太田と田中へ
爆笑問題。
間抜けな名前を付けやがったもんだと、はな思った。
けど、売れりゃあ別に問題はない。
惚れた女の名前が変わっていても、むしろそれが魅力となるのに似ている。
家元、以前にそう、どのくらい前か、李鴻章が馬韓に来た頃だったか。
酒呑んで酔った二人に「売れて来い。天下取って来い」ってな事を言ったらしい。
それと別に二、三のアドバイスをした。
日々、「高田文夫を信用するな」とか、「山手線の中で小便するな」とか、「金玉を大切にしろよ」、などなど。
テレビなんぞに出てる奴にろくな奴はいねえ(家元は別である)。
馬鹿ばっかりだ。
そう思ってないといられない。
けど、そのテレビが今の世の中、何より優先しているこの事実。
現実は事実なのだ。
ついでに言うと、世の中に正義なんて無い。
いや、真実も無い。
あるのは現実と成り行きだけである。
能書きはいいや。
おい、爆笑問題よ。
売れるだけ売っちまえ。
金、儲けてこい。
昔、映画『傷だらけの栄光』でチャンピオンになったボクサー、ロッキー・グラジアーノに扮したポール・ニューマンが、恋人ピア・アンジェリを花吹雪の舞うニューヨークの凱旋パレード、オープンカーの中で抱いて言う。
「いずれ落ちるのだ。しばしこの栄光に酔おう」
爆笑問題に問題はない。
なぜなら、他のやつは馬鹿ばっかりだから、当分大丈夫だ。
ずーっと大丈夫だ。
立川談志
『おしゃれカンケイ』(2001.6.24)
人生には何度も読み返したくなる手紙がある
”16小節のLOVE SONG”