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52歳でも続けるストV その27

ヒット確認。

通常技を出しつつ、キャンセル用のコマンドのレバー部分だけを入力し、最初の通常技がヒットしていたらコマンドのボタンを押してキャンセル成立で連続技に、ヒットしていなかったら(ガードされたら)ボタンは押さずに必殺技を出さずに終える、という超絶テクニック。

コーリンを世界一使いこなしているであろうカワノ氏なんかは、大パンチはもちろん、中パンチでもこれをやっているそうだ。猶予がどれくらいあるのかは知らないが、よくまあそんなことができるもんだと感心する。

ただ、このヒット確認というのはカリンやキャミーなんかは「できて当たり前」みたいな話らしく、両者ともに下中キックからのキャンセル必殺技は常にこれをやっているらしい。

コーリンは、「リーチの長い通常技」というのが多く、代表的なのがレバー後ろ入れ大キック(スナイピングキック)と、下中キックである。この2つは通常技としては破格にリーチが長く、他のキャラの間合いの外から当てることが比較的に簡単な部類である。その反面、出がやや遅く、かつキャンセルもかからないので、当てた後に特段有利になるわけでもない。まあ中キックの方はガードさせてもこっちが1Fだけ有利なので、とっても使いやすい技ではある。

そんで、次にリーチが長いのが立ち大パンチと立ち中パンチである。

この2つはキャンセルができる。しかも立ち中パンチは出も早く、足元が若干殴られやすいが、近距離では相当頼りになる技である。カワノ氏はこの中パンチでもヒット確認をして、キャンセルパラベラムとかキャンセルヘイルとか出す。神業である。

私は絶対に無理なので、どうしても単発になってしまう。時にはキャンセル小パラとかキャンセルヘイルとか入れ込むこともある。入れ込んでガードされると、まあ相手によって不利だったり仕切り直しだったりいろいろだが、運良く当たったりすると結構お得ではある。

で、立ち大パンチ。

この技はリーチも長く出もそんなに遅くない。ザンギの貯め大パンチへの差し替えしなんかだと、私の反射神経でも間に合ったりする。ダメージも大パンチだからなかなか大きい。だから、この技のヒット確認キャンセルEXパラができれば、そっからコンボに行けてダメージがごっそり取れる。かなりの戦力アップなのだ。

ただ、このヒット確認がどうしてもできない。

トレモでCPUをガードランダムにして練習してみても、一度もうまくいかない。うまくいかないというのは、「ガードだったのに必殺技を出してしまった」ではなく、「ヒットしていたのに必殺技が出なかった」方の失敗である。これは要するにボタンをおすのが遅いわけだ。遅いからキャンセルが間に合っていない。

ただ、誰かが言っていた「スタンゲージを見る」というやり方だと4割ぐらいは成功する。相手キャラに技がヒットして、そのエフェクトが出るより早くスタンゲージが微妙に増える、だから相手を見るよりスタンゲージを見たほうが僅かだが確認が早くできるというカラクリらしい。他の説としては、「モニタの描画は上からなので、上にあるゲージの方が結果の反映が早い」というものもあるが、実際はどうなのか知らない。

ただ、相手との対戦中、ヒット確認のたびにスタンゲージを見るなんていう慌ただしいことが可能なのだろうか。私は自分のVゲージやEXゲージすら、ダウン中とかコンボ中みたいに操作が一瞬空くときにしか確認できない。そんな私が、大パンチを出すたびにコマンドを入力しつつ上のスタンゲージを確認して増えたらボタンを押す増えてなかったら押さない、なんていう複雑な処理をこなせるのだろうか。

書けば書くほど絶望的な気分になってきた。

ヒット確認といえば、下中パンチからの膝タゲコンもそうである。下中パンチが当たっていたら膝からタゲコンへ行く、ヒットしていなかったらまあなんか適当に小キックからパラとか膝膝と出してパラを仕込んでおくとか一歩歩いて投げとかまあそういうやつだ。

こっちはできる。だってキャンセルじゃないから。通常技を出して、それが当たったか当たらなかったかで次に押すボタンを変えるだけだから。

ただ、はっきり言って、勝率を上げるには「ヒット確認」なんかよりもっと大切なことが山ほどあるような気もする。対空の使い分けとか、確反を覚えるとか、敵の厄介な技のフレームを覚えるとか、コンボの入力精度を上げるとか、自キャラの強みを知るとか。

ルーキーの頃は「ウルブロなんか勝てるわけねええ」とか思ってたのに、今じゃ「シルバーか・・・。フッ、楽勝だな」とか驕り高ぶっている自分だが、じゃあ始めの頃に比べて具体的に何が上達したのかと問われると、明確な返答は難しい。もしかすると「LPが増えること」と「上達すること」はイコールではないのかもしれない。

格ゲーの道はなかなかに険しいものだ。

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