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読書まとめ『最高の戦略教科書 孫子』

読書まとめのコーナーです。
インプット→アウトプットの練習で書いてます。
いずれ有料化させます。
と言うのも、
本を読むのが面倒、時間がない。
とう言う方たちでも内容を要約して伝えられたら良いと感じたからです。
今後は読書好き、内容を深化するコミュニティ形成を考えています。

今回は『孫子』 守屋 淳 著
以前から気になっていた孫子の兵法ですが、
中田敦彦のYOUTUBEをみて速攻で読破しました。

要約

まず孫子の兵法とは、春秋戦国時代頃から書かれている戦略書です。
この時代は、一度でも破れたらおしまいです。
そういった時代背景も加味しながら読み進め、現代に当てはめることですね。

孫正義やビルゲイツも愛読している通り、ビジネスにも転用できると言うことですね。

『百戦百勝は善の善なるものに非ず。
戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり。』

〜100回戦って勝つより、戦わずして敵を屈服させる方が最善である〜
 時代背景として、一つの敵と戦っている訳ではないので、そこでの戦は疲弊に繋がり、その時に侵略されるリスクがあるため、戦わずして敵を屈服させることに重点をおいている。目の前の的に勝つことだけが目的ではないのだ。それは戦術である。戦術と戦略の違いも理解する必要があります。

『必ず全きを以って天下に争う』

〜相手を傷めつけず、無傷のまま味方に引き入れて、天下に覇を唱える〜
 自分の方が相手より強ければ、使える手段だ。戦争はただの手段にすぎないって言うことだろう。
争いは浪費のもとであると心得ているのだ。

『それ戦勝攻取してその功を修めざるは凶なり、
命づけて費留と曰う』

〜自国の生き残りという目的を達成できなければ、敵を倒し、城を奪っても結果として失敗である。これを骨折り損のくたびれ儲けという〜


孫子は勝算のない戦いはしない。
勝算を見つけるために入念に相手と自分を調査するのだ。

自分と同じくらいの実力を持った相手とはどうするのか?
自分が強ければ、傘下に入れるなどの方法があるが、拮抗している時。


『上兵は謀を伐つ』

〜最高の戦い方は、事前に敵の意図を見破って、これを封じることだ〜

『その次は交わりを伐つ』

〜敵の同盟関係を分断して孤立させること〜
 同等の実力を持つ相手は中々屈服しない。戦うとなれば、そう戦い、
なるべく戦わずに、「相手のエネルギーが小さいうちに摘み取る」「戦うエネルギーを向けられても、うまくかわし続ける」そうすれば、そのエネルギーは他に向く可能性がある。自分たちは「漁夫の利」を得られるように準備しておくこと。


次に、自分たちの方が弱い場合↓

『勝兵は鎰を以って銖を称るがごとく、
敗兵は銖を以って鎰を称るがごとし』

〜敵と味方の戦力差が、500対1もあれば、必ず勝つ。逆であれば必ず負ける〜
 つまり、逃げるか戦わない算段をして生き残りをはかれと言うことだ。相手の傘下に入ったり、協力者となって生き残れと言うものである。スネ夫的ポジションと言えばわかりやすいと思う。

次は、どうやって敵と自分を比べるかだ
有名な一句を紹介しよう

『彼を知り、己を知れば、百戦して殆うからず』

〜絶対に敗れるということはない〜
 注釈として、勝とはいっていないのだ。負けることはないと言うこと。
孫子の考えでは、不敗の状況を作り出せるのは自分自身だが、勝機を見出せるかどうかは、相手の態勢次第だと言うこと。
 ライバルの不祥事、内紛、などのチャンスを見つけること。それまで自分自身は不敗の状況を維持すること。

『兵は拙速を聞くも、いまだ功の久しきを睹ざるなり』

〜短期決戦に出て成功した例は聞いても、長期戦に持ち込んで成功した例は聞かない〜
 もう終わってしまったのか。と言うスピードで終結させるのである。

 しかし、2003年からのイラク戦争では、バグダット陥落の2ヶ月後、ブッシュ大統領は空母エイブラハム・リンカーンの上で「大規模先頭終結宣言」を出した。しかしその後も酷いゲリラ戦や、テロなどが続き、結局それから7年後の2010年8月にオバマ大統領が同宣言を出し直すことになる。戦いにおける本質を見誤ったためである。
「憎悪、敵対心ベースの戦いは、一方的に始められるが、一方的に終わらせるのは難しい」と言うことだ。相手が、勝ち逃げは許さない。長期戦になってもいいという覚悟ができてしまうからだ。
 相手に妥協点を用意しておくことが、心理的に有効だろう。徹底抗戦は浪費だ。
 一方恋愛なんかは、両者の合意がなければ始まらないが、一方的に終結させることができる。笑

次にまた有名な一句

『兵は詭道なり』

〜戦争は騙し合いということ〜
 持っている情報は隠し、相手の情報は網羅し、相手には戦う素ぶりを見せない。
相手が、戦いに引きづり込まれると思わせない。ターゲットにされていると悟らせない。そうすれば戦が始まった時、こちらは準備万端で、相手は不意を突かれる状況に持ちこめ、イニシアチブを握れる。
・臨機応変に動く
・小さく見せる
・こちらの意図をトンチンカンに解釈させる

『風林火山殷雷』

『その疾きこと風のごとく、その徐かなること林のごとく、侵掠すること火のごとく、動かざること山のごとく、知りがたきこと陰のごとく、動くこと雷霆のごとし』

 行動の基本指針となっている。短期決戦を求めた孫子らしい言葉である。のちに武田信玄がこれを応用している
・各個撃破
 相手が予想していない、油断しているところに攻め込む。
→敵は慌て、その対応に追われる
 その領土内で、次にどこに現れるか分からない形で暴れまわる。
→さらに敵はその対処に走り回る

『我は専して一となり、敵は分かれて十となれば、これ十となって一を攻むるなり』

 敵が十に分散した時に、十の力で一の力を相手にすることになる。
これを「各個撃破の原理」という。
 敵がこれを知っていても、その状況を作り出すための先の行動である。

『先ずその愛する所を奪わば、則ち聴かん』

〜敵の愛する所を奪えば、思いのままに相手を振り回せる〜
 国であれば、首都など、軍隊なら、食料や物資の貯蔵庫、兵站線。そいいった急所を抑えることだ。

『善く戦う者は、人を致して人に致されず』

〜戦上手は、相手の作戦行動に乗らず、逆に相手をこちらの作戦時行動に乗せようとする〜
 「自分の側は、相手のことを意のままにできるが、自分から自由にされない」
主導権を握るということだ。

『よく敵人をして自ら至らしむるは、これを利すればなり。よく敵人をして至るを得ざらしむは、これを害すればなり』

〜敵に作戦行動を起こさせるためには、そうすれば利益になると思い込ませなければならない。逆に、敵に作戦行動を思いとどまらせるには、そうすれば不利益になると思い込ませることだ〜

『囲師には必ず闕き、躬寇には迫ることなかれ』

〜敵を包囲したら、必ず逃げ道を用意し、窮地に追い込んだ敵に攻撃してはならない〜
窮鼠猫を嚙むっていう言葉がある通り、そこを追い詰めない。

『それ呉人と越人と相悪むも、その舟を同じくして済り風に遇うに当たりては、その相救うや左右の手のごとし』

 呉越同舟の語源である、敵同士でも同じ船に乗せ、同じ目的があれば、手を取り合う。強い危機感こそ、組織を高いレベルでまとめるための最良の薬である。

このように、様々な言葉がある
これを、生活や、ビジネスに当てはめるのがいいだろう。
具体的なノウハウでななく、本質について書かれていいるから、いまの時代にも語り継がれているのだろう。




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