法などを工夫したほうがよいのではないでしょうか。

コラボがインフレのトリガーになって、コラボするたびに寿命が縮むようなコンテンツよりも。
コラボのたびに新規のユーザーが定着して、寿命が伸びていくようなコンテンツを目指してほしいと。
そう願います。

本日僕から言いたいことは以上です。

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