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『お名前はアドルフ?』いよいよ公開!! 映画をより楽しく見るための予習からいかがでしょう? セテラ作品の思い出⑳

セテラはヨーロッパ映画を中心に配給しています。フランス映画が多いセテラですが、『ハンナ・アーレント』『コーヒーをめぐる冒険』などこだわりの特選ドイツ映画も配給しています。

6月6日から公開の『お名前はアドルフ?』はドイツ映画最新作です。5人のディナーの席で繰り広げられる名づけをめぐる家族のバトルで、そのスーパーヒートぶりが大爆笑なので、日本でも多くの方に観ていただきたいです。

アドルフ

出演はドイツでは全員有名な俳優5人です。日本ではあまりドイツ人俳優は知られていませんが、セテラの社内では毎回チェックしている人が出ています。それは、フロリアン=ダーヴィド・フィッツというイケメン君でドイツではスーパースターです。

最初に彼を見つけた(!)のは2010年のドイツのアカデミー賞で作品賞他主演男優賞も獲得した『ヴィンセントは海へ行きたい』でした。とても素敵な映画でしたが、当時はセテラで劇場公開する余裕がなくWOWOWジャパンプレミアで放送していただきました。この映画で、フロリアン君はトゥレット症という病気を持つ青年の役で主演していましたが、あまりのリアルな演技に本当にその病気の人が演じているのかと思ったほどでした。この映画で彼は主演と脚本も担当していて、才能のある人だと、当時のセテラ・ガールズたちの間で、赤丸急上昇でした。

その後フロリアン君の映画は必ず新作が出るたびにセテラ内では要チェックしていましたが、なかなか日本に配給できそうな映画がなく、数年経ちました。

しかしとうとう見つけました!それは2017年の『はじめてのおもてなし』で、その年のドイツ映画の興行成績No.1大ヒット作品でした。

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難民を受け入れる家族のコメディで、快心の傑作と、日本でもたくさん映画評や紹介の記事が出て多くの方に見ていただきました。

何か社会に役立つことをしたい・・・と言う母親の一声で、難民を受け入れることにしたドイツの中流家庭ハートマン家。フロリアン君は、ワーカホリックのやり手弁護士の役ですが、その演技は冴えまくりでした。

そして彼の出演した『お名前はアドルフ?』がいよいよ公開です。フロリアン君が気になる方は必見ですよ! 

今回は不動産業で成功したやり手ビジネスマンの役で、家族のディナーの席で、「生まれてくる赤ちゃんの名前はアドルフにした」と爆弾発言をしたために、「えーーーーーっ、あのアドルフ・ヒトラーと同じ名前に!?」と喧々諤々のディナーとなり、ドミノ倒しのような展開になるハラハラドキドキの90分です。

さあ、痛快で爽快な宴をご用意して、お待ちしています!!最強のコメディで免疫力をアップさせましょう!

明日は別の視点から本作を語りたいと思います。

山中陽子

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『お名前はアドルフ?』
2020年6月6日(土)よりシネスイッチ銀座ほかで全国順次公開。



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