麻雀の点数申告が変 / 知らないものを知らないもので喩える / AVの独自技術

きちんとまとめて文章にするほどには考えが煮詰まっていない、Twitterに一度流して終わりにするには惜しい、くらいのことが脳内に溜まってきたので、ときどきここにネタ帳的に掃き出すことにした。
そのうちちゃんと加筆するかもしれないし、しないかもしれない。

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麻雀でアガった時の点数申告に「3900は4200」みたいな表現があるけど、それを聞くたびに「3900=4200じゃないだろう。1=2かよ」と思う。
もちろん理屈は分かっている。麻雀では自分の牌の組み合わせ(手役)に基づく点数のほかに、特定の条件下で点数が上乗せされることがあって、上のケースでいけば「手役の3900点に加えて上乗せが300点あるので、合計は4200点です」という意味になる。
それをちゃんと分かった上で、それでも極限まで言葉を削ぎ落とした結果、字面だけを見た時に矛盾した表現になっていて、そしてそれが何の違和感もなく受け入れられているのがちょっと不思議で、ちょっと面白い。じゃあ他の表現が何かあるのかと言われたら「いやあ……3900は4200……ですよねえ……」となってしまうのだけど。

私自身は、人と麻雀を打たなくなって久しい。大学時代に先輩と囲った宅で、当時知らなかったローカル役の真似満で突然8000点を払わされてから、人と打つのが怖くなって現在に至っている。さっき調べたWikipediaには「仲間内でもまれに遊び半分で採用される程度(大意)」と書かれていたので、きっと私は悪くない。

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よく「『東京ドーム○個分』と言われても地方の人間は分からない」と言われる。でも野球場だということさえ分かっていれば、その精度はともかくとして、なんとなくの広さのイメージはできると思う。
それと比べて、知らないものを知らないもので喩えられると、あまりに意味が分からなくてちょっと笑ってしまう。
いまでも覚えているのは、小学生のころに読んだ世界の国旗の本で、マルタ共和国の広さが「長崎県の福江島とほぼ同じ」と書かれていたこと。なに一つイメージのできない説明をされていたことで、逆に強烈に記憶に残っている。インターネットもなく、それ以上深く調べようのなかった当時の私にとっての「福江島とほぼ同じ」の取り付く島のなさよ(島だけに)。

そんな昔の記憶を掘り起こされたのが、富山県の地方紙、北日本新聞のこの記事。県内唯一の村、舟橋村に関するものなのだけど。

富山市中心部から車で約20分、のどかな田園風景が広がる。「日本一小さな村」で知られるこの村は、総面積3・47平方キロメートル。射水市にある太閤山ランド(1・18平方キロメートル)のほぼ3つ分だ。
( 大雨警報ない?日本一小さな村 富山県全域「警報」でも舟橋村「注意報」 - 北日本新聞ウェブ[webun ウェブン] )

全然知らないものが出てきた。なんの施設なのか全く想像がつかない。何物だよ、太閤山ランド。むしろ舟橋村のことは日本一面積の小さい村として以前から知っていたので「知っているものが知らないもので喩えられている」という怪現象すら起こっている。
そしてこれが、地元の新聞に躊躇なく書かれていることが「富山県民ならこれで通じる」という、確信めいた事実を堂々と見せつけている。そんなに有名なのか、太閤山ランド。

ひょっとしたら私が知らないだけで、それぞれの地域に、面積のメタファーになりうるランドマークがあるのかもしれない。草津の湯畑○杯分とか、八木山ベニーランド○園分とか。あなたの街の東京ドーム。

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(※以下リンク先R-18注意)

同人誌の世界で「そういうこと」のためだけに都合よく発達した、突拍子もない技術が好きだ。そういうシチュエーションそのものには大して興味がなくて、そのためだけに磨かれた技術の存在に目が行く。
セックスしないと出られない部屋などはその最たるもので、そのあまりの馬鹿馬鹿しさが大好きな私は、大してウケないと分かっているのに過去にも何度もネタにしている。

過去ツイを探したらあと5つくらいあった。セックスしないと出られない部屋でセックスしないことばかり考えていると言ってもいい。

こうした極端なご都合主義の産物のことを、最近まで同人の世界特有のものだと思っていたのだけど、考えてみれば、AVの世界にもこうした謎の技術が溢れている。時間を止められる能力者は次々と現れるし、女を石化させるバジリスクの末裔もいる。マジックミラー号はついに異世界に転移してしまった「出演:異世界住人3名」のシュールさが眩しい。
とはいえ、普段からこの方面にアンテナを張っているわけではないので、他にどんな技術が実現されているのかあまり知らない。もっと興味深い、この世界でしか実現していない独自技術が、ごろごろ転がっていそうな気がするんだけど。一応FANZAで「技術」とかで検索してはみるものの「違うんだよ!女優の技術には全然興味ないんだよ!少なくとも今は!」となってしまう。誰かどこかでまとめていないでしょうか。

ちなみに、この手の作品で一番の技術力を誇っていると思われるのが、2016年の「飛鳥りん AV debut タイム風俗学ハンター」。ここではなんとタイムトラベルにより150年前の映像を残すことに成功している。

さらに、この作品では飛鳥りんの祖先であり、AV女優の起源とされる人物‘おりん’の1877年の処女献上の儀をタイムワープ技術によって撮影に成功。飛鳥りんと、その祖先‘おりん’が見せるセックスを超大作でお届します。
( 飛鳥りん AV debut タイム風俗学ハンター - FANZA )

何を言っているんでしょうか。

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