ひびわれた空に金継ぎをして

蟋蟀の糞をわきにかためて
かぞえきれないほど冒瀆をなす
西からは鉛筆が雨あられのように降ってきて
東からは墨汁のツナミだ
ひびわれた空に金継ぎをして
かろうじて雲をささえている
無性に腹がたつ
もう言うことはない

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