はじめてのSMAPコンサート

コンサートの演出

『うたばん』（1996.11.12）
ゲスト：SMAP

中居：最初の頃はね、こうなんかコンサートとか作るときっていうのは、なんか1人でやってたりすんですよ。
香取：（中居が）1人でオープニングからエンディングまでやってたんですよ。
石橋：決めてたんだ？
香取：はい。
石橋：構成・演出を。
香取：構成・演出・衣装。

初期のSMAPコンサートは構成・演出、さらに衣装まで中居が1人でやっていた。

中居：ほんで、今年の冬のコンサートから、「じゃあ、もう他のメンバーがプロデュースした方がいいんじゃないか」って話して。

中居だけではなくメンバーそれぞれがプロデュースを始めた。

石橋：今とりあえず、どういうふうな担当になってるわけ？衣装は誰がやってるの？
木村：コンサートですか。
石橋：うん。
木村：いや、衣装っていうのも、だからそのコーナーの人間が考えるんですよ。そのコーナーの衣装。
石橋：あ、そのコーナーの衣装、そのコーナーのダンスだとか。
木村：照明だったり。
石橋：照明までやってんの！？
木村：やってますよ。

各メンバーが担当コーナーの構成・演出・衣装・照明まで全部考える。

石橋：え、じゃあやっぱ、エンディングとオープニングが一番良いじゃん。
木村：いや、それぞれあるんですよ。
中居：みんな趣味が違うんですよ。たとえば、ロックが好きなメンバーもいれば、ラップが好きなメンバーもいればって、みんなバラバラなんですよ。
木村：そうそうそうそう。
中居：自分の趣味をコーナーに。
木村：だから、結構SMAPのコンサートとかそういうものっていうのは、一色じゃないですね。メンバーそれぞれのやりたい事やるから、もう時間経てば全然違う事始まりますから。
中居：だからコーナーコーナーで、みんなそれぞれ、まあ”オイシイ”じゃないですけども、だからオープニングを作った人はオープニングの作ったメンバーが真ん中で踊ったり、ラップを作った人はラップがその中にソロが入ってたりするんですよ。

担当したコーナーでは”オイシイ”、つまりメインとして輝く。

石橋：で、前回のコンサートはリーダーはどこを担当したの？
中居：僕はアンコールを。
稲垣：ふっ（笑）
石橋：（笑）

本編が終わって、再び登場するアンコールを担当。

木村：アンコールの出方っていうのは結構、結構シビアなんですよ。
石橋：「アンコール！アンコール！」、もう大騒ぎなわけだ、客は。それで、「アンコール出てきてくれないのかしら？」っていうところをドーン！と出てくるわけだから。
香取：はい。
石橋：ここは”中居ワールド”だ！
香取：はい！
木村：ピアノのソロから始まるような感じで、こう。
石橋：（首を掻きむしる）
木村：掻くな！（笑）。で、それぞれワンフレーズずつ、同じ歌をワンフレーズずつ、一人一人がこう出てって。
稲垣：バラードを。
石橋：ほう。
木村：で、サビ前のBメロの所を、中居がドーンってこっから（上から）出て（降りていく）。
石橋：自分が一番オイシイじゃん。
中居：（笑）

結局、アンコールの一番”オイシイ”ところを持っていくリーダー。

1997 SMAP LIVE ”ス”

『うたばん』（1997.7.15）

中居：さあ、夏。あ、僕ねえ、ライブがあるんだ、ライブ。
石橋：ライブ？
中居：もうね、4～5日先かな？ 夏のライブがあるんですよ。
石橋：都内は？都内っていうか。
中居：東京ないんですよ。
石橋：ほう。
中居：で、横浜の球場であるんで。横浜スタジアムで。
石橋：横浜スタジアム。
中居：うん。タカさん来てよ。
石橋：何日間？
中居：３日間。

9月13～15日に横浜スタジアムで行われるSMAPライブに石橋を誘う。

石橋：ま、大変だね、これチケット、また。
中居：いいよ、ちゃんと取っといてあげるから、売ってあげるよ。
石橋：（笑）。売ってくれるんかい？招待してくれるんじゃないんかい？
中居：え？
石橋：普通、招待してくれるやろ。
中居：「招待」ってどういう事？
石橋：だから、「これ、タカさん、チケット」みたいな。
中居：え、俺が払うって事？
石橋：チケット取ってくれるんだろ？
中居：うん。チケット取ってあげるよ、だから。
石橋：だから、招待してくれるんだろ？
中居：いや、金はもらうよ。
石橋：それは「招待」じゃねえじゃねえかよ！それは、「中居さんお願いします！観せてください！」つって。「あ、じゃあ取ってあげますよ」って、「ちゃんとお金は払いますから」。
中居：いやでも、僕は「取ってあげる」気持ちよ。
石橋：うん。だから、俺は「じゃあ観に行ってあげるよ」って気持ちよ。

チケット代を巡る攻防が繰り広げられる。

中居：僕も取って…もういいよ、わかった！ 半引きでいいよ。
石橋：半引き？（笑）
中居：半額でいいよ、じゃあ。
石橋：じゃあ、半額でね。
中居：4500円だから、うーんとね、え？2250円！
石橋：2250円。
中居：あー、2000円でいいよ！
石橋：2000円ね。
中居：うん。楽しみですね。

SMAPのチケット代は4500円。一応、2000円で話はついた。

石橋貴明はどこで観る？

『うたばん』（1997.8.12）

石橋：SMAPはコンサートの真っ最中？
中居：真っ最中～。
石橋：超満（員）？どこも。大騒ぎ？
中居：うん、おかげさまで。どこもたくさん入ってくれますね。
石橋：なるほど。今、すごいだろうねえ、SMAPのコンサートは。行きたいねえ。楽しみだね、横浜スタジアム。
中居：タカさんはどこで観るの？ 関係者席で観るの？ それとも、ちゃんとチケットを取って？
石橋：俺、信じられない所で観てるよ。「あんな所にいたら気が散るよ！」みたいな所に（笑）。なんか、横浜スタジアムの照明塔の上とか（で手を振ってる）。
中居：ヤダなあ（笑）。ヤダなあ、目が合ったりしたら。
石橋：いやー、楽しみだねえ。
中居：すげえ恥ずかしいだろうな。

石橋が観るのは客席か、関係者席か、はたまた照明塔の上か。
どこに現れるのかは、まだわからない。

野外スタジアム

『うたばん』（1997.8.26）

中居：（SMAPの）ツアー、もう9月半ばで終わるんですけども。
石橋：あ、横浜スタジアムかい！
中居：野外でやんの、すんごい楽しみね。
石橋：最高だよ。ただ、なんだ9月ぐらいだと、早く陽が落ちてほしいんだよね。
中居：うん。そうそうそう。
石橋：明かりが効かないから。
中居：うん。

太陽の光で明るいまま始まり、徐々に暗くなってライトに照らされる。
それが野外コンサートの醍醐味。

SMAPライブツアー終了

『うたばん』（1997.9.16）

中居：実はタカさん、もう昨日になりますね、僕なんかのSMAPのライブツアーが。
石橋：大盛況の。
中居：おかげさまで終わりました。
石橋：終わって。

オンエアー時点では、ツアーの千秋楽を迎えていた。

中居：なんかねえ、本当特別ですよ、これ。
石橋：ダイジェスト版を。
中居：ツアーの初日。東北は山形ですね、山形のダイジェストのVTRがあるということなんで、ちょっとそちらのVTRをご覧ください、どうぞ。

SMAP 1997 “ス”（山形市総合スポーツセンター）

・The Road
・Everything is Cool
・ダイナマイト
・俺様クレイジーマン
・弱い僕だから
・みんな1人じゃないのだ！？

石橋：今、見てる中でビックリしたのは、草彅くんもスゴい、バク転だバク宙だって出来んだね。
中居：アクロバットは草彅くんが一番。
石橋：ほう。

ジャニーズに入った頃、中居にバク転をさせられていた草彅。

『みんな1人じゃないのだ！？』

中居：いいでしょ。これ僕、作詞・作曲したんですよ。
石橋：聴きましたよ、新しいやつも。
中居：聴きました？
石橋：ええ。
中居：アルバム。
石橋：もう大笑いしたもん、これ。こんなん歌詞にしていいのか？って。
中居：なんですか？
石橋：え、なんか「俺のマイクのスイッチを入れてくれ」とか。
中居：ふふふ（笑）
石橋：「音量下げないでくれ」って。
中居：「♪歌わせてくれてもいいじゃん、マイクの音量俺だけ低いよ、オイラの歌は本当はジャイアン、歌が下手なのそれはヤバいじゃん」。
石橋：うん。
中居：「♪漢字なんて読めねえよ、ファッションセンス直りゃあしねえ、チビでもいいじゃんハゲでもいいじゃん、アンタに迷惑いつかけた？」。
石橋：おお。

中居以外には歌えない、トークの内容をそのまま歌詞にしたような曲。

はじめてのSMAPコンサート

『とくばん』生放送SP（1997.10.7）
PART：稲垣吾郎・草彅剛

石橋：（SMAPは）ツアーがこの間終わって。
中居：ええ。ツアーが終わりまして。
石橋：ええ。この間、観に行きましてねえ。
中居：あ、タカさん来られたんですよね。
石橋：ええ、良かったですねえ！
中居：見ました？
石橋：横浜球場、超満（員）の！
中居：ええ、ありがとうございます。
石橋：大熱狂コンサート！
中居：ええ、おもしろかったです。ありがとうございます。

はじめてSMAPのコンサートに行った石橋。

中居：タカさん、一番前で観てましたからね。
石橋：ええ。一番前で観させてもらって。
中居：ちょっと恥ずかしかったですね。
石橋：ええ。

しかも最前列！

石橋：でも私だけでしたよ、新曲（『Peace！』）を口ずさんでいたのは。
稲垣：あ！ 口ずさんでましたよねえ？
石橋：ええ。
稲垣：あと、『ダイナマイト』は、ちゃんと歌ってませんでした？
石橋：『ダイナマイト』、完璧に歌ってました！
稲垣：あれ、ムチャクチャうれしかったですよ、僕。
石橋：あ、本当ですか！

稲垣はステージ上から石橋の口元まで確認できていた。

「ほんとのうたばん」

中居：だって（SMAPを）踊れるんだもんねえ、タカさんは。
石橋：踊れますよ。
中居：踊れるし歌えるんですもんね。

『みなさん』のコーナー、「ほんとのうたばん」でSMAPの曲を踊って歌っていた。

石橋：もう、いつもSMAPのみなさんの（パロディを）いろいろやらせていただいて。今日、本当に生で、小沢じゃない草彅くんを見て。
中居：知ってる？ 『みなさんのおかげ（でした）』で（パロディやってるの）。
石橋：知ってる？
中居：『みなさん』でキミの、“なんちゃって剛”がいるんだよ。
草彅：ADの方が僕のマネをしてるんですよね。
石橋：ええ。
草彅：はい。それは聞いております。

その中で話題になった草彅に似たスタッフ小沢。
一応、本人に届いている。

ライブでの中居正広

PART：木村拓哉・香取慎吾

石橋：リーダーは、なんつーのかな…すごくマジメな人だなって思うのが、コンサートね、俺観に行った時、キムタクとかパッとか目が合うと、こうやって（手を振る）やってくれて、「余裕綽々だよ、やっぱキムタク！」とか思ってたら、中居くんは全然ダメだね。手振っても何しても、ウチワとか振ってんのに、俺。フワー（って行っちゃう）みたいな。全然なんか、すごく（中居ワールドに）入っちゃうんだね。
中居：いや、恥ずかしいじゃないですか、なんか知ってる人がいたりすると。
石橋：なんで？
中居：目合わせて手振るのも、なんか恥ずかしいですし…
石橋：でも、キムタクは余裕だったよ。
木村：余裕っていうか、うれしかったですね。
香取：中居くんは、いつでも余裕ないって感じなんですかね。

一年間『うたばん』を一緒にやってるのに、ステージ上では恥ずかしくてリアクションできない中居。

このトークの後、SMAPは横浜スタジアムで石橋だけが口ずさんでいた新曲『Peace!』を生放送で披露した。